2012年秋のミネラル・ウオッチング







         2012年秋のミネラル・ウオッチング

1. 初めに

    私のHPを見て頂き、産地の情報を提供したり、案内して差し上げた人たちと春と秋に
   ミネラル・ウオッチングを開催するようになって13年目を迎えた。
    今回は、「長野県の新旧産地を訪ねて」と題して参加を呼び掛けたところ、募集3日目で
   定員をオーバーし、締め切らせていただいた。

    第1日目・・・・・・・長野県の水晶産地を訪ねて

    第2日目・・・・・・・長野県の古い鉱山跡を訪ねて

    参加者は、関東各都県、、愛知、三重、滋賀、そして兵庫と広範囲で、久しぶりに参加し
   てくれたOBさんのほか、新しい顔ぶれも加わり、和気藹々(わきあいあい)のミネラル・ウ
   オッチングになった。

    ミネラル・ウオッチングを開催し、一番気になるのは”安全”で、まずは天気だ。第一日目
   はまずまずの秋晴れで、鮮やかに色づいた紅葉を愛でながらのミネラル・ウオッチングだっ
   た。
    普段運動不足でこのコースが厳しい私の妻やN夫人などは、「昔乙女コース」に参加し、
   手近な『朝飯前』や『川上温泉(300円)』で楽しい1日を過ごしたようだ。
    夜は、地元・川上村の素材を使った料理に舌鼓を打ち、ビールやジュースも入り、今回
   初めて「宴会部長」に就任した東京・Kさんの名司会で参加者全グループの近況報告があ
   り湯沼鉱泉の夜は更けていった。

    20時近くになって、皆さんお待ちかねの「オークション」が兵庫・N夫妻の担当で始まった。
   ”関西のオバチャン風・オークショナー”のユーモアあふれる競りで、ついつい財布の紐が
   緩んだ人も多く、2万円近い売上金は宿泊費に還元された。

    次は、若手の長野・MTさん担当の「標本玉手箱」で、『隠れ珍品』をゲットした目利きもい
    たようだ。
     21時過ぎからの、「大人の時間」では、東西の珍味と滋賀・Nさんの差し入れの日本酒
    を頂きながら、鉱物談義に花を咲かせ、あっという間に消灯時間の22時だった。

    2日目朝、全員揃って朝食を美味しくいただき、T夫妻からの会計報告の後、「湯沼鉱泉」
   前で社長を囲んで記念写真を撮った。

        
           湯沼鉱泉社長を囲んで記念写真【撮影:Oさん】

    この日、O氏とN氏は別行動で、それぞれの目的地に向けて出発!!

    長野県の鉱山跡グループは、3か所の鉱山跡を巡検し、「水晶」、「沸石」、「ケイ酸塩鉱
   物」そして「硫化鉱物」を採集し、14時ごろ解散した。
    この日は、雨との予報で、一時パラついたが回復し、これで『雨男』が誰かがハッキリした。

    今回も、事故もなく、救護係・H夫人の出番はなく、無事終了できたのは参加者の安全
   意識の高さとご協力の賜物と感謝している。
    次回のミネラルウ・オッチングで多くの皆さんと再会できるのを楽しみにしている。
   ( 2012年10月開催 )

2. 【第1日目】

 (1) 「湯沼鉱泉に集合」!!
      前夜、22時近くに単身赴任先から帰宅した。早朝、名古屋のT君から携帯に電話が
     入った。「寝坊して、Sさんとの待ち合わせに間に合わなかった」、というのだ。
     「父の運転で追いかけるが、Sさんの携帯番号を教えて欲しい」、とあった。Sさんの
     奥さんの携帯番号はわかった。(怪しい仲ではありません。妻が知っていただけです)
      電話してみたが出てくれない。仕方なく、自宅の固定電話に掛けさせていただいた。
     しばらくして、奥さんが電話口に出てくれ、Sさんの携帯番号を聞き出し、T君に知ら
     せた。

