湯之奥金山博物館では、年間を通して、いろいろな催しを企画していて好評だ。夏休みに開催
する行事の1つに、2001年に始まり、今年で15回目を迎えた「砂金掘り大会」がある。
「砂金掘り大会」は、世界大会も開催されるほどで、外国では人気の高い趣味(スポーツ?)だ。
湯之奥金山博物館の小松学芸員は、国際大会で世界チャンピオンになっている事からも解るよう
に、湯之奥金山博物館主催のこの大会のレベルは高い。
2014年から、前年まで1日で開催していた一般の砂金掘り大会と高校生対抗を2日に分けて開
催することにしたので、一般の砂金掘り大会参加者は減るだろうと予想したのだが、減るどころか
200名を越え過去最高だ。どうやら、高校生たちは前日に大会の雰囲気を経験し、本番に臨もう
ということらしく、一校がそうするとなると、他校もそれにならったようだ。
( 関西地区から参加する高校生は当然宿泊することになり、この大会は地元経済にも貢献して
いるはずだ。)
私は、博物館応援団の団員でもあり、ボランティア+競技者として第3回から欠かさず参加して
いる。今年も、PCを使った競技結果の記録・集計と順位決定のボランティアとベテランの部の競技
者として参加した。
会場には初めて参加する石友・T夫妻や10日ほど前湯沼鉱泉で知り合ったOさんの姿もあった。
( 参加費用 500円、小中学生 300円 )
今回も小松学芸員の”意地悪”(本人の性格ではないことをお断りしておく)なたくらみで、私の
でる「ベテランの部」は「初心者の部」と混じって競技する予選があり、上位20名が本選に進出でき
る厳しい条件だ。
私の成績は、男女初心者の部・参加129名中70位で、『予選敗退!!』という屈辱的な結果
に終わった。「ベテラン」29人の中で本選に進出できたのが4名しかいないのだから当然だろう。正に、
”後生(こうせい)畏(おそ)るべし” だ。
初参加のTさんは、見逃しがない「パーフェクト賞」を受け、奥さんよりはるかに上位で、溜飲を下
げたようだ。私も、「古希(数え70歳)」の年に相応しい70位の「キリ番賞」をいただき、思い出深い
大会になった。
楽しい1日を過ごさせて頂き、谷口館長、小松学芸員はじめ湯之奥金山博物館の関係者に
深く感謝している。
( 2015年7月 体験 )
(1) 種目
部 門 (参加資格) | 砂の量 (kg) | 制限時間 (分) | 使用するパンニング皿 | ジュニア (小学生〜中学生) | 6 | 10 | 規格以内ならマイパンも可能 パンニング皿のない人には 貸出する。 規格サイズ:40×40×15センチ以内 |
男女初心者 ベテランの部の予選 (高校生以上の男女) | 10 | 10 | 博物館で準備した皿 (プラスチックパン)を全員使用 |
ベテラン (初心者の部上位20名) | 16 | 15 | 博物館で準備した皿 (スチールパン)を全員使用 |
(2) 砂金の数:競技終了まで秘密(部門別に違うことがあり、今回は下表の通り)
(3) 順位の決め方:
@ 館長の「3、2、1、ピー!」という笛の合図から、競技者が砂金回収ビンにフタを
して手を挙げ、終了を宣言するまでの時間(分)
+ (見逃し砂金数×3分) の合計時間が短いほうが上位
【例】
Aさん:9分で全部見つけた 総合タイム=9分 +(0×3)= 9分
(見逃し 0ケ---「パーフェクト」)
Bさん:7分で1ケ見逃した 総合タイム=7分 +(1×3)= 10分
この場合、総合タイムが短い、Aさんが上位になる。
実際の競技では、下の競技結果からもわかるように、秒単位の争いになることも
あるため、1/100秒まで記録している。
A 制限時間(10分もしくは15分)以内に終了しなかった人は、” Time Over ” で、
最下位。
最近は参加者も慣れてきたせいか、制限時間ジャストで終了する人もいる。
(2) 集計のボランティア活動
(3) 競技風景
T夫妻の競技風景を撮ってあげたいと思っていたが、「集計」作業に追われて席を外すことがで
きず失礼した。私の前の組で、10日ほど前に湯沼鉱泉で知り合ったOさんが競技していたので、
写させてもらった。
夢中で気づかなかったのだが私の競技している姿をMs.Tさんが撮ってくれていた。
部門 | ジュニア | 競技の砂金数 | 6 | 順位 | 氏 名 | 時 間 (分.秒 1/100秒) | 採集した砂金数 | 総合成績 (分.秒 1/100秒) | 備 考 | 1 | 木村 哲平 | 3.0463 | 6 | 3.0463 | 桐朋中3 | 2 | 近藤 和貴 | 3.1762 | 6 | 3.1762 | 灘中3 | 3 | 栗原 真希 | 3.3384 | 6 | 3.3384 | 大妻中 |
