@体調が悪いのではないか?・・・・・・・・千葉・Mさん、奈良・Aさん
Mさんは、最後に更新した『アルフォンス・ミュシャと「黄道十二宮」』の筆致が
それまでと違うので、妻が代筆をしているのではないか、とまで気遣って下さった。
A採集にあちこちと奔り回っているのか?、と想像している・・・・・・・・奈良・Yさん
別なネットワークで、私が三重県の産地に出没しているのが、Yさんには、
”筒抜け”であった。
昭和21年(1946年)に生れた私は、60歳の「還暦」を無事迎えた。息子達や娘
達の発案で、還暦祝いを計画してくれた。
まだお祝いをしていただくほどの歳でもないという気持ちもあるが、せっかくなので
申し出に甘えることにし、何か記念になるものを、配りたいと考えた。
趣味の1つである鉱物採集で「山梨の鉱物誌」という本を書いてみたいという”夢”を
抱いているので、その実現に向けて一歩踏み出すことにした。
山梨県で産出する鉱物をアルファベット順に並べ、自分で採集した標本を中心に
それらの写真をつけ、それぞれの鉱物にまつわる話や思い出話を綴ってみることに
した。
50ページあまりの小冊子だが、3月16日に着手し、印刷・製本を終えたのは4月13日で
その後「祝賀会」、修正・増刷などでHPにかかる余裕が全くなかった、と言うのが真相
である。
これをまとめてみて、1つひとつの鉱物ごとに、産地を案内していただいたり
ご一緒させていただいている、大勢の石友のご支援があったことに、改めて感謝
している。
また、意外なことに気がついた。J, U,V, W,Yの5文字で始る鉱物を持っていない
のである。当面の目標の1つを、これらの5文字で始る鉱物の完全採集におき
「山梨の鉱物誌」の区切りとしたいと考えている。
( 2006年4月作成 )
3.2 内容
松原先生の「日本産鉱物種」を見ながら、候補となる鉱物をピックアップした。
今回収録できた鉱物は、次の21種であった。『同質異像鉱物』のお話の流れで、
「ルチル」の章には「板チタン石」と「鋭錐石」も付け加えるなどしたので、取上げた
鉱物の総数は、30種ほどになった。
Almandine(鉄礬(ばん)ザクロ石)
Beryl(緑柱石)
Covellite(銅藍)
Dumortierite(デュモルチ石)
Enargite(硫砒銅鉱)
Feldspar(長石)
Gadrinite-(Y)(ガドリン石)
Hausmannite(ハウスマン鉱)
Ilmenite(チタン鉄鉱)
J
Kankite(カニュク石)
Laumontite(濁沸石)
Molybdenite(輝水鉛鉱)
Native Gold(自然金)
Orthoclase(正長石)・・・・・・・・Feldspar(長石)に含む
Prehnite(葡萄(ぶどう)石)
Quartz(石英/水晶)
Rutile(ルチル/金紅石)
Sulpher/Sulfer(硫黄)
Titanite(チタン石、旧名くさび石)
U
V
W
Xenotime-(Y)(ゼノタイム)
Y
Zircon(ジルコン)
3.3 原稿作成
原稿作成は、以下のような手順で、比較的簡単に進めることができ、興が乗って
くると1日に、2〜3文字進むこともあった。
@ HP原稿のホルダー内を”キーワード”(例えば、「輝水鉛鉱」)で検索し、過去に
作成したHPで該当するものを全部ピックアップ。
A それらの中から、岐阜県平瀬鉱山や栃木県大鷲鉱山などを除外し、山梨県
に関連するページだけ残す。
B ”HTML”文から”TEXT"形式に変換
C ”Word”文書に貼り付け、手直し
D 写真は、HPのものはサイズが小さく、印刷に耐えないため、元の画像をMO
データから引っ張り出した。
2、3の標本は、撮り直し
3.4 印刷
自宅のプリンターで両面印刷することにした。両面印刷できる”B5"サイズの用紙
を売って(常備して)いないため、”A4"や"A3"の用紙を買い、裁断した。
プリンターの調子が良くないので、だまし騙し、わずか、4部印刷するのに、丸2日
もかかってしまった。
3.5 製本
厚手のものが綴じられるホッチキスを新たに購入し、”簡易製本ファイル”に差し
込んで止めて、”はい、お仕舞い”、といたって簡単であった。
(2) また、意外なことに気がついた。
J, U,V, W,Yの5文字で始る鉱物を持っていないのである。
Vesuvianite(ベスブ石)とWollastonite(珪灰石)は大和村(現甲州市)のスカルン
帯で産出することが判っていて、約10年前に一度訪れたが、産地が分からずスゴ
スゴ引返し、それ以来、訪れていない。
2002年版「日本産鉱物種」には、"J"で始る鉱物は17種、"U"で始る鉱物は12種
そして"Y"は6種が日本国内で産出するとされている。それらの化学組成をみると
山梨県では採れそうにないものばかりである。
逆にいえば、これらが発見できれば、県内では初めての産出記録になるので
挑戦のし甲斐もある。
当面の目標の1つを、これら5文字で始る鉱物の完全採集におき、この「山梨の
鉱物誌」の区切りとしたい。
(3) 50ページ余りの小冊子だが、念願の「甲斐鉱物誌」に向けて第一歩が踏み出せた
と思っている。3月16日に着手し、採集や私用の旅行で土日を使わずに、延べ20日
余りで50ページできたのだから、単純計算では、半年もかければ、300ページくらい
の本が書ける筈である。
ベースになったのは、ホームページ(HP)にまとめた内容であった。引き続き
HPをこまめに更新しながら、「甲斐鉱物誌」そしてゆくゆくは、「日本鉱物誌」の
出版にむけて、充実した日々を送りたい、と考えている。