平地学会報No25

        「山梨県産 水晶印材コレクション」


1. 初めに

  私が所属する鉱物関係の学会・同好会がいくつかある。その1つに、福島県いわき
 市に本拠を置く「平地学会」がある。
  太平洋戦争敗戦間もなくの1950年(昭和25年)に発足した、日本でも有数の歴史を
 有する地学の団体である。私の住む山梨県に、地学会のメンバーが巡検で訪れた
 時に案内して差し上げたのがきっかけで、入会した。その後、私が茨城県の事業所に
 転勤し、そのお付き合いは一層深いものとなり、巡検に参加したり、研究発表会で
 報告させていただいたのも度々であった。しかし、私が、山梨県に戻ってから3年が過ぎ
 親しい会員が我が家に宿泊して観光(写真撮影がメイン)の合間に採集をすることは
 あるものの、同好会との繋がりも薄くなってしまった。
  そんな中で、「平地学会」の会報への投稿が年賀状のやり取りと並んで、私が健在で
 あることをお知らせする1つの手段となっている。
  この春、会長から寄稿の依頼があり、HPに掲載してある 「山梨県産 水晶印材
 コレクション」のページを手直しして、2週間ほどで郵送した。風の便りでは、会員の
 老齢化が進み、原稿の集まりが捗々しくなく、印刷された会報が送られてきたのは
 秋風が立つ頃であった。
  出版物になった拙文を改めて読み直し、もう少し推敲して書けばよかった、と反省する
 ことしきりです。
  (2005年10月出版)

2. 平地学同好会 会報

   最新号である、会報No25 の表紙を示す。1950年に創立、55年を迎えたが、会報は
  25号発刊され、平均すれば、ほぼ2年に1回の発行となっている。
   表紙には、三葉虫の化石が描かれ、いわき市は首長竜「フタバスズキリュウ」の
  産地として知られるように、化石産地として、日本でも有名な場所であることが
  お解りいただけると思う。

    表紙

3. 「山梨県産 水晶印材コレクション」

   すでに私のHPに掲載した内容を、印刷物用として編集し直したものである。
  内容は次の通りです。

  1. はじめに
  2. 「百瀬康吉水晶印材コレクション」
  3. 私の「水晶印材」コレクション
  4. 山梨県水晶細工【印材】の歴史
  5. おわりに
  6. 参考文献

   報文の最終ページに、富田 武子さんが、「水晶」のカットを描いてくださり、駄文に花を
  添えていただいた。

    報文
    カット

   報文の詳細は、下記のHPを参照ください。

     ・山梨県産 水晶印材コレクション
(Collection of Seals made of Rock Crystal produced in Yamanashi Pref. Yamanashi Pref.)

     ・山梨県産 水晶印材コレクション-その2-
(Collection of Seals made of Rock Crystal produced in Yamanashi Pref -Part 2-. Yamanashi Pref.)

  

4. おわりに

 (1)ある人が 『 若さを保つ秘訣は ”3かく” だ 』 と、何かに書いていたことを思い出して
    非才をも顧みず寄稿した次第です。

    @ をかく・・・・・・・適度な運動 (鉱物採集は適度な運動か?? )
    A をかく・・・・・・・知らないことは、恥かしがらず、知っている人に聞く。
                 知的好奇心を失わない。
    B をかく・・・・・・・忘れた漢字を辞書で調べたり、おぼろげな記憶を原著で確認
                 するなどして、記憶を一層確かなものにする。

 (2)この人の言われたことが、”ボケたくない”という私の想い(トラウマ?)になって
    鉱物採集記事・産地情報はじめとする駄文をHPに書かせているのかも知れません。

5. 参考文献

 1)中川 清:平地学同好会 会報No25 「山梨県産 水晶印材コレクション」
         平地学同好会 ,2005年
 2)堀 秀道:水晶No14 百瀬康吉水晶コレクション,鉱物同志会,2001年
 3)山梨県水晶商工業協同組合編纂:水晶宝飾誌,甲府商工会議所,昭和43年
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