(2003年7月採集)
結局、高田氏が実測した結果を元に自ら描いた結晶図は、下図のようなものです。
これらから、いえることは次のような事がエルステル双晶を見分ける
ポイントのようです。
@C軸が対向するのは狭まった面で、日本式双晶のように陵ではない。
AC軸が互いに交わる角度は、76.42°と日本式双晶に比べ狭い場合と
補角をなす103°35′の場合がある。
B錐面は、X型のように理想的には同一平面にあるが、多くの場合
”段違いの平行”になっている。
(光源にかざして見ると、同時に光る。)
(3)ドフィーネ式双晶【Dauphine Twin】
ドフィーネ式双晶を理解するには、”右水晶”と”左水晶”を理解する必要が
あります。
”x面”が右(左)肩にあるのが”右(左)水晶”です。
”右水晶”なり”左水晶”同士が、C軸で透入双晶をなす場合がドフィーネ式双晶
”右水晶”と”左水晶”が透入双晶をなす場合がブラジル式双晶です。