関東大震災と臨時通話所通話券










         関東大震災と臨時通話所通話券

     ( Call Ticket used at temporary Telephone Office
                     after the Great Kanto Earthquake 1923 )



     「甲府郵趣」2017年3月号で1923年(大12年)9月1日に発生した関東大震災の
   直後に開設した臨時通話所の日付印について報告した。その中で、「逓信事業史」に
   は、臨時通話所は34か所開設された、とあるが、臨時通話所日付印は、東京中央
   郵便局など4局では使われなかったのではないか、と疑問を呈した。

    これらの局の印影は、実物はおろか、文献などでも見たこともなければ、その存在
   を聞いたこともない。しかも、東京中央郵便局なら、A欄とD欄に「東京中央」が入る
   ことに なり、あり得ないと思うからだ。
    これに対して、「東京中央のような規則が厳しい局の通話券が外部に流出すること
   がないから、世に知られていないだけだ」、という人もいる。

    それから半年近くの間に、郵趣会会員の協力やネット・オークションの活用で、
   臨時電話所印を何局か追加で収集できた。2017年6月、震災切手を貼った通話券が
   オークションに出品され、“清水の舞台から飛び降りる”つもりで入札・落札した。

    これによって、疑問だった点が解明され、”論より証拠”、だと改めて認識した。

    ( 2017年7月 作成 )

   

   

   

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