岐阜県中津川市後山の鉱物

岐阜県中津川市後山の鉱物

1.初めに

加藤・松原・野村先生共著の「鉱物採集の旅-東海地方をたずねて-」に
「岐阜県苗木地方の鉱物(1)」の章があり、関戸川の北側の山の土砂の中から
煙水晶、トパーズ、緑柱石などが採集できるとあります。
今回、関戸川でのパンニングのあと、立ち寄って見たが、ポイントが絞れず
産地観察に終わりました。
(2002年8月採集)

2.産地

中津川市中津川鉱物博物館の前に「高峰湖」があり、その南西隅に駐車場
「夜明けの森第二駐車場」があります。
ここから、堰堤の先にみえる松に覆われた山が産地「後山」です。
後山【第二駐車場から望む】

3.産状と採集方法

ここは、全山花崗岩で、松の木が生えていない花崗岩が露出した所にペグマタイトが
みられることがあります。ここでの採集は、
(1)ペグマタイトの晶洞を探して採集。
(2)ペグマタイトが崩落した土砂をフルイで篩って採集。
今回は、初めての産地にも拘わらず、大胆(無謀?)にも(1)に挑戦しました。

4.産出鉱物

ペグマタイトの脈があり、追いかけて見たのですが、脈状のため、煙石英や
長石しか出てきません。
ポイントを絞るのが先決のようです。

5.おわりに

(1)関戸川での行水をしながらの涼しい採集から一転して、花崗岩の照り返しを
受ける過酷な採集に変わり、戦意も喪失、早々に引き上げました。
ペグマタイトの脈は所々にありますので、晶洞さえ探せば・・・・・・・・。
(2)暑い、暑いと思いながらも、高峰湖の堰堤には、秋の七草の1つ「桔梗」が咲き乱れ
秋の到来を知らせていました。
高峰湖の桔梗
(3)中津川鉱物博物館近くのコンビニに、企画展「田上地方の鉱物」が8月初旬から
11月中旬まで開催されるとのポスターが出ていました。
会期中に、一度訪れる予定です。

6.参考文献

1)加藤昭、松原聡、野村松光共著:鉱物採集の旅-東海地方をたずねて-,築地書館,1982年
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