山梨ジュエリーミュージアム『世界の双晶展』と『鎌(形)水晶』















                  山梨ジュエリーミュージアム
            『世界の双晶展』
『鎌(形)水晶』
     ( YJM " Exhibition of QUARTZ Twins from the World " & " Sickle-Shaped QUARTZ ")

1. はじめに

    2014年10月下旬、(株)クリスタル・ワールドから、『 やまなし国際ミネラル&ジュエリーショー
   ( Yamanashi International Mineral Jewelry Show )』(以下、「甲府ショー」と呼ぶ)が10/24(金)〜
   26(日)に開催されるとの案内状をいただいた。

    
            「甲府ショー」案内状

    平行して、特別企画「世界の双晶展」が10/24(金)〜12/1(月) 1ケ月余にわたって開催され、
   東京大学ミュージアムが所蔵する山梨県産双晶も展示予定、とあるのでどうせなら初日に訪れる
   ことにした。

    初日の10/24には「甲州水晶貴石細工」切手が発行され、朝から初日カバーに押印するため、
   県内各地の郵便局を駆け巡っていた。

    ・伝統的工芸品シリーズ第3集
      「甲州水晶貴石細工」切手
     ( Traditional Craft Series No3
      Stamp of “Quartz Craft “ from Yamanashi )

    18時まで開催しているので慌てる必要もなく、15時過ぎに地下駐車場に車を入れたが、背の高
   い車の駐車エリアはすでに埋まってしまっていて別な駐車場を案内され会場に入ったのは16時近
   かった。

    まずは、「ショー」の方をのぞいてみる。新宿ショーや池袋ショーを見慣れた目には”こじんまり”と
   した印象だ。やはり、「宝石の街甲府」のせいなのか、「磨き石」を展示しているブースがほとんど
   で、鉱物標本を扱っているのは、2、3しか見当たらない。
    これよりも少し広い展示場が屋外の「県民ひろば」にあったらしいが、離れた場所にあり見落とし
   ていた。

    
           「甲府ショー」会場
           【パサージュエリア】

    クリスタル・ワールドのブースで数点買い、ノンプロショップに出店している鉱物同志会員と立ち
   話して特別展示に向った。

    特別企画「世界の双晶展」の会場を訪れると、東京大学ミュージアムが所蔵する両翼がおよそ
   30センチの乙女鉱山産日本式双晶は初めてみる標本で、その大きさには驚かされる。
    以前見た山梨大学が所蔵する日本式双晶の一つは、産地不詳になっていたが、私たち夫婦が
   採集した長野県川上村川端下(かわはけ)産の日本式双晶に酷似しているので、湯沼鉱泉社長
   らと、「こりゃ、どう見てもオラほうの『鎌(形)水晶』だ」、と指摘しておいた。

    ・山梨大学 「水晶館」のミネラルコレクション
     ( Mineral Collection of Hall of Quartz , Yamanashi University
      Kofu City , Yamanashi Pref. )

    今回の展示では、長野県川上村川端下(かわはけ)産と正しい産地名を与えられている。さらに、
   企業蔵の長野県川上村小川山産やインド産の「エステレル式双晶」もある。珍しいと思ったのは、
   ブラジル産の「ブライトハウプト双晶」だ。

    一番私の興味を引いたのは、『双晶数あてクイズ』だった。外国産クラスター(群晶)にある双晶
   の数を当てるというクイズだ。片翼しかないものや見えないものも1つと数えるのか定義がハッキリ
   しないが、それらも数に入れると80個以上ありそうだ。

    会場は閑散としていたが、第一回で平日だったという理由だけではなさそうだ。(株)クリスタル・
   ワールドからの案内はがきがなければ地元に住む私ですら見逃していたと思う。十分なPRをして、
   第2回以降も継続すること出店数、来訪者の増加を祈っている。
    特別企画の「世界の双晶展」は12/1まで開催しているので、機会があれば訪れると良いだろう。
   ( 2014年10月 訪問 )

2.  「山梨ジュエリーミュージアム(YJM)」

    場所・開館時間・休館日などについては、次のページに掲載しておいたので参照願いたい。

    ・ 「山梨ジュエリー・ミュージアム」の鉱物
     ( Minerals of Yamanashi Jewelry Museum , Kofu City , Yamanashi Pref. )

