水晶【両錐】
文献には、ここでフェルグソン石、苗木石などの希元素鉱物や金緑石などが採集できた
とあり、パンニングした鉱物からこれらを選び出すのが、今後の課題である。
5.おわりに
(1)余り知られていない産地で、日下先生が言った”湯のみ茶碗”を採集した
ときには、思わず震えました。
(私が使っている湯のみ茶碗の重さは、丁度130gです。)
まだまだ眠っているトパーズがあるはずです。
(2)流錫をパンニングしていると、10年以上前にマレーシアに出張した際の
錫採集旅行が思い出されます。
量的には、その時以上に採れ、木積沢が砂鉱として稼行していたのが肯けます。
マレーシア錫採集旅行については、稿を改めてお話したいと思います。
(3)連日猛暑が続いていますが、川の中での”フルイがけ”や”パンニング”は
素足で水の中に入るとヒンヤリと気持よく、暑さを忘れる夏向きの採集法です。
皆様もお試し下さい。
6.参考文献
1)日本鉱物誌編集委員会編:日本鉱物誌 I-a,東京地学協会,昭和30年
2)加藤昭、松原聡、野村松光共著:鉱物採集の旅-東海地方をたずねて-,築地書館,1982年
3)柴田秀賢、須藤俊男:原色鉱物岩石検索図鑑,北隆館,昭和48年
4)日下英明:鉱物採集フィールドガイド,草思社,1988年