「砂金掘り大会」は、世界大会も開催されるほどで、外国では人気の高い
趣味(スポーツ?)だ。湯之奥金山博物館の小松学芸員は、国際大会で世
界チャンピオンになっている事からも解るように、この大会のレベルは高い。
私は、ボランティア+競技者として第3回から欠かさず参加している。今年も、
PCを使った競技結果の記録、順位の集計のボランティアとベテランの部の競
技者として参加した。( 参加費用 500円 )
この大会には、愛知県のS一家、神奈川のK夫妻など多くの石友も参加して
いて、暑中お伺いの顔合わせの機会にもなっている。
私の成績は、参加30名中19位で、『 実戦のMineralhunters 』 としては、
これが実力だろう。
楽しい1日を過ごさせて頂き、谷口館長、小松学芸員はじめ湯之奥金山博
物館の関係者に深く感謝している。
( 2009年8月体験 )
(1)砂の量:10kg(ジュニアは6kg)
(2)砂金の数:競技終了まで秘密(部門別に違うことがあり、今回は下表の通り)
(3)制限時間:10分
(4)順位の決め方:
@ 競技者が砂金回収ビンにフタをして終了を宣言するまでの時間
+ (見落とし砂金数×3分)の合計時間が短いほうが上位
【例】
Aさん:9分で全部見つけた(見落とし0ケ)=9分 +(0×3)= 9分
Bさん:7分で1ケ見落とした=7分 +(1×3)= 10分
この場合、Aさんが、上位になる。
A制限時間内(10分)で終了しなかった人は、最下位。
(5)競技部門:ジュニア(小中学生)、男女初心者、男女ベテランの3部門
(6)パンニング皿:口径40cm以下、マイ・パンの持込可能(ジュニア、初心者)
ベテラン部門は、全員館で準備したスチール・パン(2009年)
競技開始に先立ち、博物館友の会会員による模範演技を通して、小松学
芸員から競技ルールの補足説明があった。
各部門の上位入賞者の記録を、引用させていただく。
@ パーフェクト
A 慌てず急いで
(2) 砂金採取
一方、趣味(スポーツ?)としての砂金採取はますます熱をおびてきてい
( アトラクションで、”ザル”でのパンニングに挑戦したが、採取数”ゼロ” )
2010年は、どのような難問が待っているのか、今から楽しみだ。
順位 ジュニアの部(砂金数:6ケ) 初心者の部(砂金数:8ケ) ベテランの部(砂金数:8ケ)
時間(分) 砂金数 総合
(分) 時間(分) 砂金数 総合
(分) 時間(分) 砂金数 総合
(分) 1 3.1978 6 3.1978 6.3369 8 6.3369 8.0286 8 8.0286
2 4.5104 6 4.5104 8.0221 8 8.0221 8.3927 8 8.3927
3 5.0494 6 5.0494 8.1714 8 8.1714 9.1103 8 9.1103
19
MH 9.1009 5 18.1009
5. おわりに
(1) 上位入賞の条件
上の表を眺めてみると、上位入賞の条件が浮き彫りになる。
各クラスの1位〜3位は、全員が”見落とした砂金ゼロ”の『パーフェ
クト』達成者で占められている。
1ケ見落とすごとに、3分のペナルティが加算され、私のように、3ケ
見落とすと9分のペナルティが加算され、入賞は絶望的だ。
ベテラン部門の上位入賞者は、砂の量が多いということもあって、
制限時間ギリギリ近くまで使っているようだ。
最近、砂金パンニングを描く絵葉書を入手した。第2次世界大戦後も北海
道で細々ながら続いていた職業としての砂金採取は、昭和40年代に終わ
ったようだ。
佐渡・相川の浜砂金 北(?)朝鮮
砂金採取絵葉書
るようだ。それにつれ、参加者の腕も向上し、今回ベテランの部は、全員が
博物館で準備した、”ツツツル”のスチール・パンを使っての競技となり、思
わぬ苦杯を喫した人もいたようだ。
6.参考文献
1) 国立科学博物館、毎日新聞社編:金GOLD 黄金の国 展示図録
科学博物館、毎日新聞社,2009年