2010年月遅れGWミネラルウオッチング

         2010年月遅れGWミネラルウオッチング

1. 初めに

    私のHPを見て頂き、産地の情報を提供したり、案内して差し上げた人たちと春と秋に
   ミネラル・ウオッチングを開催するようになって10年目を迎えた。
    今回は、「山梨県の古典的産地と長野県の新産地をたずねて」と題して、場所を明らか
   にしないで開催をお知らせしたにもかかわらず、4歳の幼児から、もうすぐ古希を迎える方
   まで、30名が参加してくれた。

    第1日目・・・・・・・山梨県の古典的産地

    第2日目・・・・・・・長野県の新産鉱物産地

    参加者は、関東各都県、、愛知、奈良、大阪、滋賀、兵庫と広範囲で、久しぶりに参加し
   てくれたOBさんのほか、新しい顔ぶれも加わり、和気藹々のミネラル・ウオッチングになっ
   た。

    今回、”自他共に(?)雨男”と認める愛知・H氏、滋賀・N氏が参加したので、天気を
   心配した人も多かったが”晴れ男””晴れ女”の勢いが強く、不思議と集合前と産地を後に
   したとたん、雨が降り出した。産地では良い天気に恵まれ、最高のミネラル・ウオッチング
   日和だった。

    山梨県の古典的産地は、特徴のある採集品もさることながら、夢の産地に立てたことを
   喜んでいた人が多かった。この日は、長野県川上村の定宿「湯沼鉱泉」に17時前に到着
   た。

    夜は、地元・川上村の素材を使った料理に舌鼓を打ち、ビールやジュースも入り、今回
   から「宴会専務」に昇格した・Hさんの名司会で参加者全グループの近況報告があり、湯
   沼鉱泉の夜は更けていった。
    20時過ぎから、皆さんお待ちかねの「標本玉手箱」が茨城・Tさんの”何が起こるか先が
   読めない”方式でスタートした。
    次は、「オークション」で、愛知・Sさんの奥さん、奈良・Yさんがオークショナーとなり、希産
   絶産の素晴らしい標本が次々と落札された。21時ごろ、所用で遅くなった滋賀・Oさんが
   両手にいっぱいのオークション出品を持参し、売上高が一挙に上がった。
    今回参加できなかった神奈川・Kさんから「小来川鉱山の藍銅鉱」、北海道に駐屯地を
   移した「ヘナK小隊」からは「富良野の母岩付き紫高温石英」を事前に郵送していただき、
   皆さんで分けあった。

    「大人の時間」では、神奈川・Hさん、茨城・Tさんそして愛知・Hさんが持参した地酒を飲
   み比べながら産地、鉱物談義で盛り上がり、気がつけば消灯時間の23時だった。

    2日目、久々に復活した「朝飯前の採集」を初参加の3名の方々に体験していただき、
   朝食を美味しくいただき「湯沼鉱泉」前で社長を囲んで記念写真を撮り、出発!!

      
         湯沼鉱泉社長を囲んで記念写真【撮影:Oさん】

    中央道のICで降り、新産地を目指す。目が慣れてくると「日本式双晶」はみなさん採集
   できたが、目玉の「新鉱物」はなかなか姿を現さない。昼食を摂り、再び採集を始めると
   愛知・Sさんの奥さんが素晴らしい『緑水晶』を採集し、皆さんを羨ましがらせていた。

    少し早いが、14時前に駐車場に戻り、再会を約束し皆さんとお別れした。しかし、「新産鉱
   物」が忘れられないOさんと、Hさんは、産地にとって返し、Hさんが自形結晶した『国宝級』
   を採集した、とOさんからのメールで知った。やはり、”執念”が実ったようだ。
    大阪・Oさんからも「新産鉱物」の写真を送っていただき、採集できた人は結構いるようだ。

      
         新産鉱物【採集、撮影:Oさん】

    今回も、事故もなく、無事終了できたのは参加者の安全意識の高さとご協力の賜物と
   感謝している。
    次回のミネラルウオッチングで多くの皆さんと再会できるのを楽しみにしている。
   ( 2010年5月開催 )

