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(2)柿野の緑水晶
友人の体調が良くないとの事で、午前中で、Nさん一行は急遽引き上げることに
なった。
帰り際に、Nさんが見せてくれた、柿野の水晶は、褐鉄鉱を被っているが5cmの
”X字形の透入双晶”と灰鉄輝石の入った緑水晶である。
思わず、参加者の眼がらんらんと輝きだした。
柿野の集落に着いた時には、雨は本降りだが、皆、イソイソと採集支度にかかる。
Kさんが、昔「菊寿石」を採掘したズリを発見し、そこで、緑水晶の群晶をNさんの
奥さんと私がゲット!!
15時に、今日の採集を切り上げて、多治見市内の宿に向かう。
(3)多治見の夜はふけて
宿は、2003年10月の採集会でお世話になった、多治見市内の「旅人宿」で、男性4名
女性2人が泊まる。
マンション風の客室、外にある銭湯風の大浴場と合宿所風の食堂と変った施設なので
初めての人たち(特に女性)は、ビックリした様子。
大人だけの忘年会となり、差入れのお酒を飲みながら、ナベをつつく。
部屋に戻って、一升瓶もでる、本格的な忘年会。
宿の女主人が精算に来たので、乙女鉱山の小さな水晶を渡すと、喜んで呉れた。
宿泊代をまけてくれるのかと思ったら、前回が安くしすぎたとのことで、今回は
1人5,750円。夕食とビール付だから、善しとする。
22時過ぎに就寝。
短時間に、母岩付き、分離品を採集し、この日の集合場所の「博石館」に向かう。
(2)博石館に集合
既に、Iさん、初参加のSさん親子3人が集まり、そこにYさん親子が福岡鉱山の
下見から戻って来た。
デジカメで、産地の状況を説明してくれ、採集可能と判断した。
Sさん差し入れの、ダンボール2箱の甘柿を小分けにし、参加者に配る。
そこに、Mさん、ITさん、初参加のUさんの三重組が到着。Uさんは、HPを開設するなど
アクティブな活動で鉱物ファンの間では有名ですが、お会いするのは初めてであった。
思っていたイメージと違うので、面食らってしまった。
(Uさんの描いていた私のイメージは、背が低くてずんぐりな人だそうで、実物は???)
自己紹介の後、「標本玉手箱」となり、Nさんから五良津の鉱物、Uさんから私が
まだ訪れていない産地を含むの多数の標本、そして私は乙女鉱山産水晶を提供した。
(3)福岡鉱山のアクアマリーン
福岡鉱山は、雨の翌日でコンデションは最高。目がなれてくるとMさんが1cm超
ITさんが7mm、Yさんの息子のY君が5mmの良品を採集。
Uさんが、昔の貯鉱場を案内してくれ、そこで採集した母岩付きの良品をHさんが貰う。
(4)関戸川のトパーズ
関戸川に着くと、奈良のAさん親子が出迎えてくれた。1cmクラスが何コか
出ているとの事。
全員散らばって、採集開始。
しかし、なかなかでない。Aさんグループは、息子のT君が4cm近い青色のトパーズを
採るなど絶好調。
これに刺激され、私も頭付きを採集。その土砂を掘り出しIさんに渡し、フルイ掛け
すると2cmのトパーズが出て、大喜び。
後ろ髪を引かれる思いで、「ちんの峠」に向かう。
(4)ちんの峠
私は、ここが初めてで、ダラダラの坂道を40分近く登ると、坑口とその前にズリが
何箇所かある。
ここに十数回来ているという柴田さん親子のお奨めのズリで”長石(未確認)”入り
”南洋美人”を目指して掘る。
出た!! 、しかも両錐だ!!
皆さん、大きくはないが、ちんの峠らしい煙水晶を採集できたようです。
下山は早く、麓にもどり、再会を約して、お別れする。
(5)”南洋美人”の顛末
HPに”内容美人”と書き、ご丁寧にも”Inclusion Beauty”なる和製英語まで
造ってしまいました。
早速、名古屋のSさんから、次のような訂正のメールが入りました。
『ちんの峠でとれたあの長石入りの煙水晶は、南洋美人といいます。最初に
この言葉を教えて下さった方が熟年層の方でしたので、多分古い歌からの
連想だとおもいます。
♪♪わたしのラバさん酋長のむすめ、色は黒いが南洋じゃ美人♪♪だったかな?』
私の日本語のヒアリングの弱さがでて、”内容美人”と間違えてHPにも書いて
しまいました。
インクルージョンが面白いので、そう名付けたのか、と一人で合点していました。
なるほど、”南洋美人”と言われると納得です。