河津鉱山鉱脈分布
「大沢口バス停」の北東に登り坂になった細い道がある。100mも行くと右手に
砂防ダムがあり、さらに100mも登ると薄暗い杉林があり、入口を塞いだ坑口が
アチコチに見られます。ここが産地の掛橋坑ズリです。
3.産状と採集方法
安山岩質凝灰岩と輝石安山岩の交錯した地帯で、一部には石英粗面岩も介在する。
ここは、富士火山帯にあり、鉱区内には蓮台寺・河内の温泉があり、採掘当時は
坑内からも熱湯が噴出し、作業を妨害し、もっと下に富鉱帯を確認しながら
採掘できなかった箇所も少なくなかった。
掛橋に向かうところで目にすることができる坑道からの温泉は、65℃もある。
掛橋鉱脈は二酸化マンガンに鉱染された石英脈で、縞状構造が発達し、脈幅は平均2m
最大7mに達した。
金は輝銀鉱に共生し、部分的に藍銅鉱・孔雀石もあった。
二酸化マンガンとして採掘に耐える部分もあり、一部にイネス石を多量に随伴し
金の富鉱帯となっていた。
ここでは、土砂を被っているズリ石を掘り起こし、手当たり次第割って採集します。