ここには、「子ぶり石」以外の鉱物は見当たりません。
『人形石 十三
加賀國白山に人形石あり 赤土のかたまりたるものにして土より堅し 長さ1 2寸
色黄赤し 面目鮮なるにはあらず 背腹手足首(かしら)の形 分るのみ
叉能登國鳳至(ほうし)郡菩薩谷という所に 菩薩石を出す 是叉同物なり
外黄白 石中大に堅く瑪瑙の如し』
能登の「子ぶり石」は、300年も前から「人形石」あるいは「菩薩石」とも呼ばれ
世の人々に知られていたようです。
(いろいろな本に、『雲根志に、”仏石”とかでのっている』と、記述されていますが
未だその個所を特定できていません。)
石亭は、『瑪瑙の如し』と「子ぶり石」が珪酸塩鉱物であることを見抜いていた
ようです。