仙翁坑ズリ遠望【平成5年】
産出状況として、次の2つのタイプがあった。
@異極鉱の上に生成したもの
この場合、モリブデン鉛鉱の上を異極鉱が覆っており、生成の順序が
モリブデン鉛鉱→異極鉱であったことがわかります。
白い異極鉱がついた鉱石を片っ端からルーペで覗きながら探すと良いでしょう。
平成5年には、20ケに1ケ位の確率で発見できました。
A閃亜鉛鉱や方鉛鉱の塊を覆う茶褐色の”ヤケ”の上や晶洞の中に生成したもの。
ズリ石の表面を舐めるように見回し、太陽光で「モリブデン鉛鉱」の結晶が”キラリ”と
光るのを見逃さないことです。
どちらのタイプも目が慣れるまで、苦戦しましたが、目が慣れれば、比較的簡単に
見つかりました。HPなどを見ると、その後訪れる人が多かったようで、現在では
採集するのは多少苦戦するのかも知れません。