2009年 秋のミネラルウオッチング

         2009年 秋のミネラルウオッチング

1. 初めに

    私のHPを見て頂き、産地の情報を提供したり、案内して差し上げた人たちと春のGWと
   秋の年2回、定期的にミネラル・ウオッチングを開催するようになって9年目を迎えた。
    今回は、「長野県の水晶産地をたずねて」と題して、長野県北部の有名産地と川上村
   のマル秘産地を1泊2日で、延べ38名の皆さんと訪れた。

    第1日目・・・・・・・長野県某所の松茸水晶産地

    第2日目・・・・・・・「甲武信鉱山貯鉱場」と「輝水鉛鉱入り水晶産地」

    参加者は、関東各都県、、愛知、、滋賀、兵庫と広範囲で、久しぶりに参加してくれた
   OBさんのほか新しい顔ぶれも加わり、和気藹々のミネラル・ウオッチングになった。

    今回、”自他共に(?)雨男”と認める愛知・H氏が不参加となり、2日間ともマズマズ
   の天気で深まり行く秋を存分に満喫しながら、最高のミネラル・ウオッチングだった。

    長野県北部で巡検を開催するのははじめてだった。この日、「米子硫黄鉱山跡」まで
   足を伸ばす予定だったが、『標本サイズを採るまで』という、全員の希望でこの産地で
   粘ってみた。
    もともと、林道工事の時にできた水晶産地で、今までに大勢の人が訪れた”すれっか
   らし”のズリで皆さん苦戦したようだ。

    夜は、川上村「湯沼鉱泉」に泊り、兵庫・Nさんの乾杯の音頭で宴会がスタートした。
   臨時宴会理事・Nさんの名司会で参加者全グループの近況報告があり、湯沼鉱泉の
   夜は更けていった。
    20時過ぎから、皆さんお待ちかねの「オークション」と「標本玉手箱」が兵庫・Nさんの
   奥さん、愛知・Sさんの司会・担当で進み、 ”現金採集” ”室内採集” で盛り上がった。
    M.Hが出品した、「甲武信鉱山の自然金+ホセ鉱」には、史上最高値がついた。
    ( 落札したKDさんは、この”投資”に”お釣り”がくることを予想していなかった )

    「大人の時間」では、石川・Yさんが持参した「いかの塩辛」を肴に、滋賀・Nさんが持
   参した『幻の米で造った地酒』、神奈川・T夫妻とM.Hが差し入れたワインを飲みながら
   産地、鉱物談義で盛り上がり、気がつけば消灯時間の22時30分だった。

    2日目、朝食前に、会計担当の愛知・Tさんから会計報告があり、オークションの売上
   が約5万円と1人当たり、約2,600円も宿泊費が安くなった勘定だ。
    「湯沼鉱泉」前で社長を囲んで、川上犬も入った記念写真を撮り、出発!!

      
    湯沼鉱泉社長を囲んで記念写真【撮影:滋賀・Oさん】

    「貯鉱場」に着いて、”この辺り”とアドバイスしたポイントの周囲に散らばって採集を
   始めて間もなく、神奈川・Kさんが「自然金」のついた塊を採集し、小分けにしたいくつか
   がオークション品になった。
    やがて、KDさんが叩いた塊から、”黄金色”もまばゆい「自然金+ホセ鉱」が現れ、そ
   の片割れもオークション品に提供していただいた。(学習効果テキメン)

    「輝水鉛鉱入り水晶」産地は、厳しい登りで、『熊穴』を過ぎ、皆さんようようの思いで
   到着した。女性はズリ、壮年以下は露頭にわかれて採集をはじめたが、硬い露頭に難
   渋し、かろうじて「青色石英」を人数分採集できただけだった。
    ズリでは、兵庫・Nさんの奥さんが、「疑日本式双晶の輝水鉛鉱入り水晶」の良品を採
   集し、皆さんを羨ましがらせていた。

    14時過ぎに駐車場まで下山し、再会を約束し皆さんとお別れした。今回も事故もなく、
   終了できたのは参加者のご協力の賜物と感謝している。
    次回のミネラルウオッチングで皆さんと再会できるのを楽しみにしている。
    ( 2009年10月開催 )

2. 【第1日目】

 (1) 「東京方面組 韮崎IC集合」
      今回、私の妻が3男が購入した新居への引っ越し手伝い、出産間近のお嫁さんの
     通院などで急に参加できなくなってしまった。車に空きスペースがあるのと、何人か
     で『与太話』しながら行けば、”眠気防止”にもなるので、東京方面の人に同乗を呼
     び掛けたところ、千葉・Yさん、神奈川・Kさんそして山梨に単身赴任中のKMさんが
     同乗することになった。

      6:15に駐車場に行くと、すでに全員がそろっていた。私の車に移っていただき、予
     定より早めに出発!!

