「砂金掘り大会」は、世界大会も開催されるほどで、外国では人気の高い趣味(スポーツ?)
だ。湯之奥金山博物館の小松学芸員は、国際大会で世界チャンピオンになっている事から
も解るように、湯之奥金山博物館主催のこの大会のレベルは高い。
私は、博物館応援団の団員でもあり、ボランティア+競技者として第3回から欠かさず参
加している。今年も、PCを使った競技結果の記録、順位の集計のボランティアとベテランの
部の競技者として参加した。
( 参加費用 500円、小中学生 300円 )
この大会には、神奈川のK夫妻など、多くの石友も参加していて、暑中お伺いの顔合わせ
そして”情報交換”の場にもなっている。
私の成績は、ベテランの部・参加33名中12位で、2009年より7つランクアップしたが、
『 実戦のMineralhunters 』 としては、これが実力だろう。
今回も、石友・Kさんの奥さんが男女初心者の部で『準優勝』するなど、女性の躍進が目覚
ましかった。
また、この日は、早朝から、NHKの『おはよう日本』の生中継があり、例年よりも、あわただ
しい1日だった。それでも、楽しい1日を過ごさせて頂き、谷口館長、小松学芸員はじめ湯之
奥金山博物館の関係者に深く感謝している。
( 2010年8月体験 )
(1) 砂の量:12kg( ジュニアは6kg、男女初心者は10kg )
(2) 砂金の数:競技終了まで秘密(部門別に違うことがあり、今回は下表の通り)
(3) 制限時間:10分
(4) 順位の決め方:
@ 館長の「ピー」という笛の合図から、競技者が砂金回収ビンにフタをして終了を宣言
するまでの時間
+ (見落とし砂金数×3分)
の合計時間が短いほうが上位
【例】
Aさん:9分で全部見つけた(見落とし0ケ)=9分 +(0×3)= 9分
Bさん:7分で1ケ見落とした=7分 +(1×3)= 10分
この場合、Aさんが、上位になる。
A制限時間内(10分)で終了しなかった人は、最下位。
(5)競技部門:ジュニア(小中学生)、男女初心者、男女ベテランの3部門
(6)パンニング皿:口径40cm以下であれば、マイ・パンの持込可能(ジュニア、初心者)
ベテラン部門は、全員館で準備したスチール・パン(2009年、2010年)
競技開始に先立ち、博物館友の会会員による模範演技を通して、小松学芸員から競技
ルールの補足説明があった。
順位 | ジュニアの部(砂金数:5ケ) | 初心者の部(砂金数:6ケ) | ベテランの部(砂金数:10ケ) | 時間(分) | 砂金数 | 総合 (分) | 時間(分) | 砂金数 | 総合 (分) | 時間(分) | 砂金数 | 総合 (分) |
1 | 3.1410 | 5 | 3.1410 | 4.5587 | 6 | 4.5587 | 4.3480 | 10 | 4.3480 | 2 | 4.4692 | 5 | 4.4692 | 5.0615 | 6 | 5.0615 | 5.3342 | 10 | 5.3342 | 3 | 4.5622 | 5 | 4.5622 | 5.3190 | 6 | 5.3190 | 8.2353 | 10 | 8.2353 | 12 MH | 4.2059 | 7 | 13.2059 |
男女初心者の部では、石友・Kさんの奥さんが、みごと準優勝を獲得するなど、女性陣が
相変わらず元気だ。
@ 『パーフェクト』
各クラスの1位〜3位は、全員が”見落とした砂金ゼロ”の『パーフェクト』達成者で
占められている。
1ケ見落とすごとに、3分のペナルティが加算され、私のように、3ケ見落とすと9分
のペナルティが加算され、入賞は絶望的だ。
A 『スピード時代』に突入
ベテラン部門の上位入賞者は、砂の量が多く、しかも”リッフル”と呼ぶ砂金流失
防止の突起がない”スチールパン”が導入されので、2009年は8分、9分掛けて
”ジックリ”パンニングしても上位入賞できたが、2010年は、3分台から4分台でな
いと上位入賞が難しい、『スピード時代』に突入したようだ。
この傾向は、ジュニア、初心者の部に顕著なようで、この大会が『世界レベル』に
なっていることの証だろう。
(2) 2010年の”仕掛け”
毎年、ベテランの部には、小松学芸員の”仕掛け”が潜んでいる。2009年から始まった
”ツルツル”のスチール・パンもその1つだ。
競技が始まって、パンニング皿の底に砂金が何粒か見え始めて驚いた。いつもの競技
用の”葉片状”の砂金と小さな”粒状”の2種類が混じっているのだ。最初、小さな粒は、
何かの手違いで『混入』したものだろうと思い、捨てようかと思った。それにしては数が多
い。小さくても、1粒は1粒と思い直し、小瓶に回収した。
競技が終わった後で聞くと、これが今年の”仕掛け”だった。
2011年は、どのような難問が待っているのか、今から楽しみだ。