山梨県身延町湯之奥金山博物館 -第10回砂金掘り大会-

山梨県身延町湯之奥金山博物館 -第10回砂金掘り大会-

1. 初めに

   山梨県身延町(旧下部町)にある「湯之奥金山博物館」では、毎年夏休みに合
  わせて、楽しいイベント(行事)をいくつか企画している。

行事名開催日参加資格内容参加費 備  考
砂金掘り大会2007年
8月4日
子ども
  〜
大人
 国際ルールに準拠し
砂金を早く、確実に
探す
各部門1〜3位表彰
総合優勝者表彰
子ども300円
大人 500円
採った砂金は
持ち帰り可
 午後、灘中など
私学対抗戦も
開催される
子ども
金山探検隊
2007年
8月25日
 〜26日
子ども
保護者
 湯之奥金山遺跡を
見学
鉱石を粉にし
パンニング
 純金1.5gを加え
「灰吹き」作業で
得られた金塊で
オリジナル甲州金を
製作
3,500円
(純金代)
 甲州金は
持ち帰り可

   今年も、『砂金掘り大会』に、PCを使って記録集計・順位決めのボランティア
  そして、競技者として参加した。

   愛知県の石友・S一家も参加し、「男女初心者の部」で一昨年、奥さんが『銀
  メダル』
を獲得したのに続き、Sさんが『銅メダル』を獲得。
   来年度の『金メダル』獲得のプレッシャーが息子のY君の両肩に、のしかかっ
  た。

   ちなみに、私の成績は、「男女ベテラン部門」の”最下位(ビリ)”で、雪辱を果
  たすべく、特訓せねば、と考えている。

   楽しい体験をさせて頂き、館長、学芸員の皆様はじめ湯之奥金山博物館の関
  係者に深く感謝いたします。
  ( 2003年8月初体験 2007年8月参加 )

2. 「砂金採り大会」のルール

   砂金掘り大会は、主催者が砂の中に隠した砂金を、”早く”しかも”見逃しなく
  正確に”パンニングする技を競うものである。

   湯之奥金山博物館の砂金掘り大会のルールは、次の通りである。

     競技の説明【2003年】

   (1)砂の量    :10kg(ジュニア7kg、ベテランは12kg)
   (2)砂金の数   :競技終了まで秘密
            (部門によっても違うことがある。今回、全部門10個)
   (3)制限時間   :15分
   (4)順位の決め方:
     @ 競技者が終了を宣言するまでの時間 + (見落とし砂金数×5分)の
       早いほうが上位
   【例】
      Aさん:10分で全部見つけた(見落とし0ケ)
          =10分 +(0×5)=10分
      Bさん:7分で1ケ見落とした
          =7分 +(1×5)=12分

       この場合、Aさんが、上位になる。

      A15分で終了しなかった人は、”Time Over” で最下位。

   (5)競技部門   :ジュニア(小中学生)、男女初心者、男女ベテランの3部門
   (6)パンニング皿 :口径40cm以下、マイ・パンの持込可能

3. 競技風景

   20名が一斉に、砂金の入ったバケツの砂を水槽の中でパンニングする。

    競技中のY君

4. 競技結果

 4.1 競技結果
    各部門の上位入賞者の記録を引用させていただいた。

ジュニアの部(10粒)
No 氏名 個数 タイム
1 諏訪さん 9 7:04
2 清水さん 9 7:44
3 大堀さん 8 6:47

男女初心者の部(10粒)
No 氏名 個数 タイム
1 倉田さん 10(パーフェクト) 11:57
2 柴田さん 9 7:21
3 柴田さん
(私の石友)
9 7:48

男女ベテランの部(10粒)
No 氏名 個数 タイム
1 高岡さん 10(パーフェクト) 4:58
2 井村さん 9 4:32
3 川原さん 9 7:00

 4.2 表彰式
     各部門の入賞者(1〜3位)の表彰に続いて、総合優勝者の表彰があった。総合
    優勝者は、全部門を通じて一番成績の良かった男女ベテラン部門の優勝者・高岡
    さんになった。

     総合優勝の商品は 『 パン焼き機 』だった。
    その心は、『 砂金掘り(パンニング)も、パン焼き機も、”パン” に通ず 』 

     ”座蒲団一枚!!”

      
       男女初心者入賞者      総合優勝商品「パン焼き機」
        【右端3位・Sさん】
                    表彰式

5. おわりに

 (1) 2003年に初めて「砂金掘り大会」に参加させていただき、時計係のボランティア
    として、競技者のタイムの計測をお手伝いさせてもらった。

     そのときは、タイムの集計や順位の決定は、手計算のため、それでなくても忙
    しいスタッフが大変な思いをしているのを眼にして、なんとかお手伝いできないか
    と思っていた。
     某係長もそう思ったらしく、『 パソコンを使って何とかならないか? 』、という
    声が聞こえた。学芸員の方と相談して、何回か博物館にお邪魔して、”EXCEL"
    を使って集計、順位決定する表を作成し、本格的には2005年から使っていただ
    いている。

     還暦を過ぎた昨年一年間は、茨城県での”コンサルタント業”を勤め、4月に山
    梨に戻ってきた。さて、これから、何をしようか、と思っていた矢先、障害をおもち
    の方々にパソコンが使えるように支援する、パソコン・ボランティア(略して、”パソ
    ボラ”)なる制度があることを知った。
     6月に、講習を受け、資格を頂き、支援スタートを待っている今日この頃である。

     これが、”私の余生の生かし方”の1つ、だと思っている。

 (2) いきなり、現実の”生々しい”話に戻って恐縮だが、2003年の4位を最高に、私の成
    績は下位に低迷し、今年(2007年)は、とうとう最下位(ビリ)だった。
     採れた砂金が”ゼロ”では、お話にならない。”フィールドでは、全く不都合は感じな
    い” などと、嘯(うそぶ)いてもいられない事態だ。

     各部門の上位入賞者の記録を見ると、単に時間が早いというより、”採り残しがな
    い” のが入賞の必須条件なので、 雪辱を果たすべく、特訓せねば、と考えている。

6. 参考文献

 1)渡辺 萬次郎:地中の宝,アルス,昭和3年
 2)湯之奥金山博物館発行:博物館だより 第41号,同館,平成19年6月15日
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