占領軍による郵便検閲印の起源
− フィリピンの郵便検閲 −
( Origin of Postal Censorship Stamp by GHQ
− Postal Censorship in Philippines − )
占領軍による郵便検閲印の起源
− フィリピンの郵便検閲 −
( Origin of Postal Censorship Stamp by GHQ
−Postal Censorship in Philippines − )
第2次世界大戦の敗戦後、日本は占領軍の施政下に置かれた。「女性への参政権付与」、「農地
解放」など、民主的な改革が行われた一方で、一般市民の郵便物を検閲するという軍国主義時代と
変わらない政策も行われた。
検閲を通過した郵便物には『検閲パス(Censor Passed):CP』印が押された。この印はその形が似て
いるところから、郵趣家の間では『金魚鉢』とも呼ばれている。
金魚鉢はガラスで作られていて、中にいる金魚の様子が丸見えになるところから、CP印は金魚鉢から
発想したもので、占領軍が日本国民の挙動を逐一把握しているぞと、示威しているのだと実(まこと)し
やかに伝えられている。CP印の起源を追ってみた。
( 2017年11月 作成 )