2. 【第1日目】

 (1) 「○○に集合」!!
      自宅を6時30分に出て、大阪・Oさんをピックアップするため高速バス停に向かう。
     大阪発の夜行長距離バス、その名も「クリスタル・ライナー」で既にOさんが到着して
     いた。
      近くのファミレスで一緒に朝食を済ませ、コンビニで昼食を購入し、集合場所に向か
     って車を走らせる。今日も晴れ渡って良い天気になりそうだ。

      走っていると妻の携帯がなった。奈良・Yさんからで、西から参加のメンバーの多くが
     SAで時間調整しているとのこと。△△△ICで降りるようアドバイスする。
      ( なんで、妻の携帯番号を知っているんだ ♯♯☆ )
      集合場所に行くと、集合まで1時間近くあるにもかかわらず、兵庫・N夫妻、奈良・U
      さん、Yさん、愛知・Kさん、Hさん、S夫妻、Tさん、滋賀・Nさんと愛知以西がいた。
       関東勢では、神奈川・Hさん一家、東京・H夫妻、茨城・Tさんとその友人で初参加の
      Nさん、千葉・Iさんなどが集まっていた。

       ”雨男”Hさんの話では、「東の方は雨が降っていたが、雨雲は置いてきた」、と言う
      が、「連れて来たんだろう」、と半畳が入る。

       やがて、東京・H夫妻、Hさん、石川・Yさん、東京・K一家そして初参加の東京・Nさん
      がはせ参じてきた。
       初めて参加の人もいるので、自己紹介の後、産地に向けて出発した。

 (2) 「山梨県の古典的産地」に酔いしれた
      みなさん、ようようの思いで産地に到着。広い産地にポイントを絞り切れずに戸惑い
     ながらも、さすがは歴男・歴女(歴戦のつわもの、の意味です)、この産地特有の標本
     をシッカリと確保していた。私は、所用があって到着が夜になるOさんのための標本を
     何種類か採集したにとどまった。
      帰路の時間と宿の湯沼鉱泉までの所要時間を考え、昼食の後、少し採集して、訪山
     記念写真を撮って、産地を後にした。

      
              古典的産地で記念写真

      △△△ICから中央道にのり、□□ICで降り、湯沼鉱泉を目指す頃、本格的な雨にな
     った。

 (3) 「湯沼鉱泉」の夜は更けて

      湯沼鉱泉に到着すると、社長、お姐さんが暖かく出迎えてくれた。”モコモコ”の産毛
     に包まれた子犬たちに会えるのを楽しみにしていた人も多かったのだが、今年は会え
     ずに少しガッカリしたようだ。

      既に、お姐さんが部屋割り表を壁に張ってくれていて、この日は、貸し切り状態だった。

      「玉手箱」、「オークション」担当役員たちが、参加者が持ち寄った標本を区分けして
     手際良く、テーブルの上に並べてくれる。
      19時からの食事までの間、入浴する人、「水晶洞」を見学する人、思い思いに時間を
     過ごす。

   A) 宴会
       19時ジャスト、宴会がスタートした。この春の辞令(数日前に送ったメール)で宴会
      専務に昇格したHさんの開会の辞で夜の部第1部「宴会」がスタート。
       この日、一番大きな標本をゲットしたNさんの乾杯の音頭で冷えたビール、ジュース
      を喉に流し込むと、今日一日の疲れが吹き飛ぶ。

         
           宴会専務・Hさん         乾杯のあいさつ・Nさん
                     宴会スタート

       地元・川上村の新鮮な素材を使った料理に舌鼓を打ち、ビールやジュースがぞくぞ
      くと運ばれてくる。
       病気で倒れる前と同じように、社長が料理を運んでくれ、順調な回復ぶりに安心し
      たのは、私だけではなかったようだ。

       お腹も一杯になったころ、宴会専務の司会で参加者全員の近況報告があった。
      4年前の採集会で、私が難所をダッコしながら甲武信鉱山に登ったKさんの次女は
      小学校高学年になり、中学3年生の長女が代表して挨拶してくれた。
       小学6年生になったH君は、お母さんより背が高くなり、この日”大役”を見事に果た
      してくれた。
       初参加の1人、茨城・Nさんなど、挨拶のたびに大きな拍手が沸き起こった。

