中学生とミネラルウオッチング 2013年7月







        中学生とミネラルウオッチング 2013年7月

1. 初めに

    私のHPを読んだK県の私立小中一貫校のR・H先生から『クラスの小学6年生18名を
   鉱物採集に連れて行きたいのだが、適当な場所を教えて欲しい』、と相談のメールを
   いただいたのは、2007年9月の初めだった。
    10月に山梨県の水晶産地に案内したところ、生徒だけでなく付添いの保護者や引率の
   先生方にも好評で、同校の恒例行事になった。
    この話が他校にも広まり、東京や横浜の学校や違った学年のこどもたちを案内して
   欲しい、という依頼が飛び込むようになった。

    2012年、私たちの定宿・長野県川上村湯沼鉱泉に一泊してのコースで案内させて
   いただいたところ、日程的にも余裕があり、違ったタイプの産地で違った鉱物を観察でき
   季節によって蛍や星空などの自然を満喫でき、川上犬との触れ合いなど、大都会に住
   むこどもたちにとって忘れられない思い出になったようだ。

    2013年、新学期が始まって間もなく、東京KS校のG先生から1泊2日での「鉱物学合
   宿」の講師依頼があり、6月初めにG先生夫妻を乗せ下見を済ませた。KS校が夏休みに
   入った初日に、甲府駅で責任者のG先生と電車組の生徒たちを出迎え、中央道「須玉
   IC」出口で自家用車組と合流し、3台の車で長野県川上村の甲武信鉱山貯鉱場を目指し
   た。

    途中、野辺山のJR最高地点でトイレ休憩を兼ね高原の新鮮な空気を吸ってもらうと
   車に酔いそうだったこどもも元気を取りもどした。

    貯鉱場跡は梓川を渡る難所があるのだが、全員長靴を持参していたのと思ったより水
   量が少なく、冷たい梓川の流れを難なく渡り切った。
    「方解石」、「緑水晶」そしてパンニングで「砂金(山金?)」や「灰重石」を観察し、持参
   した風呂敷を暗幕代わりにして、「灰重石」にミネラライトを当てると青白く光るのには
   皆さんビックリしていた。

    夏のミネラル・ウオッチング恒例の冷えたMH農園の『スイカ』も皆さんに大好評だった。

    「湯沼鉱泉」に着き、社長とお姐さんに挨拶して、各部屋で荷物の整理の後、タップリ
   時間をかけて「水晶洞」の鉱物を解説した。最後に、「水芭蕉園」や「湯沼大池」を散策
   してもらった。

    入浴のあとの夕食は、BBQ(バーベキュー)だった。湯沼鉱泉にバーベキューやピザ
   焼き窯の設備があるのは知っていたが、バーベキューは十何年通って初めてだ。各種
   の肉や地元の野菜をタップリいただき満腹だ。
    ( 欲を言えば、”生○ー○”が欲しい所だが、教育の一環なので我慢、ガマン )

    20時過ぎに夕食が済むと、初めて見る生徒が多い「ホタル観賞」だ。水車小屋から
   湯沼大池にかけた一帯に、数十匹のホタルが乱舞する様は、私にとっても興奮させられ
   た。

    翌朝、朝食の後、社長、お姐さんと記念写真を撮り、宿を出て、山梨県の水晶観察地
   に向かった。

    「水晶鉱山跡」に到着すると、一面に散らばる石英を見て『水晶だ!!』の歓声が
   上がった。
    ほとんどの生徒や保護者にとって、初めての水晶拾いで、「石英」と「水晶」の区別が
   つかなかったが、やさしく『鉱物学』の初歩を説明すると、皆さん区別できるようになった。

    山梨県の市街地に降りてくると、川上村や山の上の涼しさ(肌寒さ?)と違って蒸し暑
   く、この2日間は日常と違った体験ができたことを実感したようだ。「道の駅」で解散式を
   行い、電車組を塩山駅まで送りお別れした。

