関東大震災と臨時通話所日付印
標語入り日付印 手押標語印
( Manual stamped Datestamps with Slogan )
広告入り日付印」の収集・整理の過程でそのルーツを調べてみると、今からおよそ100年前の1919年(大正8)
3月3日の逓信省告示にあることがわかった。
それまであった「櫛型印」などの通信日付印に追加するかたちで、ゴム製の「標語入り日付印」が新たに
登場した。
勤倹・貯蓄・節約の奨励や郵便物を差出し・受取る上での注意など、『警句』と図が入っているので、当初
「警句入り(通信)日附印」と呼ばれていたが、後の「機械標語印」と区別して、「手押標語印」と呼ばれる
ようになった。
使用期間は、1925年(大正14)7月に「機械標語印」が登場するまでの6年余と短かったが、使用局、標語、
ゴム印のフレームの形(型式)の違いで、何期かに分類している。
なお、外地では朝鮮だけが独自の標語・型式を使用した。
( 2017年3月 作成 )