         
              Kさん                H君

       初参加・Nさん

                 近況報告と自己紹介

       縁もたけなわとなったころ、私が中締めの挨拶をさせていただくことになった。この
      会が10年も続いているのは参加される方はじめ大勢の人々に支えられている。その
      例として、この日参加できなかった2グループの蔭の協力をご紹介した。

       (1) 神奈川・Kさんに、「湯沼鉱泉の宴会場のボロボロの襖何とかなりませんか」
          と漏らしたのは2009年の宴会の時だった。
           2010年春、Kさんから「今週、時間がとれたから湯沼の襖何とかします」、と
          メールがあった。
           材料を持参し、ボランティアで襖、障子を張り替えてくれ、お蔭で綺麗になった
          宴会場を使わせてもらった。
       (2) 北の大地に駐屯地を移した「ヘナK小隊」から、「玉手箱」用に、「富良野の母
          岩付き紫高温石英」を送ります、とメールがあった。
           そして、間もなく、「間に合わないかも知れません」、とメールがあった。その
          経緯を小隊長が知らせてくれたので、ご紹介する。

           『 MH大隊長 殿
             御無沙汰しています、小隊長でございます。
             お元気に鉱物採集を満喫していらっしゃるご様子、いつもHPを拝見して
            います。
             さて、昨日25日(火)に送りました‘高温石英’ですが、もしかすると間に合
            わないかもしれません。
             というのも、伝票の品名の欄に『鉱物』と明記したばかりに、航空便では
            なく、陸路便になったかもしれないとの連絡が郵便局からありました。

             「危険物ではない石なので」と最初に言ったのですが、『鉱物』が何であ
            るのか、また、『石』と書いても何の石なのか詳しく説明しないと飛行機に
            乗せられないとのこと。
             最近、セキュリティーが厳しくなったとかで、配送センターからチェックが
            入ったそうです。
             あと『高温石英』や『岩石』なども意味が解らないとのことでチェックが入る
            そうです。(涙)
             北海道は外国なのか!と思うほど厳しくて困りました。

             ではどう品名に明記したらよいのでしょうねー。

             郵便局の人はうそでも『漬物石』とか書いてもらえたら・・・と言っていまし
            たが、それでは本当の意味でのセキュリティーは意味が無いと思いました。
             そういう訳で、もしかすると間に合わないかもしれません。
             本当に申し訳ありません。大隊長殿の次回の採集会で『玉手箱』の末席
            に置いていただけたら幸せです。
             今後は、『漬物石』(笑)と明記して送ることに致します。
             週末の採集会の成功をお祈りしています。                   』

       小隊長、兵長
         ご厚意ありがとうございました。無事、間に合って、この後の「オークション」で、
        多くの”善男善女”の標本箱に収まりました。

   B) 「標本玉手箱」
       故益富寿之助博士が始められたと同じように、参加者が入手した重品を持ち寄っ
      て、欲しい人に無料で配布する「標本玉手箱」を今回も開催した。
       いつもなら、「オークション」の後に行うのだが、いつも素晴らしい一級標本や写真を
      提供してくれる滋賀・Oさんが所用のため到着が21時ごろになる、と事前に連絡があ
      ったので、Tさん、Nさんの司会・進行で「玉手箱」を先に開催することにした。

       Tさんから、まず最初に「うまかぼうー」がひとり1本ずつ配られた。良く見ると番号札が
      付いている。何が始まるのかといぶかる人が多かったが、すぐに謎は解けた。グルー
      プ分けとグループの先頭を決める番号だった。
       そして、先頭の人による”ジャンケン”で順番が決まった。

          
            うまかぼー         グループ代表によるジャンケン
          この番号は何だ?          (老)若男女の戦い

       私がいただいた標本は、下記の3点だ。

No. 鉱 物 ・ 品 名  産 地 ・ 場 所  出 品 者   標     本
銅重石 山口県大和鉱山愛知・Tさん
       白色(太陽)光

       ミネラライト
2蛍石奈良県大塔鉱山滋賀・Nさん
       白色(太陽)光

       ミネラライト
3長石滋賀県山門    
      マネバハ式双晶

       2巡してから、”取り放題”になり、あっという間に標本は引き取られていった。

   C) オークション
       恒例となっている「オークション」は、私の所属する「鉱物同志会」で採用されている
      「逆ブービー方式」と呼ばれ、2番目に高い値段を付けた人が、落札する権利を得る
      方式を採用していた。2008年、売上金を社長へのお見舞金に回すため”青天井方式”
      を試行したが、皆さん良識があり、悪戯(いたずら)に、価格は引き上がらないことが
      分かったので、今回も”青天井方式”にした。