    私の持論の1つに、『鉱物採集は、水晶に始まり、水晶に終わる』がある。嬉々として
   水晶を探す中学生と保護者そして教育関係者を見ていて、その感を一層深くした。
   参加した皆さんが、鉱物を通して、自然を大切にする心を養ってくれることを祈っている。
    ( 2013年7月 観察 )

2. 甲武信鉱山貯鉱場でミネラル・ウオッチング!!【1日目】

 (1) 「須玉IC」に集合だ
      2013年7月、KY校が夏休みに入った初日に、甲府駅で責任者のG先生と電車組の
     生徒たち一行4名を出迎えた。私の車に乗ってもらい、近くのSAから中央道に入ると、
     夏休みに入ったせいか車が少し多いようだ。「須玉IC」出口に到着したのは集合時間
     を少し回っていた。
      保護者の車に乗った自家用車組の生徒たちと合流し、初対面の挨拶をした。

      @ 鉱物は、植物、動物と違って再生しない。余分に採らない。採った標本は、洗浄・
        整理して記録に残し、家族にも見て楽しんでもらう。
      A 自然は美しい。しかし、危険が潜んでいるので引率の先生の注意を守り、事故
        がないようにしよう。

 (2) 川上村を目指せ
      清里を通り過ぎ長野県に入り、野辺山のJR最高地点でトイレ休憩だ。ここの標高は
     1,375.67mで、まさしく高原の爽やかさだ。線路際の「幸せの鐘」を鳴らしていろいろな
     鉱物との出会いと安全を祈る。
      小海線の踏切がおり、ジーゼルカーが喘ぐように坂を登ってきた。1時間に1本あるか
     どうかの列車に出会えるだけでも”ラッキー”だ。

         
             「幸せの鐘」                  小海線列車
                       JR最高地点

      川上村に入ると夏の日差しが畑のビニールに反射してまぶしい。気温は25℃と甲府
     より5℃以上涼しく、高原の爽やかさだ。
      こどもたちは社会科で学んだ川上村の特産・レタスを中心とした高原野菜の畑が続く
     光景に眼を見開いていた。

 (3) 甲武信鉱山貯鉱場跡でミネラル・ウオッチング

      甲武信鉱山に至る林道は最近整備されたのか、普通車でも貯鉱場の入口までは
     行けた。
      まず、こどもたちに手伝ってもらい、MH農園のスイカを梓川の流れに沈めて冷やす。

      全員長靴を持参していたのと思ったより水量が少なく、冷たい梓川の流れを難なく
     渡り切り、貯鉱場跡に着いた。

      貯鉱場の跡に立って、次のような説明をさせていただいた。
      @ 昭和10年代まで、ここから500mほど標高が高い位置に鉱山があって、そこで
        採掘した品位の高い鉱石を索道(ケーブル)でここまで運んでいた。
      A 甲武信鉱山は「スカルン(接触交代)鉱床」と呼ばれ、南の海で生まれた珊瑚礁
        などが起源の石灰岩と山梨県側に水晶をもたらした花崗岩とのコラボレーション
        でいろいろな鉱物が生まれた。
      B それは、今から1,200万年くらい前だった。

      ここでの採集は、つぎのように3通りあることも説明した。
      @ 表面を見て回り、「方解石」、「水晶」、「柘榴石」などを探す。大きすぎる標本は、
        持参した金槌(かなづち)で小さく割る。このとき、眼鏡(めがね)やゴーグルを
        着けるのを忘れないように。
      A 川岸には崖になっている場所があり、そこを掘ると水晶などが次々に出てくる。
      B 私が持参した4つのパンニング皿を使って土砂をパンニングすると、「自然金」や
        「Bi(蒼鉛)−Te(テルル)鉱物」そして「灰重石」など、比重の大きな重たい鉱物
        が採集できる。