      紅葉のベストシーズンを迎え、中央道はやや混雑気味だが、快調に進む。諏訪SAで
     2日間の昼食を購入し、長野道に入り、7:40に某IC出口の集合場所に到着した。

 (2) 「松茸水晶」採集だ!!
      すでに、兵庫・N夫妻、滋賀・Nさん、Oさん、愛知・Tさん親子、Sさん、石川・Yさん
     京都・T夫妻がいた。
      やがて、東京・H夫妻、愛知・KDさんそして神奈川・T夫妻が駆けつけ、全員勢揃い。

      初対面になる人やひげを生やし面影が変わったOBなどもおり、簡単な自己紹介
     の後、産地を目指して出発した。

       自己紹介【撮影:Oさん】

      産地は、2年前に湯沼鉱泉社長、小Yさんと訪れたときと大きな変化がなく、『忘れ
     去られた産地』
になっているようだ。

      砂岩や礫岩に縦に貫入した石英脈に水晶ができたことを皆さんに確認していただ
     いた後、2年前に良品が出たポイントに散らばって採集を始めた。

         
          地質観察           水晶の産状
                  産地巡検

      ここは、すでに大勢の人が訪れ、”ズリのズリ”のようになっていて、皆さん苦戦し
     ているのか、一向に”歓声”が上がらない。
      そんなとき、「これ何!?」、とNさんの奥さんが掘り出したものがある。よく見ると
     冬眠に入っていた山椒魚(さんしょううお)だった。

       「山椒魚」【撮影:Oさん】

      そうこうしているうち、刻々とここを離れる時刻が迫ってきた。この日、須坂市にあ
     る「米子(よなこ)硫黄鉱山跡」を訪れる予定でいたのだ。だが、誰も仕舞支度にか
     からない。
      「米子に行きたい人!」と叫ぶが誰も手をあげない。皆さん、石にかじりついても
     『標本サイズ』を採るまで帰らない決意らしい。
      ( これで、皆が去った後に、良品を狙う積りだった愛知2人組のあてが外れた )

      気がつけば、2時間以上休みなしに採集していたので、そうと決まれば一休み。
     休憩が良かったのか、再び採集を始めて間もなく、Oさんが、『標本サイズの松茸水
     晶』を掘り出した。Oさんは、甲武信鉱山でもYさんの足元から素晴らしい「松茸水晶」
     を掘り出したことがあり、”松茸水晶のOさん”の名が定着しそうだ。

       「松茸水晶」【採集・撮影:Oさん】

      これが”呼び水”になったのか、あちこちから「松茸があった!」、「奇麗なのがあっ
     た!」、と声があがる。
      お昼を食べた後、M.Hの独断と偏見で午前中に採れなかったKMさん、Tさんに好き
     なポイントを選んでもらってから採集を再開した。こうして、ほぼ全員、それぞれの
     『標本サイズ』が採集できたようだ。
      この日、川上村「湯沼鉱泉」まで150kmの長距離ドライブが控えているので、早めに
     産地を後にした。その前に記念写真
      ( Oさんが、”顔認識セルタイマー”なる奇天烈な機能を試したが、効果?? )

       記念写真【採集・撮影:Oさん】

 (3) 「湯沼鉱泉に集合」
      湯沼鉱泉に到着すると、社長、お姐さんが暖かく出迎えてくれた。既に、部屋割り
     表が壁に張られている。
      やがて、「道の駅」に寄り道していたOさんも現れ、全員無事到着した。

      「玉手箱」「オークション」担当役員たちが、参加者が持ち寄った標本を区分して、
     テーブルの上に並べてくれる。
      19時からの宴会までの間、入浴する人、「水晶洞」を見学する人、思い思いに時
     間を過ごす。

