・「懇親会」
19時から、Tさんの乾杯の音頭で、29名参加の大懇親会が始まった。
岩魚の生造りはじめ地元の食材を生かした料理に舌鼓を打つ。
(千葉のOさんの娘のHさんは、「岩魚の目が自分を見るので怖くて
食べられなかった」とのこと。)
宴たけなわとなり、近況報告、初めてのメンバは自己紹介。
・「標本玉手箱」
故益富寿之助博士が始められたと同じように、参加者が採集した重品を持ち寄り
欲しい人に無料配布する「標本玉手箱」を今回も開催した。
初日の採集会に参加できなかった、奈良のAさんや横浜のMさんから、「桜石」や
「車骨鉱」、初参加のSさんから「茨城県妙見山のリチア電気石(青、ピンク)」
兵庫のNさんから「山宝の灰クロム柘榴石」などの超1級標本、初日の採集に
参加できなかった人のために「八幡山の水晶」が早々と出品されたのをはじめ
静岡のMさんから鉱物梱包材など各種のなどの提供があった。
(この梱包材が、翌日早速役立つとは、愛知のHさんは夢にも思っていなかった。)
欲しい人がジャンケンで優先順を決め、勝った人(あるいは負けた人)から
順番に好きな標本を選びます。
Oさんは、今まで採集した標本の何倍も、今回の「標本玉手箱」で手に入れた
とのこと。
22時過ぎに、散会とし、今日一日の採集の疲れもあり、たちまちZzzz・・・・
愛知のHさんも、松茸水晶と緑水晶の群晶(No2)の良品を採集し、ニコニコ。
(しかし、これは、序曲に過ぎなかった。)
3歳のT君を連れたOさん一家は、これ以上は無理と判断し、残念ながらここから
下山することになり、お別れする。
(5)緑水晶ズリ
緑水晶のズリで採集を初めて間もなく、愛知のHさんが「ここに、群晶がある」と
叫ぶ。おっとり刀で近づいてみると、30cmの群晶(No1)で、信じられないことに
殆ど全ての水晶に頭がついている。昨夜のジャンケン大会で負け続けたのは
この幸運を呼び込むためだったのか?
昨夜、焼津のMさんが「標本玉手箱」で配ってくれた、梱包材が早速役立つ。
愛知のHさんは、松茸、緑水晶群晶(No1,2,3)と、2日目のラッキー・ボーイ
(おじさん?)でした。
この緑水晶の群晶には、続編があります。
(6)日本式双晶坑道
ここから、最後の急な斜面を登ると、日本式双晶が採集できる坑道がある。
誰一人、落伍することなく、坑道前に到着する。奈良県のAさんが準備してくれた
土嚢袋を持ってAさん、千葉のYさん、筑波大のF君が坑内に入る。坑内は、ツララが
残っているそうで、運び出した日本式双晶を含む水晶塊がヒンヤリと冷たい。
奈良のAさんの息子のT君と私が、日本式双晶の選別係となる。運び出しを待つ間
皆さん、坑口付近のズリ石を、眺めて日本式双晶を捜す。
千葉のYさんの奥さん、焼津のMさんの娘のAさんから、「これは違いますか?」と
声がかかり、見てみると、正しく日本式双晶だ。不思議なもので、1つ自分で
見つけると面白いように、見つかるようだ。
T君は、運び出された水晶塊の中にテキパキと日本式双晶の有無を判定する。
流石に、昨年夏田口鉱山でパイマンの良品を採集した眼力は、ますます冴えている。
たちまち、参加人員分の標本が採集できた。ここで、標本の分配(分捕り合戦?)
優先は
@坑内に入った人
A小中高大生
B女性
C男性
の順とし、グループ内は、ジャンケンで、優先順位を決める。
自力で採集した人を含め、全員が1つ以上、日本式双晶を手にすることができ
目出度し、メデタシでした。
私は、途中から引き返したOさん一家のために、1ついただきました。
(7)下山
坑道から、昔の鉱山道(林業作業道?)の九十九折れの道を下山する。