2017年の新年の元旦を迎えた。相変わらず仕事が忙しい長男一家は珍しく帰省せず、次男は長期
休暇をノンビリ過ごす気か帰省してこない。千葉の孫娘一家が31日にきて3日には帰って行くというので
慌ただしい。
古くから、”1年の計は元旦にあり”、と言われるので元旦を迎え、『 2016年 ミネラルウオッチング 計画 』
を練ってにみた。
( 2017年1月 作成 )
出発前の2015年夏から秋にかけて再開拓しておいた甲武信鉱山の松茸水晶産地は、W氏に言わせ
ると ” 鬼の居ぬ間に ”、とばかりにスゴイことになっていた。湯沼鉱泉のお姐さんの話では、「○○○
グループの人たちが、X人で△00キロ もの群晶を担いで行った」 らしい。
訪れてみると、元々畑のようになっていた場所だが更に開拓が進んだ印象だった。
入山料を払いに湯沼鉱泉に立ち寄ると、社長から 「△△△で☆☆のCさんが、大きくて素晴らしい日本式
双晶を採った」、と聞いた。広い産地なので場所は特定できないが、訪れてみた。まだ暗いうちに駐車場
を出て、いつものように「山神様」で手を合わせていると偶然通り掛かったのが石友・Tさんだった。
一緒に歩いて行くが、海抜ゼロメートルの船上生活で心肺機能が退化したせいか、Tさんから徐々に
遅れ、一人になってしまい2,000メートル近くまで登ると気持ち悪くなり、いつもなら2時間で着くところが
3時間もかかる為体(ていたらく)だった。
この辺りだろうと予想したポイントに着くと先行したTさんがいた。毎週のようにこの産地を訪れているTさん
が、「掘ってあるここは先週まで誰もやっていなかった」、というので”消去法”で「双晶が出たとすれば、
あの辺りの可能性が高い」、となった。
少し掘り進むとそこは大きなガマ(晶洞)で、「日本式双晶」や「エステレル式双晶」がつぎつぎと母岩
付で採集できた。この場所は、恒例の秋のミネラル・ウオッチング、そしてそのフォローアップで都合3回訪
れ、その度に思い出に残る標本を採集できた。2回目からは高所に順応できたせいか、従来通り2時間
で到達できるようになり、体力も元に戻ったようだ。
採集した「日本式双晶」と「エステレル式双晶」を紹介する。どちらも、白雲母の中に立つ煙水晶で、
母岩付きだ。
秋も深まったころ、湯沼鉱泉の社長を介して、静岡のSさんを知り、新産地を案内していただけることに
なった。若いSさんと一緒に登り始めるのはきついと思い、先行し産地近くで合流した。露頭を叩くと、ガマ
(晶洞)が開き、この産地特有の”鎌形水晶”と呼ぶ「日本式双晶」が数枚でてきた。
2回目の山行の時には積もった雪を踏みしめてのミネラル・ウオッチングになり、湯沼鉱泉の社長も後
から到着したが、ガマ開けは不発に終わってしまった。3度目を計画したが本格的な冬の到来で、2017年
の春まで楽しみを取っておくことにした。
もう一か所は旅の最後に訪れた火山の島、ハワイ島でのミネラル・ウオッチングだ。4WDのジープを借り、
車中泊の1泊2日で256マイル(約415キロ)を走破した。
グリーンサンド・ビーチの「オリビン(橄欖石:かんらんせき)」やキラウエア火山噴火口近くで「ペレーの
毛」など、ハワイ島を代表する鉱物を採集できた。
【後日談】
最近、松原先生の本などでは、「オリビン」の和名として、「橄欖石」ではなくて「オリーブ石」を
あてている。
1月 採集初め
2月 湯之奥金山博物館研究発表会「中津川の砂金」
3月 水晶石器探し
4月 未定(甲信越のミネラル・ウオッチング)
5月 未定(北関東のミネラル・ウオッチング)
6月 恒例の「月遅れGWミネラル・ウオッチング」
7月 砂金掘り大会ボランティア
8月 未定
9月 小中学生の校外学習ボランティア
10月 恒例の「秋のミネラル・ウオッチング」
11月 未定
12月 ミネラル・ウオッチング納め
何のことはない、まだ1/3が未定だ。
年度 | 記号 | 総件数 | M W | ショーや博物館 | MW以外 | 2006年 | a | 84 | 49 | 9 | 26 | 2016年 | b | 46 | 11 | 6 | 29 | 比率 | b/a(%) | 55% | 22% | 67% | 112% |
@ 2016年の更新回数は、46回で8日に1回と10年前に比べ半減
A 内容がミネラル・ウオッチングそのものに関するものは11件と1/5に減少
B ミネラル・ショーや博物館を訪れた回数は6回と3回減少しただけ。
C 逆に内容がミネラル・ウオッチング以外のものは、29回と約10%増加
ミネラル・ウオッチングに限らず、日々の活動の全てを日記帳のように漏れなくHPに掲載している
わけではないが、2017年もこのような傾向になるだろう。
1回、1回が貴重なミネラル・ウオッチングになるのだから、大切にしたいと思う。大勢の石友の皆さん
とご一緒できるのを楽しみにしている。