      今回、「鉱物図鑑」代わりに、ここで採集できる鉱物の特徴や産出頻度を一覧表に
     『甲武信鉱山の鉱物』としてまとめたものを一人ひとりに配った。

      
                   『甲武信鉱山の鉱物』チェック・リスト

      さっそく、思い思いの場所で採集を開始した。私のところには、次々と鑑定依頼が
     舞い込んでくる。「水晶」と「石英」の違いが判らない子どもも多い。ましてや、「石英」
     と「方解石」の違いなどわかるはずがない。『結晶面の有無』や『硬度』の違い、『へき
     かい』などを使って鑑定する事を説明すると納得してくれた。

 

      パンニング組は、「砂金」や「灰重石」が簡単に採集できので、拍子抜けした感じも
     あった。

       パンニング

      皆さん思う存分ハンマーを叩いたり、パンニング皿を振るったりして、この産地を代表
     する鉱物を採集できたようだ。
      持参した風呂敷を暗幕代わりにして、「灰重石」にミネラライトを当てると、青白く光る
     のには皆さんビックリだった。
      心残りはいつものことだが、貯鉱場を後にすると、夏のミネラル・ウオッチング恒例の
     冷えたMH農園の『スイカ』が待っていた。冷たくて、甘いので皆さんに大好評だった。

      
           夏のミネラル・ウオッチング恒例のスイカ

 (4) はじめての「湯沼鉱泉」
      今夜の宿・「湯沼鉱泉」に向かった。宿では社長とお姐さんが一行を出迎えてくれた。
     挨拶の後、部屋割に従って各自の部屋で荷物の整理をしてから、いろいろなイベント
     が消灯時間まで続く。

 (5) 「水晶洞」見学
      15時過ぎから、一行を湯沼鉱泉の「水晶洞」に案内した。ここでの見どころは何と言
     っても、『露頭にあったまま展示してある緑水晶の日本式双晶』、そして『川上村の鉱
     物』
の展示だ。

       「水晶洞」メインホール

      主な標本を説明して回るだけでゆうに1時間を超えていた。外に出ると、そこには
     ”サプライズ”があった。私が、川上村の”晶洞(ガマ)出し水晶”を隠しておき、皆さん
     に『宝探し』をしていただこうという趣向だ。
      透明感がある大きな水晶を手にしてニコニコの子、大きい群晶と小さいがきれいな
     単晶のどちらにするか迷っている子、さまざまだ。

      外には社長が掘り崩した露頭が荒々しい姿を見せ、都会の風景しか見馴れていな
     い子どもたちや保護者そして先生にとって別世界(異次元?)のように映ったようで、
     子どもたちは走り回っている。

       「水晶洞」露頭で記念写真

      この後、水芭蕉の湿原や「湯沼大池」などを見て事務所に戻ったのは、17時ごろで、
     タップリ2時間楽しんだことになる。
      途中の犬小屋に飼われている『川上犬』も動物好きな子どもたちにとっては格好の
     遊び相手になったようだ。

       『川上犬』と遊ぶ

      部屋に戻り、この日の採集品と感想文をスケッチブックに書いていた。何人かが見
     せてくれたが、この日の感動が文章と絵から伝わってきた。

 (6) 夕食はBBQだ!!
      入浴のあとの夕食は、BBQ(バーベキュー)だった。湯沼鉱泉にバーベキューやピザ
     焼き窯の設備があるのは知っていたが、バーベキューは十何年通って初めてだ。
      チキン、豚、マトンなどの肉や地元の野菜を炭火の上に置いた網の上で焼きながら
     いただき満腹だ。
      ( 欲を言えば、”生○ー○”が欲しい所だが、教育の一環なので我慢、ガマン )

       BBQ

 (7) ホタルの夕べ
      20時過ぎに夕食が済むと、初めて見る生徒が多い「ホタル観賞」だ。何年か前から
     社長がえさになる「カワニナ」を採ってきて撒いたりして育てていたホタルが7月10日
     ごろから飛び立つようになっている。
      水車小屋から「湯沼大池」にかけての一帯が見どころのようで、目が慣れるに従い、
     乱舞する姿が見えた。蛍そのものを知らない子も多く、なぜ光るのか、などにも興味を
     持ったようだ。

