ここから、登山道(幅5mと広い)を歩いて、約40分(3km)行き、登山道と別れて右の
道を進む。
この冬は雪が多かったせいか、路傍に残雪があり、小学生たちの格好の遊び場になった。
左側に露頭が続き、約500mでガレ場がある。ここを横切り、右下に砂防ダムを見て
このまま進み、沢に下ります。
この沢を約500m遡行し、直径3m位の大きな岩が沢の真中にある所から、左の涸沢に
入ります。
途中の転石や露頭には、水晶がビッチリ付いたものや、晶洞が見られます。
小休止しているときに、Oさんの奥さんが、転石の晶洞から”逆松茸水晶”を採集した。
この涸沢を約300m登り、左上に進めば、産地です。
今回は、この手前のガレ場をよじ登って、産地の末端に取り付いた。金峰山荘からここ
まで所要時間は、2時間弱です。
(2) 黄鉄鉱【PYRITE:FeS2】
黄鉄鉱の回りが武石(褐鉄鉱)になり、芯の部分が残ったものが、武石の中や分離
した単体で採集できる。自然が作り出した芸術品のようなものもある。
Oさんが大きな黄鉄鉱を採集し、娘さんのSちゃんが黄鉄鉱に闘志を燃やしていた。
(3) 武石 【Limonite:不純な水酸化鉄】
ここでは、黄鉄鉱が酸化して、褐鉄鉱やベンガラ状になって水晶を覆っているものが
あり、希に自形を残して武石になったものがある。
中が空洞で、振ると「カラカラ」音がする鳴石状のものを発見することもある。
(2) 片道約2時間の歩きでしたが、最年少の小学2年生が一番元気で、先頭を歩いて
全員無事帰ってきた。
(3) 小川山は、分かりにくい産地です。奈良県から参加してくれたAさんは、私のHPを見て
行ったが、沢を1つ間違えてしまったとのこと。
最初は経験者に案内してもらった方が無難でしょう。
(4) この時期、清里に向かって高根町を過ぎると、谷合いに鯉幟が見えます。
菜の花の黄色、芝桜のラベンダー色とのコントラストが素晴らしく、つい立ち寄ってシャッタ
を押しました。