やまなし伝統工芸館の鉱物

やまなし伝統工芸館の鉱物

1.初めに

 1月に入り、日本各地が大雪で、関東地方も雪が降り、野外での鉱物採集が
できず、ウズウズしていると、妻が友人から石和町の「やまなし伝統工芸館」で
鉱物の展示をしているとの情報を得た。
ここは、会社の研修などで何回か訪れたことがあったが、この3年ほどご無沙汰
している間に模様替えをして鉱物展示が充実した。
山梨県の伝統産業である、水晶・貴石彫刻の原材料の採掘から完成品までを
展示しているコーナがあり、山梨県の水晶産地と産出鉱物を知る事ができる。
また、2階では、山梨県在住の詫間氏の収集品のうち、水晶関係を集めて
「特別展示-水晶原石展-」として、平成13年3月一杯展示している。
(平成13年1月訪問)
 やまなし伝統工芸館

2.場所

 国道20号線を東京方面から甲府に向かって走り、石和温泉駅入り口を過ぎると、
「四日市場」の信号がある。ここを左折すると、約100mで、左手に茶水晶を
イメージしたような建物が見え、ここが「やまなし伝統工芸館」です。大型バスが
10台以上停められる駐車場がある。
入り口脇には、直径1m以上もある、緑色も鮮やかな「ひすい原石」がデーンと
おいてあります。
    「やまなし伝統工芸館」ひすい【新潟県糸魚川産】

3.展示内容

 1階は、水晶彫刻、印伝などの山梨県の伝統工芸品を展示していますが、約1/2の
スペースが水晶や宝飾関係の展示です。
2階は、特別展示室、図書室、ミュージアム・ショップなどがあります。

 3.1 1階常設展示
    山梨県の水晶産地、鉱山名、産出した水晶の特徴、採掘方法や産出した鉱物まで、
   ジオラマや写真、図と実物を使って展示している。

    山梨県の水晶鉱山

    産出した鉱物では、水晶、長石のほかに、黒平産のアマゾナイト(天河石)や
   トパーズも展示してあります。

    黒平産トパーズ

    以前、入り口には、直径20cm以上の日本(世界?)最大の水晶玉を飾って
   ありましたが、盗難が心配で銀行に預けてあるそうです。その代わり、
   イミテーションを飾っておいた所、ものの1週間経つか経たないうちに、
   盗まれてしまったと係りの方から聞きました。

 3.2 2階特別展示
    2階では、山梨県在住の詫間氏が集めた鉱物のうち、日本各地の水晶はじめ、
   メノウ、人工水晶にいたるまで「水晶原石展」として、展示している。

    詫間コレクション

   数ある標本の中で、目を引かれたのは、両錐水晶と対をなす、黒平産の
  日本式双晶である。

    黒平産日本式双晶【10cm】

   このほか、2階には図書室があり、今まで放映された、山梨の水晶関係のビデオを
  自由に見たり、鉱物関係の書籍を閲覧できる。
  ミュージアム・ショップでは、1本100円から水晶などの鉱物や水晶玉などを
  販売しています。
  また、印伝(印度伝来の技法で、鹿皮に漆で模様を描いた革製品)の
  サイフやバッグなども奥さんへのお土産として喜ばれるでしょう。

4.おわりに 

  ホームページがあるので、展示内容や休館日を確認して行かれると
  良いでしょう。

「やまなし伝統工芸館」

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