3.  「世界の双晶展」

    「世界の双晶展」は、5m×10mほどのスペースにショーケースに入った標本が並べられている。
   関心があるのはどうしても水晶の双晶だが、なぜか双晶ではない水晶も混じっていてその趣旨が
   理解できず首を捻(ひね)った。

 (1) 日本式双晶
      水晶の「双晶」といえば、どなたもまず「日本式双晶( Japanese Law Twin )」を思い浮かべる
     はずだ。今回展示されている中に「奈留島産」のものなどもあるが、目玉は東京大学ミュージア
     ムと山梨大学が所蔵している山梨県と長野県産の日本式双晶だ。
      東京大学ミュージアムが所蔵する両翼がおよそ30センチの乙女鉱山産母岩付き日本式双晶
     は初めてみる標本で、その大きさと美しさには驚かされる。
      ( 湯沼鉱泉社長も見たらしく、「結晶が寝ているんで・・・・」と言っていたが、それは贅沢と
       いうものだろう。 )

      
              乙女鉱山産日本式双晶
             【東京大学ミュージアム蔵】

      山梨大学所蔵となっているが山梨ジュエリーミュージアムに常設展示されている日本式双晶
     が7枚展示してある。そのうち、5枚は乙女鉱山産のものだ。
      1枚は山梨県北巨摩郡増富村小尾、とあるところから、「小尾八幡山」のものだ。

      
             小尾八幡山産日本式双晶
               【展示図録より引用】

 (2) 『鎌(形)水晶(Sickle-Shaped QUARTZ)』
      もう1枚は以前は「産地不詳」とされていたが、今回の展示では長野県川上村川端下(かわ
     はけ)と産地名が記してある。「五無斎」こと保科百助が『鎌形水晶』と呼び、川上村湯沼鉱泉
     社長が「オラほうでは『鎌水晶』つうんだ」という双晶だ。

      
            乙女(前)、川端下(後)産双晶

      【前日談】
      以前、『鎌(形)水晶』の話のついでに、福井県武生(たけふ)名産『越前鎌』を紹介したことが
     あった。

      ・ 保科五無斎と川端下産 『鎌形水晶』
       ( Hoshina " Gomusai " and " Kamagata ( Sickle-Shaped ) Quartz " from Kawahake
        Kawakami Village , Nagano Pref. )

      2014年9月下旬、NHKBSで朝7:10から再放送された「日めくり奥の細道」を見た。この番組は
     俳人・松尾芭蕉が歩いたコースを同じ月日(当然年は違う)に女優・佐藤藍子がたどるという企
     画だ。
      芭蕉が旅に出たのは300年以上前の元禄2年3月27日(新暦1689年5月16日)だった。越前国
     武生(現武生市)を訪れたのは旅に出て5ヶ月近くが経ち、名月を翌日に控えた8月13日(新
     暦9月25日)だった。
      芭蕉は中秋の名月を明日に控え、空模様が気になったらしく、この地で、次の句を残している。

      あすの月
      雨占なはん ひなが嶽
              「芭蕉翁月一夜十五句」

      武生の名産は、『越前鎌』で、今も真っ赤に焼いた鉄を叩いて包丁や鎌などの打刃物が職人
     の手で造られている。

         
                   加工                        越前鎌
                              越前打刃物
                     【NHKBS「日めくり奥の細道」より引用】

      漆の木から樹液を採集する「漆掻き職人」が打刃物を背負って全国を回り、訪れた家の縁先
     にそれらを広げ、切れ味が良くて切れ味が長く続く越前鎌を広めたとされる。

         
                  漆掻き                     打刃物を縁先で行商
               【白い樹液が漆】
                     【NHKBS「日めくり奥の細道」より引用】

      武生の打刃物についての説明は、2005年のページで紹介したのと同じでとくに新しい事実は
     ないのだが、映像でみるとより具体的で状況がわかる。「漆掻き」などを見たこともなければ、
     聞いたこともない人には映像は大きな助けになるのだろう。