       私たち夫婦は、6時に自宅を出て、「須玉IC」で千葉・Yさん、東京・Kさんをピックアッ
     プし、茨城のK兄弟と合流し、下道で湯沼鉱泉を目指す。

      予定より早い7時40分ごろ沼鉱泉に到着すると、兵庫・N夫妻、三重・Oさん、愛知・S
     さん、関東勢では、東京・H夫妻、H君、初参加のMさん親子、神奈川・T夫妻、地元
     長野・Aさん、MTさんが待っていた。
      良く見ると、T君がいるではないか。結局、父親のTさんが湯沼鉱泉まで送ってくれた
     ようだ。Tさんにお会いするのも久しぶりで、次回参加していただくことを約束して
     お別れした。
      そうこうする内、滋賀・Oさんも到着し、全員が揃った。

       自己紹介

      初参加の人もいるので、簡単な自己紹介の後、この日の予定を説明し、それぞれの
     目的地に向かって出発した。

 (2) 「長野県の水晶産地」
      ここは、2012年になって再発見された産地らしい。2012年6月の「月遅れGWミネラル・
     ウオッチング」の時にもこの産地が話題になった。湯沼鉱泉の社長の話では、社長自身
     十数年前に訪れたが、目ぼしい成果もなく、そのままになっていたらしい。
      6月に社長に会った時、『その内、おせえら』、と言われたきり、社長に無理に聞く
     のも憚(はばか)られ、そのままだった。

      石友が別ルートから産地情報を入手し、事前に下見してくれていたが、『訪れるのが
     厳しい産地』、との情報があり、私の妻やN夫妻は、参加をあきらめ、『昔乙女コース』を
     選んだほどだ。

      石友の案内で、産地への道を進むが、私にとっても初めての産地だった。途中には
     露天掘りや坑道掘りで水晶を採掘したと思われる崩れた坑道や埋もれた露頭跡が何箇所
     も見られた。

       坑道跡

      ようやくの思いで産地に到着した。露頭の好きな人、ズリが好みの人、新しい産地を
     求めて周辺を探索する人、それぞれのスタイルでミネラル・ウオッチングだ。露頭には
     すでに先客がいて、入り込む余地はなさそうで、自然とズリ派が多くなる。

      そんな時、ズリの下の方から、「MH、こんなんがありました!!」、と声がかかった。
     声の方に近づくと、滋賀・Nさんが群晶を重たそうに抱えている。
      いつも(?)下山して、駐車場についたころ、「こんなんがありました!!」、と言
     うのだが、最近は宗旨替えして、その場での公表となったようだ。
      ( それだけ嬉しかった、ということでしょう )
      標本を拝見すると、頭もシッカリした群晶で、ズリにこのような良品があること自体
     奇跡的だ。

       素晴らしい群晶にニンマリのNさん

      【後日談】
       ミネラル・ウオッチングの後、Nさんからお礼と共に、「群晶は塩酸のお風呂に入って
      います」、のメールがあった。
       「湯あがり美人の写真を送って」、と返信したところ、1週間ほどで件(くだん)の群晶
      の写真が送られてきた。予想以上に大きく、頭もシッカリした標本で、湯沼の社長なら
      ずとも、『こりゃ、良いもんだ』、と言うだろう。

      
            湯あがり美人【採集、撮影:滋賀・Nさん】

      三重・Oさんからは、「日本式双晶か?」、という標本の報告もあったが、帰宅後の
     Oさんからのメールでは、「裏日本式」(こんなのあるか?)でもなかった」らしい。

       透明感のある水晶【採集、撮影:T女史】

      他の産地では簡単に入手できない大きな水晶をそれぞれ手に入れたようで、皆さん
     御満悦で産地を後にした。

3. 「湯沼鉱泉」の夜は更けて

      駐車場まで戻り、今夜の宿「湯沼鉱泉」に到着したのは、16時を少し回ったごろだった。
     「昔乙女コース」の面々は、ストーブの周りで談笑していた。なんでも、「朝飯前の水晶
     産地の後、「川上温泉」(入浴料300円)で、一段と男ぶり、女ぶりを上げてきたらしい。
      私自身、妻の顔を見誤ったほどだ・・・・・もちろん、ジョークです。

