北極圏をめぐる地球一周の旅 【さらばハワイ】 ( Tour around the World & Arctic Circle 2016    - Good-bye Hawaii - )









         北極圏をめぐる地球一周の旅  【さらばハワイ】

              ( Tour around the World & Arctic Circle 2016 - Good-bye Hawaii - )

1. はじめに

    7月14日22時ごろ、船はハワイのホノルル港を出港した。7月15日朝、恒例の太極拳のあと朝食を終え、8階
   のいつもの場所にいると、周りが”ワサワサ”して落ち着きがない。最後の寄港地を離れ、日本での現実の生活
   に戻るというのを実感しつつあるのが影響しているのだろうか。

    26日の横浜入港まで、暦の上では残り12日だが、途中に「日付変更線」があるので11日、この時間には入港して
   いるので実質10日だ。

    ハワイでRayさん一家はじめアメリカ人全員が船を降りてしまい、見知った顔ぶれが見られないのは少し寂しい。

    見方によっては” 消化試合 ” の9日間だが、これを有意義に過ごそうと決意した MH だった。

2. ハワイ島レポート

 ■ 「グリーン・サンド」がお土産
    親しい旅友には、私が単独でハワイ島に行くと話しておいた。時間までに船に戻れなかった場合、飛行機で
   日本に帰国する可能性もあったのだから、無事船に戻ったことを喜んでくれる旅友もいた。
    グリーン・サンドビーチで採集した「オリビン(橄欖石)」をみなさんに”お披露目”だ。

    
                      「オリビン」のお披露目
                    【左がサンド、右が母岩付き】

    数が少ない母岩付きはお見せして”解説”するだけだったが、「グリーン・サンド」をビニール小袋に入れ、標本
   ラベルを添えて、ハワイ島のお土産として親しい旅友に渡した。

       
                「母岩付きオリビン」                 「オリビン」標本ラベル

 ■ 「ハワイ島ミネラル・ウオッチング」レポート
    歳とともに衰える身体部分の順番を男性では、” 歯 → 目 → ○○ ” 、と言うらしいが、身体機能では”記憶
   力”が一番先に衰えてくるのは弱ったものだ。
    これから先、船に乗っているだけなのだから、多少時間がある(と、思い込んでいた)ので、”忘れない内に”
   「ハワイ島ミネラル・ウオッチング」のレポートをまとめて置く気になり、とりあえずハワイ島一日目をまとめてみた。

    
                          「ハワイ島ミネラル・ウオッチング」レポート

    つぎのページはこのレポートが骨格になって作成したものだ。

    ・  北極圏をめぐる地球一周の旅 【ハワイ 第1日】
     ( Tour around the World & Arctic Circle 2016 , - 1st Day in Hawaii - )

 ■ ハワイ島のコナ・コーヒー
    Sさんから、ハワイ島のコナ・コーヒー、とりわけ”PEABERRY(ピーベリー:丸豆)"、しかもローストしていない生豆
   を探すミッションを頂いていたが、探しきれなかった。
    しかし、コケても何かはつかむMHのこと、なんとか地元のスーパーマーケットで探し出したローストしたピーベリー
   をはじめ何種類か持ち帰った。
    この日Sさんが来てくれ、欲しいというピーベリーを一袋だけ、原価でお譲りした。

3. 届いた孫娘からの絵葉書

    この日、日本からのはがきが船室に配達された。ハワイに寄港した時に船宛の郵便物を受け取り、船客の
   船室まで届けてくれるサービスがあるのだ。

    日本との手紙のやりとりは、こちらから一方的に出すだけだとばかり思い、このようなサービスがあることを知ら
   なかった。
    実は、2015年の「南極探検」でブエノスアイレスとウシュアイアで受取るように出発前に手紙を送っておいた
   のだが、ウシュアイアのは受取れず、ブエノスアイレスのは奇跡的に受け取ることができただけで、海外、特に
   発展途上国で受け取るのは無理だろうと思っていた。

    ・  古希記念 南極ミネラル・ウオッチング
     2015年 南極探検旅行 【ブエノス・アイレス郵便事情】
     ( Mineral Watching in Antarctica Antarctica Expedition 2015 ,
                                  -Postal Situation in Buenos Aires- )
    カナダで、旅友のAさん宛てに日本から手紙が届いたのをみて、「ヘェ〜、こんな方法で旅の思い出を残す
   方法もあるんだ」、と感心し、「乗船ガイド」を読み直して、そのやり方を知って妻と3男のお嫁さんにメールで
   依頼しておいたのだ。

    ・  北極圏をめぐる地球一周の旅 【カナダ】
     ( Tour around the World & Arctic Circle 2016 , - Canada - )

    
                     孫娘からの絵葉書・宛名

    
                     孫娘からの絵葉書・文面

    4月に小学生になったばかりの孫娘の文はたどたどしいが、『・・・・・はやく あいたいな。・・・・』、と書いて
   あるのを読むと、” ジ〜ん ”、と来る。

4. 船内のできごと

 ■ ”海の藻屑(もくず)
    この日もいろいろな相談が舞い込んだ。帰国を目前に、皆さん身辺整理をはじめたようだ。「MH、このPCは
   古いし、捨てて帰りたいが、どうすればよいか」、というのだ。
    ルームサービスに頼めば捨ててくれるから、捨てるのは簡単だが”個人情報”を消しておかないと問題になる
   可能性がある。そこで、ドライバーなどの工具をヘルプデスクから借りてきて、HDD(ハード・ディスク)だけは取り
   出して海に捨ててあげることにした。
    水深数千メートルの海底に捨てたのだから、このデータが再び世の中に出てくることはないはずだ。

       
                PCから取り出したHDD                投げ捨てて、”海の藻屑

 ■ ”浦島 太郎”さんとご対面
    この日、埼玉・Tさんのベースデイ・パーティに招待されていた。夕食が始まる少し前に、5階の大食堂の入口
   で出席者が落ち合ってテーブルに案内された。メンバーの顔は船内でときどき見ているが、お名前やどこにお住
   まいなのかなどわからない人もいる。

    自己紹介で、”浦島 太郎”さんがいることがわかった。だいぶ前、船の避難訓練のときに人員点呼で、外国
   人船員が名簿を見ながら、たどたどしく「ウラシマ タロウ サン」と読み上げた。そのとき、「ハイ」、と元気な声が
   したので、世の中には珍しい名前の人がいるものだくらいに思っていた。

    浦島 太郎さんは、北海道から参加していて、「父親が、『男の子が生まれたら、太郎と名付けるように」、
   と言い残して留守にした間に生まれた」、と”命名秘話”を明かしてくれた。

    
                     Tさんのバースディ・パーティ
                    【主賓の右が浦島太郎さん】

5. おわりに

 ■ 太平洋の日没
    この日19時過ぎにデッキに出ると北太平洋に陽が沈むところだった。このままの進路を進むと日本だと思うと、
   感慨深いものがある。

    
                        北太平洋の夕陽

    7月17日深夜に「日付変更線」を越え、不思議なことに7月19日になってしまう。7月18日はどこへ行った!?

    
                      「日付変更線」が目前だ

6. 参考文献

 1) 地球の歩き方編集室編:各国編2013〜15,ダイヤモンドビッグ社,2015年


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