      脱線のついでといっては何だが、「漆掻き」の私の記憶を記しておく。満州で生を受け、母親
     が日本の土を踏むと同時に私は生まれた。いろいろないきさつで、私の生年月日は半年以上
     早めて出生届けが出された。そんな訳で阿武隈高原にある小学校に入ったのは実年齢5歳半
     だった。4キロほどの道を転校する小学2年生の2学期まで歩いて通っていた。
      通学路の傍らに太さ20センチくらい(幼児の目には太く見え、もっと細かったかも)の漆の木が
     あった。ある日、男の人(今にして思えば、漆掻き職人)が木の幹に傷をつけ樹液を採っている
     のを見た。この光景を目にしたのはこのとき一度だけだった。
      好奇心旺盛な今の『天呆穿人』なら、「どこから来たの」とか「何に使うの」とか質問攻めにする
     だろうがそのころは黙って見ていただけだった。

 (3) エステレル式双晶
      日本式双晶についでなじみのある双晶はエステレル式双晶だろう。かつて鉱物採集ができた
     乙女鉱山では少し大き目の群晶をジックリ探すと必ずと言ってよいほどエステレル式双晶を見
     つけることができた。長野県川上村の小川山でも難しいとは言いながら、エステレル式双晶の
     ほうが日本式双晶を探すより何倍も容易だ。

      今回の展示には、企業蔵の長野県川上村小川山産とインド産「エステレル式双晶」と称する
     ものが展示してある。
      小川山産のものはガラス越の離れた位置に展示してあるため結晶の形や角度がよくわから
     ない。
      インド・マニカラン産のものは、十字形に連晶し、アクチノライト(緑閃石)を多量に含む(ため
     緑色をしている)と説明書きにある。

      
          エステレル式双晶の十字形連晶
              【インドマニカラン産】

 (4) 「ブライトハウプト双晶」
      今回の展示の中で、私にとって初めて現物を目にしたのは「ブライトハウプト双晶」と称する
     標本だ。説明書きにはブラジル・ミナスジェライス州産煙水晶の「ブラトハウプト双晶」とあるが、
     この双晶がドイツの鉱物学者・ブライトハウプト( Bleithaupt )に因んで命名されたとすると、
     誤訳だろう。

      
              ブライトハウプト双晶
                【ブラジル産】

 (5) そのほかの水晶展示
      双晶展なのに双晶でない水晶が展示されていて訝(いぶか)しく思った。それは、「山状水晶
     晶族」の名前がついた群晶だ。産地は、山梨県増富村となっているから、小尾八幡山産という
     意味だろう。

      
               山状水晶晶族
              【山梨県増富村産】

 (6) 『双晶数あてクイズ』
      会場の一角に大きな長さが60センチ以上はありそうな群晶が置いてある。

      
                  『双晶数あてクイズ』

      この群晶に付いている双晶の数を当てるクイズだ。ピタリ賞や±3までの人に日本式双晶な
     どの賞品がでるとあって真剣に数を数えてみた。
      片割れが失われて片翼しかないものや片翼が隠れていて見えないものも1つと数えるのか
     定義がハッキリしないが、それらも数に入れると80個以上ありそうだ。
      ピタリ賞は難しいだろうと思い、前後賞を狙って、夫婦の名前で2件応募した。

4. 標本鑑定の難しさ

 4.1 双晶の鑑定
      水晶のような比較的目にする機会の多い鉱物でも、私が小中学生から社会人までをフィール
     ドに案内すると方解石を持ってきて「水晶ですか」と聞かれることがたびたびあるくら鉱物の鑑
     定は難しいようだ。

      ましてや水晶といえどもその双晶の鑑定は難しいようだ。古くは日本式双晶などのを傾軸式
     双晶と呼んだ。この鑑定では、”2つの主軸(C1、C2軸)がどれだけ傾いているか”つまり、2つの
     主軸がなす角度が鑑定のキーポイントだ。この角度の違いによって次のように分類できる。

主軸のなす
  角度
 双晶の名称      説明図      実  例   備 考
84度33分日本式双晶真上から見ると
中心に陵がくる
主軸:C1,C2は並行
赤い線:縫合線
条線のなす角度も
84度33分
76度26分エステレル双晶乙女鉱山のエステレル式

真上から見ると
中心に柱面がくる
主軸:C1,C2

55度24分ベローダ式双晶   図は、「日本産鉱物の
結晶形態」
より引用
48度54分ブライト
ハウプト式双晶
 
38度13分チンワルド式双晶  

      これらの予備知識をもって、上の双晶と称する水晶を見ていただこう。

       1) エステレル式双晶の十字形連晶
           主軸C1、C2のなす角度は90度に近く、エステレル式と呼ぶのには違和感を覚える。
           単なる「貫入双晶」という意味での「双晶」ならわかるのだが。