 (4) 「湯沼鉱泉」の夜は更けて

   A) 宴会
      19時ジャスト、宴会がスタートした。いつも宴会部長をお願いしていたHさんが欠席
     なので滋賀・Nさんの開会の辞で夜の部第1部「宴会」がスタート。
      6月に無事、定年退職を迎えたNさんの乾杯の音頭で冷えたビール、ジュースを喉
     に流し込むと、今日一日の疲れが吹き飛ぶ。

         
           司会・Nさん            乾杯!!・Nさん
                  宴会スタート【撮影:Oさん】

      「岩魚の生き造り」「岩魚の塩焼き」など、地元・川上村の素材を使った料理に舌鼓
     を打ち、ビールやジュースがぞくぞくと運ばれてくる。
      病気で倒れる前と同じように、社長が料理を運んでくれ、順調な回復ぶりに安心し
     たのは私だけではなかったようだ。

      お腹も一杯になったころ、参加者全員の近況報告があった。
     ヒゲを生やし面影が変わったYさん、(石に引かれて?)山梨に単身赴任中のKMさん
     高校生になって、身長も父親を追い越す勢いで「勉強と鉱物を両立」させているT君
     「一身同体」(正しくは、一心同体)、とのろけるT夫妻、いつも奥さんの後塵を拝して
     いたがこの日は面目躍如の若Tさんと奥さん、など挨拶のたびに大きな拍手が沸き
     起こった。

         
          「一身同体」T夫妻           若T夫妻
              近況報告と自己紹介【撮影:Oさん】

      最後に挨拶させていただいたM.Hから、このミネラル・ウオッチングが2000年にス
     タートし、間もなく10周年を迎えるので、ヘナK小隊の駐屯地・北の大地北海道での
     『10周年記念大会』開催を提案させていただいた。

   B) オークション
       恒例となっている「オークション」は、”青天井方式”を試行したところ、皆さん良識
      があり、悪戯(いたずら)に、価格は引き上がらないことが分かったので、今回も
      ”青天井方式”にした。
       H財閥や、今回参加できなかったHファンドなど、お金のある人が高額で買って
      くれれば参加費が安くなるメリットもある。何より、出品した人も納得できる。
       今回の担当は、兵庫・N夫妻と会計のTさんにお願いした。
       ( 担当の予定だったHさんが、インフルで急に不参加になったのは残念 )

       「標本玉手箱」に提供された標本や書籍の中から、良標本を選んで「オークション」
      にまわし、写真などは定額で、欲しい人がジャンケンするルールになっている。

       オークショナー・Nさんの奥さんの調子の良い売り声に釣られて、どんどん値段が
      上がる。この日訪れる予定だった「米子(よなこ)鉱山の硫黄」は行かなかった人
      のために「玉手箱」に回す積りで下見の時に採集した数個がオークション品となり
      そこそこの値で落札された。
       このほか、次のような標本が次々とセリ落とされた。
       ( 一部、”採集禁止”になる前の標本があることをお断りしておく )

       ・ 田口鉱山の「吉村石」
       ・ 某産地のきれいな「マンバン石榴石」
       ・ 赤谷鉱山の「自然砒」
       ・ 金生山の「海ゆり化石」
       ・ 滋賀県の「菱亜鉛鉱」
       ・ 中津川の「トパズ」
       ・ 中津川の「ザバリツキー石」
       ・ 箱根の「含自然真鍮(?)灰長石」
       ・ 黒平の「カリ長石(微斜長石)」
 などなど

       オークションのトリは、M.Hが出品した「甲武信鉱山の肉眼サイズ自然金+センチ
      級ホセ鉱(A?)」がついた20cm近い標本で、これには、史上最高 5,500円の値が
      ついた。
       ( 某氏 「 あの標本は、市場では間違いなく、30,000円以上はする 」 )

        「自然金+ホセ鉱」のオークション

       (落札したKDさんは、この”投資”に翌日”お釣り”がくることを予想していなかった )