・ 1〜3位、全員見逃しなしの”パーフェクト”。1位は3分を切る勢いだ。
部門 | 男女初心者 (ベテランの部予選) | 競技の砂金数 | 7 | 順位 | 氏 名 | クラス | 時 間 (分.秒 1/100秒) | 採集した砂金数 | 総合成績 (分.秒 1/100秒) | 備 考 | 1 | 澤藤 萌絵 | 初心者 | 5.0329 | 7 | 5.0329 | 大妻 | 2 | 鈴木 謙太郎 | 初心者 | 5.1560 | 7 | 5.1560 | 桐朋高2 | 3 | 中川 浩希 | 初心者 | 5.1562 | 7 | 5.1562 | 灘高2 | 29 | Oさん | ベテラン | 6.5062 | 6 | 9.5062 | 湯沼鉱泉で知り合った | 31 | Tさん | 初心者 | 10.0000 | 7 | 10.0000 | 石友・パーフェクト | 35 | 広瀬 義朗 | ベテラン | 4.1943 | 5 | 10.1943 | 2014年総合チャンピオン | 70 | MH | ベテラン | 8.0441 | 5 | 14.0441 | 72 | Ms.Tさん | 初心者 | 8.3112 | 5 | 14.3112 | 石友 |
・ 1〜3位、全員見逃しなしの”パーフェクト”。1位は5分を切る勢いだ。
・ ”ベテラン”が29名混じっているのだが、上位は”初心者”で占められている。
・ "ベテラン"の最高位が6位で、過去に総合優勝した広瀬氏が35位なのが、”ベテラン”勢の
不振ぶりを象徴している。
部門 | ベテラン | 競技の砂金数 | 平 8 | 丸 8 | 計 16 | 部門 | 順位 | 氏 名 | クラス | 時 間 (分.秒 1/100秒) | 採集した砂金数 | 総合成績 (分.秒 1/100秒) | 備 考 | 平 | 丸 | 合計 | ベテラン | 1 | 首藤 弘志 | 初心者 | 14.1222 | 8 | 7 | 15 | 17.1222 | 競技の砂金数 | 2 | 深尾 優理 | 初心者 | 10.1550 | 6 | 7 | 13 | 19.1550 | 大妻 | 平 8 | 3 | 中川 浩希 | 初心者 | 14.3691 | 6 | 7 | 13 | 23.3691 | 灘高2 | 丸 8 | 4 | 野村 敏郎 | ベテラン | 10.5035 | 4 | 7 | 11 | 25.5035 | 灘引率 | 合計 16 | 5 | 木口 寛人 | 初心者 | 11.2283 | 6 | 5 | 11 | 26.2283 | 灘高2 |
・ スチールパンと多量の砂鉄は難物で、”パーフェクト”は一人もいなかった。
・ 上位者は1分間に2キロ処理するので、砂の量だけからすれば8分台で終わるはずだが、
スチールパンと多量の砂鉄は難敵で、10分以上かけても”パーフェクト”は一人もいなかった。
、
・ 1〜3位は”初心者”で占められ、”ベテラン”の野村先生が4位に食い込むのがやっと。
@ 『パーフェクト』
2015年も、ジュニアの部と男女初心者の部の入賞者6名、全員が”見逃した砂金数ゼロ”
の『パーフェクト』達成者だ。
1個見逃しごとに3分のペナルティはやはり痛いのだ。
ただベテラン部門は、スチールパンと多量の土砂・砂鉄が初めての”初心者”クラスから
参加した人が多く、不慣れなせいか珍しく”パーフェクト”はいなかった。
A 『スピード時代』 ?
ジュニアの部と男女初心者の部は、3分、5分台と制限時間の1/2〜1/3でないと上位
入賞は難しいようで、その意味ではスピードだ。
ただ、ベテランの部は、2011年以降、土砂の量が多い上に、混ぜられた砂鉄と小石の
量も半端でなく、ジックリ時間をかける作戦に変わってきているようだ。
(2) Mineral Hunters 「キリ番賞」ゲット!!
上位入賞者だけでなく、見落としがない「パーフェクト賞」、「ブビー賞」そして「キリ番賞」など
の表彰があった。
男女初心者の部に初めて参加した石友・T夫妻のTさんは、制限時間ギリギリの10分をかけ、
見逃しがない「パーフェクト賞」を受賞した。
「私のほうが"絶対"上位だと思ったのに・・・・」という奥さんの72位よりもはるかに上位の31位
で、溜飲を下げたようだ。
私も、「古希(数え70歳)」の年に相応しい70位の「キリ番賞」をいただき、思い出深い大会
になった。
私も、「古希(数え70歳)」の年に相応しい70位で「キリ番賞」をいただき思い出深い大会に
になった。