       東のH財閥とHファンド、そして西のN基金などが高額で買ってくれれば、宿泊費が
      安くなるメリットもある。何より、出品した人も納得できる。
       今回の担当は、愛知・S夫妻、奈良・Yさんにお願いした。

       「標本玉手箱」に提供された標本の中から、良標本を選んで「オークション」にまわし
      写真、書籍などは定額で、欲しい人がジャンケンするルールになっている。
       今回参加できなかった神奈川・Kさんから、4月に実施したミニ採集会の採集品の
      「小来川鉱山の藍銅鉱」そして「ヘナK小隊」から「富良野の母岩付き紫高温石英」を
      を事前に郵送していただき、「オークション」品に並べさせていただいた。

       オークショナー・Sさんの奥さんとYさんの呼び声に釣られ、値が上がり、人気の標本
      には希望者が殺到し、賑やかなジャンケンの声が湯沼鉱泉に響きわたった。
       21時ごろ、所用で遅くなった滋賀・Oさんが両手にいっぱいのオークション出品を持
      参し、売上高が一挙に上がった。

          
      オークショナーSさんの奥さん・Yさん      ジャンケン
             【撮影:Hさん】

       オークション品(入札品)は、次の通りである。
       【これらの一部標本は、採集禁止になる前の採集品であることをお断りしておきます】

       データ取りまとめ中

No.      鉱 物 ・ 品 名    産 地 ・ 場 所   出 品 者 落札値(計)

       私が落札した標本の一部を紹介する。

No. 鉱 物 ・ 品 名  産 地 ・ 場 所  出 品 者   標     本
磁鉄鉱
【母岩付き】
長崎県彼杵(そのぎ)鉱山神奈川・Hさん
          拡大

        全体
2藍鉄鉱京都府精華町滋賀・Oさん
3鉄閃亜鉛鉱入り
水晶
兵庫県奥屋根鉱山大阪・Oさん        
4ローウォルフ石兵庫県新井鉱山

   D) 「大人の時間」
       「大人の時間」では、神奈川・Hさん、茨城・Tさんそして愛知・Hさんが持参した地
      酒を飲み比べながら産地、鉱物談義で盛り上がり、気がつけば消灯時間の23時だ
      った。
       部屋に戻ってからも話が弾み、寝たのが0時過ぎのグループもあったようだ。

3. 【第2日目】

 (1) 「朝飯前のミネラル・ウオッチング」
      今回初めて参加した東京・Nさんは、湯沼に泊まるのは2回目で、最初の時、お姐さ
     んに教えてもらって「角閃石入り水晶」産地を訪れたが、場所がわからなかったらしい
     ので、案内する事にしていた。初めて参加の茨城・Nさんに声をかけたところ行きたい
     というので案内した。
      朝5時に起きると、前夜の雨はスッカリ上がり、実施できそうだ。東京・Nさんは既に
     準備ができていた。茨城・Nさんを起こしに行き、運転手のTさんと4人で産地に向かっ
     た。

      産地は、見た目変わったようには見えなかったが、水晶はなかなか見つからなかっ
     た。産地保護の観点で、数年前から1人(グループ)10ケに制限させていただいている。

      朝飯前採集【角閃石入り水晶産地】

      それでも、各グループ頭付を数本は採集できたようで、一応満足して引き上げた。

 (2) 2日目のスタートだ!!
      7時から全員揃って、朝食を戴く。その前に、会計担当の愛知・Tさんから簡潔な会計
     報告があった。
      オークションの売り上げが、3万円を超え、1人当たり宿泊費が約1,000円安くなり、
     男性、素泊、女性・小中学生、幼児で”格差”をつけた徴収額が伝えられる。
      古希間近のNさんには、1人部屋の”割増料金”をいただいたが、来年(鬼が笑う?)
     私も区切りの年を迎えるので、”シルバー料金”制度導入を検討している。
      ( でも、あと数年すると対象者が多くなりすぎ、若い人の負担増になるし・・・・・)

