『お約束の双晶の写真をお送りいたします。
じっくりと家に帰ってみたところ、双晶の右側の結晶の柱面 (m) の肩に出現する
x 面が左右の両方に出ていましたので単純な日本式双晶ではなく、
日本式−ブラジル式双晶のようです。
大きな結晶の方の先端部の下の m 面に出ている黒っぽい三角形の部分が
境界の縫合線です。
組織を調べたいのですが、切断する勇気がありません。
虎の子の双晶なので、もったいなくて・・・。
同じ場所で、二個体のエステレル式双晶も見つけることができました。
エステレルは日本式に比べるとわかりづらいですが、詳しい方からお墨付きを頂きました。
時間が空いたら面角測定をする予定です。
話は変わりますが、いつもホームページを楽しく拝見させて頂いております。
一部の熱狂的なマニアや商売人による大規模な産地荒らしはウンザリしますが、
親子で連れ立って、鉱物を探しに行くのにはちょうどいいと思います。
子供にとっては、自然科学のとっかかりとして、非常に刺激的な経験になるのでは
ないでしょうか?
極論ですが、鉱物採集をすれば、多かれ少なかれ産地が荒廃するのは当然の成りゆきだと
考えております。商売人にごっそりと持って行かれるよりも、いろいろな人が少しずつ
採集して楽しめるような、そんなスタイルで産地保全ができるように、すべての方が
努力してくれるのを願ってやみません。
私は産地でバカスカ露頭を叩くのは得意ではありませんが、素手で表面(?)採集だけでも
乙女で日本式双晶がとれることもありますから。
つらつらと長文を書いてしまいましたが、ご活躍を期待しております。』