北極圏をめぐる地球一周の旅 【甲府出立】 ( Tour around the World & Arctic Circle 2016 - Departure from Kofu - )









      北極圏をめぐる地球一周の旅  【甲府出立】

       ( Tour around the World & Arctic Circle 2016 - Departure from Kofu - )

1. はじめに

    いよいよ『地球一周の旅』に向けて、甲府を出立する朝を迎えた。横浜港の集合時間は、4月12日
   の10時なので、甲府を朝一番の特急で発ってもギリギリで間に合わない可能性が高い。万一、交通
   機関の事故でもあれば完全にアウトだ。それと、朝9時に開く甲府の郵便局で記念押印をする時間
   などとれないのだ。そんなわけで、11日に甲府を発って、横浜で前泊することにした。

    甲府出立の前夜は、日常使っている充電器、一眼レフカメラやハードディスクなどの精密電子機器
   を手で持って行くスーツケースに収納した。

    持って行くか行かざるべきか最後まで迷ったプリンターは、段ボールに入れて風呂敷で包んで手で持
   って行くことにした。船内にはプリント・サービスがあるのだが、”jpg”と”PDF"の形式のものしか印刷でき
   ないとのことなので、”EXCEL"、”Word"そして”パワーポイント”などを多用する私のニーズにマッチしない。
   それと、船内でHPを作成するときに、”スキャナー機能”が必須だが、これも使えないようだ。さらに、白黒
   コピー代が1枚20円というのもプリンターを持って行こうと決めた大きな理由だ。
    風呂敷に包んだのは、相部屋の船室のベッドにはカーテンがなく、プライベート・カーテンを取り付け
   てもらうと使用料が6,000円だったか取られるので、風呂敷と洗濯バサミで”プラーべート・カーテン”をこ
   しらえようという算段だ。

    当然、プリント用紙が必要なので、別なスーツケースに500枚入れて、すでに宅配便に託して送った。
   それでも足りないかもしれないと思い、350枚買い足したのでスーツケースで持って行く。途中、寄港する
   シンガポールあたりで買い足すかも知れない。
    ( A4サイズといっても、国によって微妙に大きさが違うのだ。ビザ取得に必要なロシアの旅行会社の
     招待状は一回り大きかった。シンガポールでは日本と同じだったが、ドイツに出張したとき、A4サイ
     ズが一般的でなく、プリンタ用紙のデフォルト値は”レターサイズ”になっていて、A4サイズに直さねば
     ならなった。)

    最後に、パソコンや途中の郵便局で記念押印する「記念カバー」を入れたケースを収納したデイバ
   ックを背負って家をでた。
    ( 2016年4月 作成 )

2. 記念カバー作成

    2015年の『南極探検』の時と同じように、立ち寄った空港・都市・観光地・南極基地で郵便局があ
   れば、記念カバーに押印したり、孫娘や友人・知人に送る絵葉書を投函したりした。これは、自分の
   記念(記憶?)になるだけでなく、受け取った方々からも好評だったこともあり、今回も実行することに
   した。

  (1) 「甲府中央郵便局」記念カバー作成
       今回の旅行は、何か所(国)でミネラル・ウオッチングを計画しているが、『観光』の要素も強い。
      記念カバーに貼る切手をどうしようかと迷っていると、『観光切手』と呼ばれるシリーズ切手と地方
      切手の中に「昇仙峡」を描いた切手があることを思い出し、インターネットで購入しておいた。

       『観光切手』は昇仙峡の奥にある「仙娥滝」を描く8.00円と入り口にある「長潭橋」を描く
      24.00円の2種がセットになったものだ。
       地方(ふるさと?)切手は「仙娥滝」を描く50円のものだ。8+24+50=82 で、2016年現在の
      封書郵便料金82円にピッタリなのだ。このように、図案だけでなく、組み合わせた切手の額面合
      計が現行の郵便料金体系に合致すると、”してやったり”と思う。

       9時の開局に合わせて中央郵便局に行き押印を依頼した。通常の郵便物に押される黒い
      「日付(にっぷう)印」と「風景印」の2つを押してもらおうと思ったのだが、係員がそれはできないと
      頑として拒むのだ。
       彼女の言い分は次のようなものだった。

       「 押印の種類は52円以上の額面の切手なら指定できるが、未満の切手では指定できず
        1種類しか選べない」 

       ということだった。
       押し問答しても始まらないので、黒い「日付印」を押してもらって局を後にした。

      
                      「甲府中央局」記念カバー

  (2) 「甲府駅前局」記念カバー作成
      次に向かったのは甲府駅前郵便局だった。甲府駅前は再開発中でしばらく行かないうちにバス
     の停留所など位置が変わっていて”今浦島”になりそうだ。ただ、送迎用の自家用車の駐車場は
     2015年の夏ごろオープンしたままなので、何度か私立小中学生を案内した時に利用していたので、
     勝手は解っていた。
      30分の無料駐車時間の間に、「甲府駅前局」に行き、風景印がないというので、黒い「日付印」
     押してもらって、車に戻った。

      
                      「甲府駅前局」記念カバー

3. 甲府で最後の買い物

    朝起きて、いつもの朝のテレビドラマを見ようと眼鏡をかけようとしたら、眼鏡の釣り紐が切れた。旅立
   ちの朝に、下駄の鼻緒(草鞋のひも?)が切れたようなもので、”縁起が悪い”と思う人もいるかも知れ
   ないが、そんなことには頓着しないMHだ。こんなこともあろうかと、予備を3本買って置いたのだが、スーツ
   ケースに詰めて5日前に船宛に宅配便で送ってしまっていた。

    釣り紐をつけている積りで、眼鏡を外して、硬い床面に落として壊す恐れが多分にあり、電車に乗
   る前にどこかで買うことにした。
    いつもなら、「百均」で買うのだが、行ってみると開店するのは30分後だという。待っている時間が勿
   体ないので、近くのホームセンターに行くとすでに開いていた。品揃えも一種類しかなく、値段は「百均」
   の3倍以上するのだが、”背に腹は替えられない”。

    こうして、準備万端整って、甲府駅へと再び向かった。

4. 甲府を後に

    前泊する横浜のホテルに何時までに行かなければならないという制約はないのだが、何か起こった場
   合のことを考えて、10:09発の普通電車で甲府を後にした。

      
                 横浜までの乗車券

    甲府盆地は、桜の花はあらかた散り、ピンクの桃の花が満開だ。甲府盆地を見下ろす「勝沼むどう
   郷」の駅で停車すると、ここでは桜の花吹雪だった。

         
                  満開の桃の花                         桜の花吹雪

5. おわりに

    再び甲府に戻ってくるのは7月末の予定だ。今満開の桃の実も熟れ、食べごろを迎えているはずだと
   思うと、これから先の107日が永く感じられる。
    戻って来た時に、「あっという間の107日間だった」、と言えるように充実した旅にしたいと念じている。

6. 参考文献

 1) 地球の歩き方編集室編:ペルー 2013〜14,ダイヤモンドビッグ社,2013年


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