      お姐さんの話では、今年は、ホタルを見られたお客さんが少ないようで、われわれは
     またしても”ラッキー”だった。

      21時でこどもたちは消灯だ。私は、この後、入浴し、部屋で選挙速報を見てZzzzz・・。
      ( 翌日、G先生の話では、遅くまで起きていた子もいたらしい )

3. 山梨県でミネラル・ウオッチング!!【2日目】

 (1) 2日目のスタートだ!!
      生徒たちの話し声で6時前に起きる。早い子は4時に眼を覚ましていたらしい。
      ( 電車で遠くから通学するので、朝早いのに慣れている子も多いらしい )
      7時から朝食だ。シッカリ2膳おかわりをして、まずは”腹ごしらえ”

      社長とお姐さんを囲んで記念写真を撮る。2人にお礼を言って、お姐さんが作って
     くれた昼食のお弁当を持って、山梨県の水晶産地に向けて出発だ。

         
              湯沼記念写真                   2人にお礼の挨拶
                        2日目のスタートだ!!

      山梨県への最短コースの林道を通って、水晶産地を目指す。

 (2) 難所を越えて
      産地への道には、貯鉱場と同じように渡河する地点があるが、こどもたちは、苦も
     無く、無事渡り終えた。

      ここで、私は一仕事。こどもたちに手伝ってもらい、この日もスイカを沢水に浸して
     冷やしておくのだ。

 (3) 「水晶鉱山跡」で水晶探し
      枯れ沢を横切ると遠くから、”真っ白い水晶(石英)片”が一面に散らばる、「水晶鉱
     山跡」が見えてくる。
      生徒たちは一斉に『 水晶だ!!』、と歓声を上げる。 

      ここでも、「鉱物図鑑」代わりに、ここで採集できる鉱物の特徴や産出頻度を一覧表
     に『山梨水晶産地の鉱物』としてまとめたものを一人ひとりに配った。

      
                     『山梨水晶産地の鉱物』チェック・リスト

      荷物を降ろし、思い思いの場所で採集してもらう。すぐに、アチコチから『水晶が
     あった!!』
、と歓声が上がる。

      ここを後にして休憩していると保護者のAさんが、「こんな変なのがあったんですが、
     何でしょう」、と差し出したのは、まぎれもない『軍配形の日本式双晶』だ。しかも、
     『両錐』だ。

      
            『日本式双晶』
            【高さ 30mm】

 (4) 水晶ウオッチング
      この近くにも水晶産地があるので、そこで水晶ウオッチングすることにした。ちょうど
     お昼の時間になり、思い思いの場所で昼食とする。

      木の上で昼食

      ここで水晶ウオッチングを楽しむ。生徒のAさんが見つけた水晶はこの産地を代表す
      る『緑水晶』だ。結局、1/3くらいの生徒が『緑水晶』を観察できたようだ。

      
              『緑水晶』
            【長さ 30mm】

      ここは、農閑期に水晶採掘していた人たちの集落にも近く、その人たちが昔使って
     いた”箕(み)”が落ちていたので拾ってきた。7月末に湯沼鉱泉に泊るので、その時
     社長に渡し、「水晶洞」に展示してもらう予定だ。

       箕(み)

      ここでハプニング。保護者のMさんが、額を2箇所、蜂に刺されてしまった。たちまち、
     ”腫れ男”になってしまった。持ち合わせの、ムシ刺され薬を塗って急場をしのぐ。

      水晶産地を後にして、川岸まで戻ると、お待ちかねの「スイカ・タイム」だ。天然の
     冷蔵庫でほど良く冷えたスイカを包丁で切り分け、塩をふって皆さんに食べていただ
     くと、疲れも吹き飛んだようだ。

      
             スイカを味わう

 (5) 駐車場に無事到着

      駐車場の近くまで来ると雨が”ポツポツ”降りだした。急ごうにも急な坂で息が上がり、
     思うように足が進まない。ようやく、車に戻ると、フロントガラスにはたくさんの雨粒が
     ついていた。
      この2日間、雨にも降られなかったのは、”晴れ男””腫れ男”のお蔭だ。