       2) ブライトハウプト双晶
           主軸C1、C2のなす角度は70度強あり、ブライトハウプト双晶とするには広がりすぎて
          いる。「エステレル式」と言われれば納得しないでもないのだが・・・・・。

      かつて、「ペグマタイト」誌が発行されているとき愛読させていただいていた。エステレル式と
     して掲載された写真から測角し、「エステレル式ではなくて日本式ではないか」との疑問を抱き
     編集氏にメールかお手紙を差し上げたことがあった。結局これについては見解が相違したまま
     で終わってしまっている。
      2010年、氏は労作「日本産鉱物の結晶形態」を出版されたが、その中で水晶の双晶につい
     て次のように記し、慎重だ。

      『・・・ここに掲載した双晶は著者が測角をおこなって確認した双晶。ただし、ブライトハウプト
       双晶、ビロウダ双晶については極めて稀で、多数の産地での発見と再確認が望まれる  』

 4.2 産地の同定
      産地不詳とされていた『鎌(形)水晶』が長野県川上村川端下(かわはけ)産と同定されたこと
     は、これを以前から主張していた私や湯沼鉱泉社長にとって一歩前進だ。

      2005年春の某日、川端下のズリを掘っていると”ポトリ”と平たい水晶が落ちた。不思議と泥
     はほとんどついていなかった。拾い上げてみると、この産地特有の「日本式双晶」だった。左右
     の翼の大きさが極端に違い、表面には鉱物が抜け落ちたような小さな穴があき、裏面はすり
     ガラス状で白濁している部分もあり、その上鉄錆(渇鉄鉱)で汚れている。これが、『鎌(形)水
     晶』との出会いだった。
      その後、一人、あるいは夫婦で、時には石友を案内して訪れ、その度に完全品から片翼が失
     せた「平板水晶」までを採集した。

         
                妻の採集品                      MHの採集品
                              『鎌(形)水晶』

      「鎌(形)水晶」を見るのが初めてという某先生に私たち夫婦のコレクションを貸したりした結果、
     山梨大学に所蔵されている酷似した双晶は川端下産だと気づかれたようだ。

      しかし、今回出展されている「山状晶族」の産地が増富村とされているのは違和感を覚え、
     これも長野県川上村のものだろうと推測しているが、多くの人の客観的な意見も聞きたいと思
     っている。

      明治時代、山梨県の水晶を産する森林のほとんどは皇室の財産で、森林の伐採は無論、水
     晶の採掘も厳しく禁止されていた。これを破れば、犯罪行為として犯人は追求された。

      ・ 異聞・奇譚 「水晶」 
       − 一萬圓の水晶盗掘事件 −
       ( Strange Stories and Curious Tales on QUARTZ
        10,000 Yen QUARTZ robbed in 1893 , Yamanashi Pref. )

      このような背景からか、意識して水晶の産出地を違えることもあったように聞く。そのため、
     誤った産地名が付けられたままになっている標本もあるようだ。今更これを正すことは不可能
     かも知れない。

      これを「他山の石」とするなら、先人が言い残した『ラベルのない標本は価値がない』だろう。

5. おわりに

 (1) 地方創生
      安倍内閣改造の柱の一つに『地方創生』が浮上した。アベノミクスによって引き起こされた
     株高のメリットは享受できず、円安による物価高に打ち拉(ひし)がれた地方の不平・不満の
     ”ガス抜き”のための思いつきの策としか思えない。

      自宅の標本、蔵書そしてコレクションなどの整理をボチボチやっていると一冊の雑誌が目に
     留まった。私が平成元年に山梨に転勤になったとき、横浜の研究所の同僚が「THE21(ざ・にじ
     ゅういち)」という雑誌の3月号を贈ってくれた。この号は、(平成元年に)市制100周年 38都市
     の実力比較という副題が付いた「繁栄する都市、衰退する都市」の特集号だった。

      平成元年に市制100周年を迎えた北は青森県弘前市から南は鹿児島県鹿児島市まで、私が
     住む甲府市を含む38市を第1部から第3部まで、いろいろな角度から分析・比較し順位付けして
     いる。

