神奈川県立「生命の星・地球博物館」の鉱物

神奈川県立「生命の星・地球博物館」の鉱物

1.初めに

以前、加藤昭博士が神奈川県立「生命の星・地球博物館」で講演をした予稿集を
何回か買って郵送して貰ったことはあったが、一度も訪れたことがなかった。
福島県の石友(鉱物は卒業して、最近専ら写真撮影が趣味)が、冬の富士山の写真を
撮りたいと、3泊4日で我が家に遊びに来た。
そのうちの1泊を、石友のTさんの会社の箱根にある保養所を使わせていただいた。
車を運転して箱根に行くのは、二十年ぶりに近いので、道路地図を見ていると
神奈川県立「生命の星・地球博物館」が近いことが分かったので、石友と一緒に
訪れてみました。
地球の誕生から現在までの46億年の歴史と神秘性を時間の流れに沿って分かりやすく
展示している。
鉱物の展示は、ごく一部で、チョッとガッカリでしたが、ミュージアム・ショップでは
平成9年の特別展図録「桜井コレクションの魅力」などを販売しており、一度は訪れる
価値があります。
入館料は、20歳以上510円、20歳未満と学生300円、高校生以下と65歳以上は無料に
なっています。
なお、ここは基本的に月曜日が休館日です。
ホームページがありますので、訪れる前にチェックすると万全です。
神奈川県立「生命の星・地球博物館」
(2003年2月訪問)

2.場所

国道1号線を小田原方面から箱根に向かうと、小田原厚木道路の出口が合流します。
500mも進むと、「地球博物館前」の交差点があり、ここを左折すると前方にみえる
大きな建物です。
神奈川県立「生命の星・地球博物館」

3.地球博物館のあらまし

3.1 博物館の誕生と活動内容
平成3年3月、横浜馬車道にある神奈川県立博物館の自然部門が独立する形で誕生した。
展示のほかに、自然に関する調査・研究、資料の収集・保管、これらを生かした講座や
観察会など学習支援活動もしている。
3.2 常設展示
地球の誕生から現在までの46億年の歴史と神秘性を時間の流れに沿って分かりやすく
展示している。
巨大な恐竜化石、樹木からルーペが必要な小さな昆虫まで、動植物、地質標本約1万点が
展示してある。
(1)1F展示
1Fの地球展示室には、国内外の鉱物が約20点展示してある。私にとって、これはと思える
標本は愛媛県市之川の輝安鉱くらいです。
市之川の輝安鉱
また、どの博物館にもあるアリゾナ産の珪化木の晶洞(?)部分に、水晶が晶出しています。
珪化木の晶洞の水晶
(2)2F展示
2Fの地質関係の展示には、神奈川展示室があり、神奈川県の地質、鉱物、化石、動植物などを
展示しており、鉱物関係では、山北町のスカルンが展示してあるだけです。
(3)その他展示
ジャンボブック展示室は、実物標本が満載した高さ2.5mの立体百科事典が27冊並んでおり
寄贈されたコレクションなどが随時紹介されている。
時間の関係で、ここはパスしてしましましたが、遺族から寄贈された「桜井コレクション」の
一部があるのかも知れません。

4.ミュージアム・ライブラリー

自然に関する図書、雑誌、ビデオを閲覧することができ、専門的な質問も常時受け付けて
くれるそうです。

5.ミュージアム・シアター

200インチのハイビジョン・スクリーンを使い、インアラクティブ・クイズ映像
(番組選びとクイズの解答をボタンで選ぶ)を上映しています。

6.おわりに

(1)初めて「地球博物館」を訪れました。次回は、鉱物の特別展があれば出かけて
みようかと考えています。
(2)冬の富士山写真撮影に付き合い、普段見慣れた甲府盆地からの眺めと違った山中湖や
箱根からの富士山の秀麗な姿を堪能しました。

        山中湖から      箱根・三国岳から
            真冬の富士山

7.参考文献

1)神奈川県立生命の星・地球は博物館編;博物館パンフレット,同館,2002.11
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