       フロントガラスの雨粒

 (6) また会う日まで

      山梨県の市街地に降りてくると、川上村や山の上の涼しさ(肌寒さ?)と違って蒸し
     暑く、こどもたちもこの2日間は日常と違った体験ができたことを実感したようだ。
      「道の駅」で解散式を行い、自家用車組とお別れし、電車組を塩山駅まで送り、お別
     れした。

      今回も事故なく皆さんをお見送りでき、”ホッ”としたというのが実感だ。

4. 過去の観察品

    私が、大勢の皆さんを案内すると、面白い産状の標本や珍しい鉱物に出会うことも少な
   くない。
    それらを見せていただき、デジカメで記録に残せるのは私の”役得”だろう。過去の観察
   品のいくつかを紹介したい。

鉱物種名
俗名
【英名:組成】
 産 状   標 本 写 真  説    明
石英
水晶
【QUARTZ
 :SiO2
山入り    
 透明水晶に真っ白い山が
入った典型的な標本
黄鉄鉱入り      最初にできた水晶の表面に
結晶した黄鉄鉱がしばらく時間を
置いて後からできた水晶で
覆われている。
 成長が止まった時間が長かった
のか、酸化性の環境だったのか、
黄鉄鉱が「武石」に変化している
標本もある。
チタン鉱物と
共生

           鋭錐石


         板チタン石

   
           全体

 赤黄色、透明、ガラス光沢の
チタン鉱物が2種見られる。
 普通、黒色、不透明の
ものが多いのだが、今回採集
したものは、鉄(Fe)が少ない
のか(?)

 @ 鋭錐石【ANATASE:TiO2
     ピラミッドを2つ合わせた
    ような8面体で、反復双晶
    した際に生じたくびれ(条線)
    が見られる。


 A 板チタン石【BROOKITE:TiO2
     四角い薄板状で、表面に
    条線が見られる。








 根元とてっぺん附近の
赤く見える部分にチタン鉱物が
集合している。





5. おわりに

 (1) 1泊2日のミネラル・ウオッチング
      今回、生徒たちを1泊2日のミネラル・ウオッチングに案内した。大都会の喧騒や暑さ
     から隔絶した別世界での体験は、生徒たちだけでなく保護者や先生方にも好評だった
     ようだ。

      YS校、KY校と1泊2日での鉱物合宿が定着し、これからは川上村・「湯沼鉱泉」を
     宿にした1泊2日コースが主流になりそうだ。

      これも、莫大な私財を投じて「水晶洞」はじめいろいろな施設を建設・維持している
     社長と、お客さんに合わせてメニューを工夫するなどしてもてなしてくれるお姐さんの
     お蔭と感謝している。

 (2) 今回のように、小・中学生から大学生、そして鉱物に興味を持ち始めた人々を産地に
    案内する依頼が舞い込んでくるが、できるだけ都合をつけて対応させていただいている。

     2005年8月、湯沼鉱泉で知り合ったとき小学校の6年生だったSさん一家のYさんから
    「T大2年生になったこの8月、学友を連れて湯沼鉱泉に泊るので、産地を案内して欲し
    い」、とメールがあった。
     3日間、一緒にミネラル・ウオッチングできるのを楽しみにしている。

     自然の営みに比べれば、「ホタルの命」のように短い私の一生だが、ミネラル・ウオッ
    チングをご一緒した人たちの記憶の中に残っていれば、望外の幸せだ。

6. 参考文献

 1) 谷山 四方一:鉱物鑑識の実際と鉱山探検,厚生閣,昭和14年(1939年)
 2) 山梨県・山梨県地質図編纂委員会編:山梨県地質誌 山梨県地質図説明書
                           同委員会,昭和45年(1970年)
 3) 益富 壽之助:鉱物  −やさしい鉱物学 -,保育社,昭和60年(1985年)
 4) 中川 清:山梨県の水晶 水晶Vol.11 No.1,鉱物同志会,1998年
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