      私が採集した群晶を社長に見せると、「良(い)いもんだ」、と珍しく誉めてくれた。

      「オークション」や「玉手箱」担当役員と参加者が持ち寄った品を選り分けさせていた
     だき、それぞれのテーブルに並べていく。参加者から、「オークション」の時間を短くして
     「大人の時間」を取るように、との無言の圧力があり、オークション品は厳選させてい
     ただいたが、それでもゆうに50点を超えていた。

      こうして、準備ができたところで、お風呂を浴び、宴会の開会を待つばかりとなった。

   A) 宴会
       いつもより早い、18時30分ジャスト、宴会がスタートした。今回、宴会部長を東京・K
      さんにお願いした。

       宴会部長・Kさん

       長老組・Nさんの乾杯の音頭で冷えたビール、ジュースを喉に流し込むと、今日一日
      の疲れが吹き飛ぶ。
       地元・川上村の新鮮な素材を使った料理に舌鼓を打ち、ビールやジュースがぞくぞく
      と運ばれてくる。

       適度にアルコールが入ったところで、参加者全員の近況報告があった。いつも仲の
      良い東京・H夫妻、婦唱夫随が夫婦円満の秘訣か兵庫・N夫妻、東京・T夫妻、初参
      加の東京・M一家、茨城・K兄弟そして長野・Aさんなどの挨拶のたびに大きな拍手が
      沸き起こった。

         H夫妻

           
                   N夫妻                    T夫妻
                           『婦唱夫随』(?)

         初参加・K兄弟

                      近況報告と自己紹介

       こうして、宴も幕を閉じ、皆さまお待ちかねの「オークション」と「標本玉手箱」に移っ
      た。

   B) オークション
       恒例となっている「オークション」は、私の所属する「鉱物同志会」で採用されている
      「逆ブービー方式」と呼ばれ、2番目に高い値段を付けた人が、落札する権利を得る方式を
      採用していた。2008年、売上金を社長へのお見舞金に回すため”青天井方式”を試行した
      ところ、皆さん良識があり、悪戯(いたずら)に、価格は引き上がらないことが分かった
      ので、今回も”青天井方式”にした。

       東のH財閥、そして西のN基金などが高額で買ってくれれば、宿泊費が安くなるメリ
      ットもある。何より、出品した人も納得できる。
       今回は、兵庫・N夫妻にオークショナーと記録係をお願いした。

       「標本玉手箱」に提供された標本の中から、良品を選んで「オークション」にまわし
      写真、書籍などは定額で、欲しい人がジャンケンするルールになっている。

       関西のオバちゃん風オークショナー・Nさんの奥さんの呼び声に釣られ、値が上がり、
      人気の標本には希望者が殺到し、賑やかなジャンケンの声が湯沼鉱泉に響きわたった。