      第1部 「都市」になぜ差が生じたか
      第2部 「都市」をその気にさせる法
      第3部 ”ふるさと創生”時代 躍進都市の条件

      これらのタイトルを見ると新刊書と言われても信じてしまいそうで、とても26年前の雑誌だとは
     思えない。逆に言えば、この4半世紀の間、地方を創生する有効な政策が打たれていなかった
     ことを物語っている。

      「出世するのはこの都市だ!」というタイトルで38都市を総合的に評価して、『将来有望度ラン
     キング』を発表しているので引用する。

      
                38都市 『将来有望度ランキング』 1989年

      私の住む甲府市は全体の19位でちょうど真ん中、Cクラスだ。このクラスの都市が躍進する
     ための処方箋を次のように書いている。

      『 地方の中心都市としての機能を強化していかなければならないが、近くに広域中心都市
       や地域中心都市があるあるため、そのカサの下から脱出するのは容易ではない。
        そこで、「ハイテク王国・熊本」のように、「○○では全国No1」を目指すことが必要であろう。』

      さらに、「将来展望」を次のように予測している。

      『 ・ 甲府地域テクノポリスに加え
        ・ 中央リニア新幹線ができれば変化率上昇 』

      しかし、26年前の予測と現実はどうだろうか。

      ・ 山梨県はぶどう、桃などの果樹では全国1、2を誇り、2013年に富士山が世界遺産に認定
        されたがそれらの恩恵をこうむることが少なく、甲府市の観光客は年間285万人(平成元
        年)→180万人(平成24年)に減少している。
      ・ 日照時間日本一を活かしてメガソーラー(太陽光発電)が設置され、地域で消費する電力
        を賄える発電量になる見通しだが、送電線に接続できず宝の持ち腐れになっている設備
        も多い。 ( 何でこんな馬鹿なことになっているのか?? )
      ・ 活力のバロメータのひとつ、甲府市の人口は20万→19万3千人と漸減傾向
      ・ 「宝石の街」をうたっているが、ジュエリーの生産高はバブル期の1/2に落ち込んでいる。
      ・ 甲府地域にある工場は私がかつて勤務した企業を含め閉鎖や県外移転が進んでいて、
        ”テクノポリス”は名ばかり。
      ・ 2024年に東京-名古屋間を結ぶ中央リニア新幹線工事にGoサインがでたが、県内経済へ
        の効果は未知数 (単なる通過駅に終わってしまう恐れも大きい)

      など、など 明るい要素は少ない。

      『終の棲家』に思い悩む Mineralhunters だ。

 (2) 冬の訪れ
      11月に入って甲府盆地はメッキリ朝夕肌寒くなり、昨日の朝m昨年より一週間以上早く初霜が
     降りた。それでも日中は陽がさせば暖かい。そのおかげで、畑のトマトはまだ鈴なりに実をつけ
     ていて当分”リコピン”を補給できそうだ。
      2014年、知人や親類縁者に配って好評だったニンニクの作付け面積を2倍に増やし、300あま
     りの鱗片を植え付けたところ一斉に芽が出た。

      
            一斉に芽が出たニンニク畑

      この4月から自治会役員になったことで、立場上畑を草ぼうぼうにしておくこともできず足繁く
     畑に通ったり、週末の自治会行事には「枯れ木も山の賑わい」とばかりに積極的に参加してい
     る。そんなわけでミネラル・ウオッチングにあてられる時間が限られている。
      恒例の『秋のミネラル・ウオッチング』では、おおぜいの石友との再会を楽しみにしている。

6. 参考文献

 1) 佐久教育会編:五無斎 保科百助全集 全,信濃教育会出版部,昭和39年
 2) 佐久教育会編:五無斎 保科百助評伝,同会,昭和44年
 3) PHP研究所:THE 21 No52 成長する都市衰退する都市,同研究所,平成元年3月
 4) 高田 雅介:「日本産鉱物の結晶形態」,ペグマタイト誌100号記念出版,2010年
 5) 角田 謙朗編著:山梨大学水晶図録,山梨大学,平成23年
 6) 山梨ジュエリーミュージアム編:世界の双晶展,同館,2014年
 7) やまなし国際ミネラル&ジュエリーショー運営事務局編:会場案内図,同事務局,2014年
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