・ 甲斐国の地誌 『裏見寒話』に見る山宮の名産
( Famous Products of Yamamiya , described on "URAMIKANWA" , Yamanashi Pref. )
山宮名産だったスイカの切手がこの夏に発行され買ってあったことと家の近くに「山宮郵便局」
があったことを思い出し、この2つを組み合わせて暑中見舞いを作ってみようと思い立った。こうし
て、出来上がった暑中見舞いはがきが下の写真だ。もっとも、今日現在で8月も15日あまり過ぎて
いるので、「残暑見舞い」とするのが正しいようだ。
台風11号が停滞していた間は暑さも幾分しのぎやすかったが、去った途端に蒸し暑さがぶり返
してきた。天気予報ではこの暑さもあと一週間が峠のようなので、お盆休みが明けたら本格的な
ミネラル・ウオッチングの始動だ。
( 2014年8月 作成 8月 後日談追加 )
第2集「夏」
発行の趣旨を日本郵便株式会社は、『色鮮やかな季節の野菜やくだものを題材としたシリーズ
の第1弾として、特殊切手を発行』、と説明しているが、要は電子メールや宅配のメール便の普及
でジリ貧になっている郵便利用者を増やそうという魂胆だろう。
特に、最近では男の趣味とされた『郵趣(郵便趣味)』の世界に『切手女子』が進出しはじめてい
るらしく、きれいでかわいらしい切手で惹きつけ、引きとめようという作戦のようだ。
上のページではスイカの原産地を中央アジアとしたが、切手発行説明には次のようにあり、南ア
リカ原産に修正する。
『 南アフリカ原産で、日本には17世紀に中国経由で渡来したとの説があります。果肉の90%
上は水分のため、水分補給はもとより、利尿作用によって老廃物の排出を促し、疲れを癒し
てくれます。また体を冷やす効果もあります。 』
別なインターネット情報には次のようにあり、夏のミネラル・ウオッチングの水分補給・疲労回復
のために持参するのは医学的に見ても的を得ているようだ。
『 果肉や種子に含まれるカリウムは疲労回復ならびに利尿作用があるため、暑さで体力を
消耗し水分を過剰摂取することで起こりがちな夏バテに効果があるとされている。・・・・・・・』
・ 湧出量 毎分300リットル
・ 源泉温度 38℃
・ 泉質 低張性弱アルカリ性温泉(ナトリウム塩化物泉)
・ 適応症 リウマチ性疾患、子宮発育不全症、運動器障害、月経障害
疲労回復、創傷、更年期障害、慢性湿疹及び角化症、虚弱児童
女性発育不全症
・ 入浴料 大人:600円、こども:300円 回数券11枚つづり:5,500円
・ 食事・休憩 10時〜22時まで利用可能
泉質は、甲府市中心部にある「談露館」のと似ているようだ。特に女性向きのやさしい温泉で、
”美人の湯” と自称しているのもうなずける。
横浜の孫娘がきたので家族揃ってでかけてみた。帰り際に社長に次のような温泉開業の裏
話をうかがった。
『 30年ほど前(1980年代)、先代社長が近くに温泉が湧き出しているのを知った。(ここは、
ぶどう園で、昔ぶどうを買いに行った時主人に園内を案内してもらってたら畑の真ん中の鉄
パイプからコンコンと温泉が湧き出していた。湯はぬるかったが、間違いなく温泉だった)
あそこで温泉が出るなら500mも離れていないここでも出るはずと掘り始めた。甲府盆地
の中央部だと1,000m以上掘らないと温泉が出ないが、ここは温泉脈が浅く600mほど掘っ
たら温泉が湧き出した。そこで、食事や宴会ができる施設を建設した。 』
甲府工場に勤務しているとき、S課長の父親が温泉を掘り当てたことを知った。それまでにも
何人かが温泉掘りに挑んだが1,000mまで掘っても出ないので、諦めたらしい。その当時、温
泉掘削には、1m掘るのに1万円かかると言われていたので、1,000万円を超える資金を掛けら
れなかったようだ。S課長の父親は1,200mまで掘ったところで温泉脈に当ったそうだ。
(2) 『見るべき程の事をば見つ』
7月初旬、竜王駅で夏休みに帰省する孫娘の指定券をとり、理髪店に行こうとして車に乗って
左目に違和感を覚えた。視野の右上に真っ黒い丸が見えるのだ。15分もすると丸は瓢(ひさご:
ひょうたん)の形になり、理髪店を出るころは煙のように左目全体に広がった。
素人判断ながら、まず疑ったのは「網膜はく離」だ。だとすれば、見えない場所は固定してい
るはずだが、眼球をアチコチに動かすたびに見えない場所が変化するので目の硝子体(しょう
したい)の問題だろうと思った。その足で自宅近くの眼科医院に飛び込むと手術中とのことで
診療が再開する午後2時まで自宅で横になっていた。
午後2時に眼科医院を再び訪れた。診察を待つ間、入り口に置いてあった眼病のパンフレッ
トの中から今まで得た医学知識から、一番可能性が高いと判断した『飛蚊症(ひぶんしょう)』
のを取って読んでおいた。私の目に見えるのは、煙状や糸くず状、そしてゴマ状などの『浮遊
物』だ。
診察は、看護士による視力検査、眼圧測定、そして医師による眼底検査などが30分近くあっ
た後、医師からは、「重篤な問題ではなく、硝子体はく離で、「飛蚊症」でしょう。治療法はあり
ませんので、様子見です。剥がれたばかりだが、もっと網膜から離れると薄れていくこともある
が・・・・」、と告げられた。「右目にも起きるかも・・・・・」、と気になることも言われた。結局、治
療行為は全くなく、目薬すら出ず、そのまま家に帰った。
家に帰っても左目の視野の中で動く煙のようなものが気になって仕方がない。左目だけで
みる景色が右目だけで見たときより暗く見え硝子体が濁っているようだ。左目だけで本を読む
むと、斑(まだら)に文字が読めない部分がある。
このまま本が読めなくなったら、と考えると正直不安になった。平知盛は壇ノ浦で平家の敗戦
が決定的になると碇(いかり)を身体に結わえ付け、『見るべき程の事をば見つ』、と言い残して
海に身を沈めたと伝えられている。知盛のように達観できていない凡人のMHは、あれも、これも
見たいものが山ほどある。
あれから1ヶ月が過ぎ、左目の鬱陶(うっとう)しさは薄れ、日常生活、とくに本を読むのに支
障はない。『不自由を常と思えば不足なし』 、で慣れと言う要素も大きいのだろう。
この3月、思い立って『南極探検旅行』に申し込み、手付金も振り込んだ。これは今になって
思うと、『(元気なうちに)見るべき程の事をば見よ』、という天の啓示だったのだろう、と納得
するMHだ。