       
          オークショナーNさんの奥さん

       オークションの結果をNさんがEXCELデータにまとめてくれたので紹介する。

       なお、一部の標本は、『採集禁止』になる前の採集品です。

                                                   敬称略

出品者 鉱物種 産地 落札金額
三重・O兄 灰ばん石榴石 三重県菅島 400
三重・O兄 バナジン銅鉱 犬山市継鹿尾(ツガオ) 500
三重・O兄 苦灰石 三重県多気町丹生 100
三重・O兄 イットリウムアガード石 奈良県三盛(サンセイ)鉱山 300
三重・O兄 標本ケース4箱 ハンドメイド 600
滋賀・Nさん 日本式双晶 甲武信鉱山 300
滋賀・Nさん 日本式双晶 甲武信鉱山 100
滋賀・Nさん ネオジムランタン石・玉滴石 佐賀県備前町清越 600
滋賀・Nさん 煙水晶 家島男鹿島(タンガシマ) 1700
滋賀・Nさん ペゼリ石 灰山(ハイヤマ) 300
滋賀・Nさん コバルト華 大勝(タイショウ)鉱山 300
愛知・T君 ヒスイ輝石 糸魚川市親不知外波(トナミ) 400
滋賀・O弟 苦土斧石 大鹿村鹿塩(シカシオ) 300
滋賀・O弟 藍鉄鉱 京都府精華町東畑 100
滋賀・O弟 含クロムザクロ石 鳥羽市白木町 100
滋賀・O弟 黄鉄鉱 飯豊(イイデ)鉱山 100
滋賀・O弟 あられ石 大鹿村鹿塩シカシオ 300
滋賀・O弟 デソーテルス石 鳥羽市白木町 400
滋賀・O弟 写真
2011年秋1枚
2012年3枚
川上村湯沼鉱泉 300
愛知・Sさん トパーズ 関戸川 400
愛知・Sさん ブルートパーズ 関戸川 1000
茨城・Kさん 紫水晶 岩手県卯根倉(ウネクラ)鉱山 300
神奈川・T女史 輝水鉛鉱入り水晶 五郎山 500
神奈川・T女史 紫水晶(まったけ) 水晶峠 1100
神奈川・T女史 アンモナイト フランス 500
水晶 米国アーカンソー
オデッサ隕石 米国オデッサ
東京・Mさん スピネル2つ 秩父鉱山石灰沢 400〜200
東京・Mさん スピネル・クリントン石 秩父鉱山石灰沢 400
東京・Mさん 緑閃石 秩父鉱山 200
長野・Aさん 緑水晶 甲武信鉱山 100
M・H 満ばん石榴石母岩付3つ 長野県和田峠 400〜200
M・H 赤い○○○3つ 岐阜県奥飛騨 2,000〜400
M・H サファイア(紅柱石に伴う) 茨城県花園山 500
M・H 紅石英 茨城県花園山 300
長野・Mさん+M・H ペグマタイトのセット2つ 蛭川村鳥沢 400〜100

       私と妻は、下記のような標本を落札した。

No. 鉱 物 ・ 品 名  産 地 ・ 場 所  出 品 者   標     本 説      明
イットリウムアガード石
三盛鉱山三重・Oさん
 岐阜県五加鉱山産との
比較用
2スピネル秩父鉱山東京・Mさん
 結晶が完全で
多数集合
3霰石長野県鹿塩滋賀・Oさん
 研磨品で
層構造が美しい

   B) 「標本玉手箱」
       故益富寿之助博士が始められたと同じように、参加者が入手した重品を持ち寄って、欲
      しい人に無料で配布する「標本玉手箱」を今回も開催した。担当は、長野・MTさんだ。

       女性、学生を優先し、男性が後になる順番が”自然と”決まった。いつの間にか、
      取り放題になり、それでも、かなりの数の標本が残り、次回へ繰り越しになった。

       私がいただいた標本は、下記の1点だ。

No. 鉱 物 ・ 品 名  産 地 ・ 場 所  出 品 者   標     本
菫青石 長野県浅間山長野・MTさん

   D) 「大人の時間」
       今回、早めに宴会が終わり、久々に「大人の時間」が開かれた。東西の珍味と滋賀・
      Nさんの差し入れの日本酒を頂きながら、鉱物談義に花を咲かせ、あっという間に消
      灯時間の22時だった。

4. 【第2日目】

 (1) 2日目のスタートだ!!
      7時から全員揃って、朝食をいただく。一段落したところで、会計担当の神奈川・T夫
     妻から簡潔な会計報告があった。

      会計報告/神奈川・T夫妻

      オークションの売り上げが、2万円近くになり、単純平均1人当たり宿泊費が約1,000円
     安くなり、男性、女性・学生、子どもで”格差”をつけた徴収額が伝えられる。

      「湯沼鉱泉」を出発する前に、恒例となっている湯沼鉱泉社長を交えての全員で記念
     写真を撮影する。
      三重・Oさんと滋賀・Nさんは、湯沼鉱泉で仕入れた最新情報の産地にでかけるため
     ここでお別れだ。

 (2) 長野県の「古い鉱山跡」を目指せ
      長野県の古い鉱山跡を目指して車列を並べ進む。途中で初参加の山梨・Tさんと合
     流すべく、落ち合うポイントで15分ほど待ったが姿が見えない。(100mほど離れた場所
     待っていたらしい)

