栃木県立博物館の鉱物

栃木県立博物館の鉱物

1.初めに

栃木県宇都宮市にある栃木県立博物館は栃木の自然と文化についての理解を
深めてもらう目的で1982年(昭和57年)10月に開館した。
平成元年に企画展「岩石と鉱物展」を開催した。その時発行した冊子を、
何処かの図書館でみて、ハガキを出して取り寄せた。
この時の博物館の対応が良かったので、今回加蘇鉱山の帰りに立ち寄ってみた。
宇都宮市街地にありながら、中央に周囲1kmはあろうかと思われる池を配した
広大な中央公園に附属する形で建っている。
ただ、総合博物館であるため、鉱物の展示物はチョット物足りない感じですが、
一度は訪れる価値があるでしょう。
(平成13年3月訪問)

2.場所

宇都宮市街の西部の中央公園を目指して行けば、間違うこともないでしょう。
栃木県立博物館

3.展示案内

展示室は大きく3つの主要な展示室に分かれている。
(1)スロープ展示
72mのラセン状のスロープ(坂)を利用し、日光地方の動植物の姿を
標高約600mの東照宮神橋から標高2578mの白根山山頂まで、
ジオラマで表現している。
このジオラマのリアルさは、息を呑むほどです。
(2)展示室1
栃木県の地質時代から現代に至るまでを、年代順に並べ、栃木県の歴史が
総合的に理解できるように配慮されている。
ここにある鉱物関係の展示物は、「足尾銅山の黄銅鉱」だけです。
黄銅鉱【足尾銅山産】
(3)展示室2
身近な自然や地学・動植物を紹介する常設展示と自然系・人文系のテーマ展示や
企画展が開催される。
ここに、岩石・鉱物・化石のコーナがあり、栃木産から外国産までの鉱物標本が
展示してある。
岩石・鉱物展示コーナ
主な標本として、「足尾鉱山の燐灰石」「加蘇鉱山の菱マンガン鉱」など
地元栃木県産の有名標本は一応揃っている。
ここで、眼を引かれたのは、「乙女鉱山のライン鉱」です。このように、
結晶の形がシャープな標本を見たのは、初めてです。
ライン鉱【乙女鉱山産】

4.おわりに 

(1)2000年9月から2001年3月までの「催し物案内」を見ましたが、鉱物関連は
全くありません。ミュージアムショップには、企画展のパンフレットを売って
いますが、鉱物関係はありません。
(2)研究報告書を1冊500円売っており、「八溝の自然ー地質ー」と「足尾山地の
自然ー地質ー」に八溝の金鉱石や栃木のマンガン鉱床が記述されており、購入しました。
(3)この日は、ここから北東へ約20km走った「喜連川(きつれがわ)温泉」に
一夜の宿をとりました。
スカイタワーのすぐ近くの民宿「八紘」(TEL 025−686−5606)のご主人は、狩猟が(も?)
趣味で、足尾の鹿肉の刺身を出してくれました。奥さんには、翌日の昼のオニギリまで、
心遣いしていただき、感謝しています。
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