古希記念 南極ミネラル・ウオッチング 南極探検旅行 【真夏の夜の夢】 ( Mineral Watching in Antarctica<BR>  Antarctica Expedition 2015 , - A Midsummer Night's Dream - )









             古希記念 南極ミネラル・ウオッチング
             2015年 南極探検旅行 【真夏の夜の夢】

                  ( Mineral Watching in Antarctica
                   Antarctica Expedition 2015 , - A Midsummer Night's Dream - )

4. 南極探検

 4.11 真夏の夜の夢【第6日目Night】

  (1)  BBQ
       この日の夕食は、19時から6階後方デッキで、南極の空の下BBQだ。寒いことが予想されるので、暖かい
      服装でという注意があったので、ウインドブレーカーを着込んで行った。デッキにでてみると曇っていて、
      19時だというのに日本の冬の日の午後3時くらいの明るさだ。

       
                               BBQ会場

       入り口で、赤ワインを暖めた”ホットワイン”を作っているので一つ貰って外にでると風が強くて寒い。風が
      当らないテーブルを探しているとSさんの姿が見えたので、相席させてもらう。
       右舷側には料理がズラリと並んでいるので、もらってきて乾杯だ。

          
                    Sさんと                                ホットワインで乾杯!!

  (2) 「帽子コンテスト」
       デッキにでたときから感じていたのだが、頭に被り物をしている参加者をみかける。原色のカラフルなヘア
      ピースからカウボーイ(ガール?)風、アラブ風、エジプト風そして南極らしいペンギンの着ぐるみなど、さまざ
      まだ。
       このBBQ会場は、奇抜な帽子スタイルを競う、「帽子コンテスト」の会場にもなっているのだ。この日の朝、
      見かけたスタッフが紫色のヘアピースをつけていたのは、単にBBQでの「帽子コンテスト」のスタイルをして
      いただけでほかに深い理由はなかったことにようやく合点した。
       コンテスト参加者の写真だ。

          
              カウガールとアラブ風                               エジプト風?

          
                ミュージシャン                                アラブ風の”裕次郎”

  (3) お祝い
       始まって40分位経って、この探検期間中に誕生日、結婚記念日などの記念日がある人(グループ)にお
      祝いが贈られた。南極探検に参加申し込みしたときに、この期間中に誕生日などの記念日があるかという
      調査項目があったのは、このためだったのだ。

       
                    表彰風景

       探検参加者中最高齢のご婦人やカップルにお祝いが贈られた。私を含め周りの人は、このカップルはハ
      ネムーンだとばかり思い込んでいたが結婚記念日だったようだ。

          
                 最高齢のご婦人                           結婚記念日のカップル

       それにしてもデッキは寒い。日が傾いてくると気温は5℃以下のようだ。余りの寒さに、Sさんも私も堪えら
      れなくなり、ひとまず船室に引き揚げることにした。真夏とはいえ、南極はやはり南極で、『真夏の夜の夢』
      を貪(むさぼ)るには寒すぎた。

  (4) 「ミュージックショー」 by スコッティさん
       21時から4階のザ・クラブでスコッティさんによるミュージックショーがあるというので見に(聴きに)行くと、
      エクスペディション・スタッフや添乗員の姿が目立った。
       後日、食事のとき2人のスコットさんと一緒のテーブルになったので、彼の経歴や音楽などについて話を
      し。同じ名前のスタッフが2人がいて紛らわしいので、ミュージシャンでもある彼のほうが”スコッティ”と愛称
      されているとい話だ。
       スコッティさんはカナダ出身で、ヨーク大学で環境学修士を得て、いろいろな大学で学び、7年間北大西
      洋でシーカヤックのチーフ・ガイドとして、同時に、ソングライター & ミュージシャンとしても活動している。
       音楽を始めたのは15歳のときというから、20年のキャリアがあるわけだ。

       
               スコッティさんの独演会

       郷愁を感じるメロディと歌に包まれて、夏の夜は更けていった。

5. おわりに

 5.1 『夢を持つ』
      数日前から数学者・岡潔の随筆集「紫の火花」を読み始めた。このページのタイトルを決めて書き始めて
     3日目の昨夜読んだところに、『真夏の夜の夢の季節』という造語がでてくるので、あまりのタイミングのよさ
     に驚いた。岡は数学者らしく定義に厳格で、それは用語にも及び、独特の『造語』が頻繁にでてくる。
      岡によれば、「(数え)14、満16、7歳のころを私はひそかに、「真夏の夜の夢の季節」と呼んでいる。この
     ころ心に蒔いた種は後に大きく成長して、その人の一生を支配することが多いように思われるからである。
     ・・・・・この年ごろが顕著なのであるが、心に種を蒔けばそれが生えるという現象は、何もこのころだけに
     限られてはいない。
・・・・」

       私の持論の一つは、『夢を持つ』だ。「南極探検」の夢は叶ったが、これまでに蒔いて未だ実現して
      いない幾つかの夢に向って邁進したくなる春だ。

6. 参考文献

 1) 岡 潔:紫の火花,朝日新聞社,昭和39年


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