      この頃になると、朝日が差し込み、今日も採集日和のようで、HさんとNさんに御礼を
     申し上げる。

      「湯沼鉱泉」を出発する前に、恒例となっていた湯沼鉱泉社長を交えての全員で記
     念写真を撮影する。
      写真担当のOさんが腕によりをかけてくれたのでご覧のとおり、皆さんそれなりに写
     っていた。

      
         湯沼鉱泉社長を囲んで記念写真【撮影:Oさん】

 (3) 新鉱物産地を目指せ
      長野県の新鉱物産地を目指し、××ICから中央道に乗り、◇◇◇ICでおり、コンビニ
     で昼食を購入、車の乗り合わせをして産地を目指す。
      産地の入口で、訪山記念写真を撮った後、この産地での採集・安全のポイントを説
     明する。この産地は、2009年、「日本式双晶」と「フローレンス石」が産出する事で急に
     脚光を浴びた古い金山跡だ。

      
            猫流し跡で訪山記念写真【撮影:Oさん】

      思い思いの場所に陣取る。子どもたちは落石の恐れのないズリの上で、掘りためて
     おいたズリ石を叩いてもらう。

      日本式双晶は、露頭からでもズリからでも、みなさん目が慣れてくれば比較的簡単
     に採集できた。

         

               露頭                 ズリ
                                 【撮影:Oさん】
                       採集風景

      しかし、「フローレンス石」は、なかなか姿を見せない。昼食を食べ、再び採集を始め
     て間もなく、愛知・Sさんの奥さんが素晴らしい『緑水晶』を採集し、皆さんを羨ましがら
     せていた。

       

 緑色鮮やかな「含クロム白雲母」が
インクルージョンとして入っている。
 透明感、大きさ、インクルージョンと
3拍子そろった逸品

 さすが、『水晶の女王』

緑水晶【採集:Sさんの奥さん】


      少し早いが、14時前に駐車場に戻り、再会を約束し皆さんとお別れした。

      【後日談 その1】

       「フローレンス石」が忘れられない、Oさんと、Hさんは、一度麓まで下山した後に
      産地にとって返し、Hさんが自形結晶した『国宝級』を採集した、とOさんからメールで
      知った。やはり、”執念”が実ったようだ。

      【後日談 その2】

       ミネラル・ウオッチングが終わった翌週、東京・Hさんの奥さんから、「クリーニング
       したら水晶の間にピンク色の結晶があるんですが、・・・」、との衝撃的なメールが
       参加者全員に送られた。

       拡大して撮影した写真も合成しているが、拡大していない部分に肉眼でもわかる
      結晶が付いている。

         

            採集:東京・Hさん        採集、撮影:東京・Hさんの奥さん
                       「フローレンス石」

      こうしてみると、冒頭に紹介した大阪・Oさんを含め、『採ろう!!』、と思った人の中
     には、採集できた人は結構いるようだ。

4. おわりに

 4.1 ミネラル・ウオッチング
      5月連休のミネラル・ウオッチングも10年目を迎えた。救護係・東京のH夫妻の出番は
     なく、無事終了でき、参加した皆様の安全への協力に感謝している。

      初回に参加した当時小学5年生だった子たちは高校を卒業し、それぞれの道に進み
     鉱物から離れて行ったり、参加できる子が少なくなってきている。

      その代わり、と言っては何だが、新しいメンバーも加わり活性化が維持できているのは
     嬉しいことだ。

 4.2 石友の心遣い
      今回参加できなかった、神奈川・Kさんと「ヘナK小隊」からは、「玉手箱」用にと、貴
     重な標本を事前に送り届けてもらった。

      石友の物心両面からのサポートに感謝している。このような心遣いがあり、皆さんに
     喜んでいただけるので、ミネラル・ウオッチングが継続できているのだろう。

5. 参考文献

 1) 山田 滋夫:日本産鉱物 五十音配列 産地一覧表,クリスタル・ワールド,2004年
 2) 松原 聰:鉱物 ウオーキングガイド 全国版 ,丸善株式会社,2010年
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