   C) 「標本玉手箱」
       故益富寿之助博士が始められたと同じように、参加者が採集した重品を持ち寄
      って欲しい人に無料で配布する「標本玉手箱」を今回も開催した。
       ここには、「オークション」に入れてもおかしくない、隠れた名品もヒッソリと並び、
      参加者の”目利き度”が試された。
       翌日訪れる予定の「輝水鉛鉱入り水晶」は、最悪のケースを考え、1人1個ずつ
      事前に配布させていただいた。
       また、「黒平のカリ長石(微斜長石)」は、オークションでも人気だったが、「玉手箱」
      でも引っ張りだこで、ストックがまだあるので次回も提供したい。

        玉手箱「輝水鉛鉱入り水晶」【撮影:Oさん】

   D) 「大人の時間」
       「大人の時間」では、石川・Yさんが持参した「いかの塩辛」を肴に、滋賀・Nさんが
      持参した『背丈ほどもある幻の米で造った地酒』、神奈川・T夫妻とM.Hが差し入れ
      たワインを飲みながら産地、鉱物談義で盛り上がり、気がつけば消灯時間の22時
      30分だった。

3. 【第2日目】

 (1) 2日目のスタートだ!!
      『 腹が減っては・・・・』 、と全員揃って、朝食を戴く。その前に、会計担当のTさん
     から簡潔な会計報告があった。
      オークションの売り上げが、約5万円となり、1人当たり宿泊費(含むアルコール代)
     が約2,600円安くなり、男性、女性・高校生で”格差”をつけた徴収額が伝えられる。
      ( オークションに出品、落札いただいた皆様のおかげです )

      「湯沼鉱泉」を出発する前に、恒例となっている湯沼鉱泉社長を交えての全員で
     記念写真を撮影する。今回、川上犬の一頭が私に寄ってきた。(類は友を呼ぶ?)

 (2) 「自然金」と「ホセ鉱」を求めて
      梓川を渡った先にある「貯鉱場(ちょこうば)」を目指す。まだ水の量が多く、木の
     借橋が必要と、倒れていた木を何人かで担いで100mあまり運ぶ。手すり代わりに
     するロープを張って渡河開始

        渡河

      全員が渡りきって、「貯鉱場」に着いて、”この辺り”とアドバイスしたポイントの周
     囲に散らばって採集を始めた。
      皆さんから”金色”鉱物の鑑定依頼が続々と寄せられる。ここで、「黄鉄鉱」や「黄
     銅鉱」はまず出ないが、”錆びた硫砒鉄鉱”が紛らわしい。
      紛らわしいものは持ち帰って、蓚酸液に半日も漬けておけばわかる。金なら金色が
     増すが、硫砒鉄鉱なら”白銀色”になるはずだ。
      ( 塩酸に漬けると、ホセ鉱が「閃亜鉛鉱」状になるので、良い子はマネしないで )

          
           ハンマを振る           鑑定係【撮影:Oさん】
                       採集風景

      やがて、神奈川・Kさんが「自然金」のついた塊を採集し、小分けにしたいくつかが
     オークション品になった。
      間もなく、KDさんが叩いた塊から、”黄金色”もまばゆい「自然金+ホセ鉱」が現れ
     その片割れもオークション品に提供していただいた。
     ( KDさんは、オークションで落札した標本で学習した効果を存分に発揮したようだ )

      この日は、諸般の事情で採集時間を延長できないため、採集できない人もいたが
     引き揚げることにした。その前に、Kさん、KDさんが提供してくれた「自然金」と「ホセ
     鉱」をこの場でオークションにし、採集できなかった人の手に入った。

        急きょ オークション

 (3) 目ざせ、「輝水鉛鉱入り水晶」産地
      五郎山登山口近くまで車で行き、駐車したあと、急な登山道を登る。前日の”産
     地横づけ”に慣れた身にはきついようだ。
      誰からか、「 輝水鉛鉱でなくて”きついえんこう(遠行)”だ 」、とボヤキもでる。
     周りを見渡すと、黄金色に紅葉したカラマツが美しく、日常生活の煩わしさを忘れさ
     せてくれる。

          
             喘ぎながら登る            紅葉
                                【撮影:Ms.T】
             「きついえんこう入り水晶」産地めざして