      産地近くにいると、Tさんが追いかけてきて合流できた。

      最初のポイントでは、「水晶」、「沸石」、2番目のポイントでは「ケイ酸塩鉱物」そして
     最後のポイントでは、「硫化鉱物」を採集した。
      この日は、午後から雨の予報だったが、午前中少しぱらついたが、マズマズの天気
     だった。

 (3) また会う日まで
      14時過ぎ、駐車場に戻り、再会を約束し皆さんとお別れした。今回も、事故もなく、
     無事終了できたのは参加者の安全意識の高さとご協力の賜物と感謝している。
      次回のミネラルウ・オッチングで多くの皆さんと再会できるのを楽しみにしている。

5. おわりに

 5.1 『 花も紅葉もなかりけり・・・・・・・』
      ミネラル・ウオッチングの後、妻に初日に訪れた水晶産地が思ったより厳しくなかった
     ことを伝えると、「行ってみたい!!」、となり、『昔乙女コース』のN夫妻にも声を掛けた
     ところ、同行していただけることになった。

      日曜日の朝7時過ぎに、川上村に入ると道路の気温表示はマイナス2℃だ。レタス畑
     には霜柱が立っている。

      マイナス2℃【寒い〜】

      約束よりも早い7時半に集合場所に行くと、すでにN夫妻は来ていた。挨拶もそこそこ
     に、産地に向かう。
      駐車スペースに車を停め、出発の支度をする。一週間前のミネラル・ウオッチングの時
     紅葉の真っ盛りだったのに、すべて落葉してしまっていた。秋のミネラル・ウオッチングは
     絶好の日取りだったことになる。

        
              1週間前               1週間後

      『 来てみれば、花も紅葉もなかりけり ○○沢の秋の夕暮れ 』

      産地に着いて、妻とN夫妻が採集しやすいようにズリの環境整備するのが私の最初
     の仕事だ。
      次なる私の仕事は、昼ごはんの準備だ。寒いので、「鍋焼きうどん」や「ちゃんぽん」が
     よかろうと、途中のコンビニで仕入れてきたのを火にかけて15分もすると、グツグツと
     煮え立ち、いい香りがあたりに漂う。
      皆さんを呼んで、一緒に昼食にする。アツアツのをいただくと身体の芯から温まり、
     ”ホッ”とする。

      初冬の山は寒くなるのも早いし、この日の内に私が単身赴任先・千葉まで帰らなけ
     ればならないこともあって、名残惜しいが産地を後にした。
     下山したその足で、湯沼鉱泉を訪れた。社長は「水晶洞」の方にいると言うことで、お
    姐さんが呼び出しを掛けてくれたが、戻ってこなかった。
     この日訪れたのは、前の週にミネラル・ウオッチングで、お世話になったお礼と昔むかし
    某所で堀り出した10kgを超える「硫化鉱物」を「水晶洞」に飾ってもらうために持参した
    のだ。

     
               全体                        拡大
                            「硫化鉱物」

     この日の内に単身赴任先の千葉まで帰らなければならない私は、湯沼鉱泉を後にし、
    ナナーズで千葉の孫へのお土産を買って、帰途に着いた。
     清里を過ぎたあたりで携帯がなり、社長からだった。「この黒い筋だな。良いもんだ
    から、上の『水晶洞』に飾らあ」、と言ってくれた。

     採掘していただいた皆さん、ご苦労様でした。

 5.3 安全管理
     このページをまとめていると、万里の長城ツアーの中の3名が寒さで亡くなった、と
    テレビが報じていた。
     ミネラル・ウオッチングを開催していつも最優先にしているのは『安全』だ。参加者の
    安全意識が高いこともあり、今回も救護係・H夫人の出番はなかった。
     これからも、この伝統だけは守り続けたいと改めて決意した。

6. 参考文献

 1) 山田 滋夫:日本産鉱物 五十音配列 産地一覧表,クリスタル・ワールド,2004年
 2) 松原 聰:鉱物 ウオーキングガイド 全国版 ,丸善株式会社,2010年
inserted by FC2 system