写真付き切手「山梨県乙女鉱山産双晶」

写真付き切手「山梨県乙女鉱山産双晶」

1.初めに

 2003年に郵便局が郵政省から日本郵政公社に変ったからだけではないでしょうが
新しいサービスを次々と打ち出しています。
 その1つに、「写真付き切手」があります。これは、申込者が送った写真と80円市販切手
10枚を組み合わせて切手シートに仕上げてくれるものです。
 私の趣味の「郵趣」のテーマでもあり、採集した鉱物標本を違った形で残すのも
一興かと思い、早速申し込んでみた。2週間ほどで完成した切手シートが郵送されてきた。
 「国立印刷局製造」にしては、写真部分の印刷が不鮮明なのが気に入らないが
実際に郵便に使うこともできるし、記念品として残すこともできるので、お遊びとしては
面白いかな、と考えています。
(2004年2月情報)

2. 写真付き切手

 2.1 仕組み
   申込者が送った写真と80円市販切手を10枚組み合わせて切手シートに仕上げて
  くれるものです。
   「郵趣」の専門用語では、一種のタブ(Tab)付き切手で、送った写真がタブ部分に
  印刷される形になります。

   仕組み【郵政公社パンフより】

 2.2 シートのタイプ
    シートには、通常の切手と同じ”糊つき”1種と貼付を簡便にした”シール式”2種類
   合計3種類あり、絵柄もそれぞれ違います。
    1シートには、80円切手が10枚印刷されており、切手額面合計は800円となります。

 2.3 申し込み方法と料金
    シートのタイプを指定し、写真を添えて、郵便振替で送金する簡単なものです。
   実際には、郵便窓口で料金を手渡すので、振込み料は不要です。
    申し込み料金は
    @1シートあたり、切手代1,000円(200円が印刷の手間代)
    A送料   7シートまで、350円

    仮に、1シート申し込んだとすると、80円切手1枚を135円で買うことになりますが
   7シート纏めて申し込むと、1枚105円で買うことになります。

 2.4 申し込み・使用に当っての注意
    「写真付き切手作成サービス」利用規約によれば、申し込みや使用に当って
    次のような制約があります。
    @他の人と一緒に撮影した写真を使う場合、一緒に写る全員の了解を得る。
    A画像の乱れ及び印刷による、色、画質、位置にばらつきが生じることがあるが
     品質が劣っていることを理由に返金、返品又は再印刷することはできない。
    B写真部分だけでは、切手として利用できない。
     などなど

3. 写真付き切手「山梨県乙女鉱山産双晶」

 3.1 原画
    写真付き切手として、どの写真を原画として使うか、はじめ迷ったが、自分が住む
   山梨県産の鉱物でしかも、日本を代表する乙女鉱山産水晶の双晶にすることに決めた。
    元になる写真は、デジカメで撮影し、パソコンを使って、産地名・双晶名を
   入れ、フォトグレード紙に印刷し、4cm×4cmの大きさにトリミングした。

       
          日本式双晶            エステレル双晶
                写真付き切手の原画

 3.2 糊付き切手
     日本式双晶の写真を”糊付き”切手シートにした。

       
       シート【Bタイプ】             単片
       「乙女鉱山産日本式双晶」写真付き切手【糊付き】

 3.3 シール式き切手
     エステレル双晶の写真を”シール付き”切手シートにした。

       
            シート             単片
       「乙女鉱山産エステレル双晶」写真付き切手【シール式】

4.おわりに 

(1)どんなものかと思い、試しに作ってみましたが、結果はチョッピリ、ガッカリです。
   それは、”写真を元に印刷する際の画質の劣化が予想以上に激しい”からです。
   4cm×4cmの写真を渡して、2.5cm×2.5cmに縮小印刷するので、私の常識では
   ”画質は上がる”ものだと信じていたのですが、御覧の通りです。
   「写真付き切手作成サービス」利用規約のA項があり、今更文句も言えないし・・・・。
(2)これから頼んでみようと言う方は、画質の劣化に耐えられる原画を準備されることを
   お奨めします。
(3)いずれにしても、”世界に1枚しかない切手”ができた訳ですから、これを使った結果を
   近いうちに報告したいと思います。

5.参考文献 

1)日本郵政公社:写真付き切手通信販売のご案内,同公社パンフレット,2004年
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