     『熊穴』を過ぎ、皆さんようようの思いで産地に到着した。女性はズリ、壮年以下は
    露頭にわかれて採集をはじめたが、硬い露頭に難渋し、かろうじて「青色石英」を人
    数分採集できただけだった。
     ズリでは、兵庫・Nさんの奥さんが、「疑日本式双晶の輝水鉛鉱入り水晶」の良品を
    採集し、皆さんを羨ましがらせていた。

          
                ズリ                露頭
                     採集風景【撮影:Oさん】

      Nさんの奥さんは、「登りは、M.Hの嘘つき! もっと楽なはず、と文句タラタラだったが
     帰りはニコニコ
でした。【本人の弁を主旨を変えない範囲で脚色 文責:MH】

      対面に見えた甲武信鉱山がガスで見えなくなり、気温も下がってきたので、早いが
     13時30分に下山することにした。その前に、記念写真

          
            写真を撮るOさん               記念写真
                                    【撮影:Oさん】

      【後日談】
        今回、ご主人の活躍の陰にいた横浜・Tさんの奥さんさんから採集品と風景写
       真を送っていただいた。
        あの日は、”ご主人を立てて”採集品を披露しなかったが、さすがに甲武信鉱山
       でのミネラル・ウオッチングで”ベスブ女”(ゆっくりと読んでください。語順を間違
       えるとエライことになります)の異名をとっただけに、シッカリと良品をゲットしてい
       たので紹介させていただく。

        「輝水鉛鉱入り水晶」【採集・撮影:Ms.T】

 (4) また会う日まで
      帰途は、参加者の年齢構成から、ユックリと下山した。(「あれでユックリ!?」)
      14:30に駐車場に無事到着した。この2日間、事故もなくミネラル・ウオッチングを
     終了できたのは参加者の御蔭と感謝している。
      次回のミネラル・ウオッチングでの再会を約束して、皆さんとお別れした。

4. おわりに

 4.1 ミネラル・ウオッチング
  (1) 下見
       20名、ときには30名を超える皆さんを案内するとなると、下見は欠かせない。
      その目的はいくつかある。

       A) 今でも採集できるか?
           数年前に訪れたときは、あれほどあったその産地の代表鉱物が”絶産”
          状態になっていることも珍しくない。

           まして、初めて訪れる産地では、なおさら下見が欠かせない。今回、訪れ
          る予定で、実際は行かなかった「米子硫黄鉱山跡」を下見で初めて訪れた。
           @ 紅葉の季節、マイカー乗り入れ禁止
              シャトルバス(往復1,200円)が30分おきに運行
           A 「硫黄」が採集できるのは、特定のポイントしかない
           など、下見しておかなければ決してわからない。

           下見で「貯鉱場」を訪れ、最初の”3叩き半”で、写真のような「自然金
          +ホセ鉱」が採集できた。
           これが採れたので、今まで”Our Collectionの1級品”だった標本をオー
          クションに提供できたわけだ。

            「自然金+ホセ鉱」

           これで、現在でも採集できることは立証できたが、採れるか否かは参加者
          の”運と実力”なので如何ともしがたい。

       B) 安全確保
           川を渡ったりするケースでは、渡河地点を決めたり、借橋のための倒木や
          ロープなどの部材を準備・目星をつけておく必要がある。
           悪路では、車高の高い車に同乗させてもらうなども事前に調査しておけば
          できる。

       C) 所要時間の見積もり
           宿へチェックインする時刻や解散時間を決めて、その中で、渋滞などを考
          慮した必要な移動時間から採集にあてられる時間を予め決めておく。
           これによって、無理して走行する必要がなくなり、事故の危険を低減でき
          る。

 4.2 『 10周年記念大会 』
     5月連休(最近月遅れの6月)と、秋の年2回定期的にミネラル・ウオッチングを開催
    するようになって9年目を迎えた。
     まもなく、10年目を迎えるので、北の大地・北海道で『10周年記念大会』を開催した
    いと提案した。

     何人かから「白金」、「砂金」、「アンモナイト」、「手稲石」と訪問する産地の候補が
    提案された。

     先立つものは”○○”なので、”。”(こまる)ことがないよう、計画的に貯めておいて
    いただきたい。

5. 参考文献

 1) 小出 五郎:長野県川上村川端下(かわはけ)付近の鉱物,我等の鉱物,昭和16年
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