俘虜郵便の研究 4
第二次世界大戦の終結と在留邦人の安否確認
俘虜郵便の研究 4
第二次世界大戦の終結と在留邦人の安否確認
( Study of Prisoner of War Post 4
Safety confirmation of Japanese resident after the end of World War U)
今から72年前の1945年(昭和20)8月15日、第二次世界大戦(太平洋戦争・大東亜戦争)が日本の
敗戦で終わった。このとき、軍人と民間人併せて660万人の日本人が海外に居住していた。
敗戦直後の混乱の中、海外にいる親族や友人の安否が気がかりで、人々はいろいろな手段で情報を
得ようとした。郵便が一般的だったが、ラジオという現在のSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を先取り
するようなメディア(媒体)が利用されたのも海外という特殊事情からだろう。また、現在でも後を絶たない、
藁をもつかむ思いに付け込む業者がいたことも残された郵便物から読み取ることができる。
本稿をまとめるに当り、貴重な品を恵与いただいた甲府郵趣会の石川三郎さんに深く感謝申し上げます。
( 2017年6月 作成 )