早朝、甲府盆地を出て、御坂峠から日の出直前の富士山を眺め、富士山の裾野
を回ると、今年は暖冬で、山中湖近くの路面には全く雪がなく、快適なドライブ
となった。
御殿場に抜け、伊豆半島に入り、「浄蓮の滝」の駐車場には、9時前に到着した。
浄蓮鉱山には、2、3度訪れているが、良い思い出が全くない。それでもここを選
んだのは、以前数mm大の「ルビーシルバー」を採集した人がいるのと、2006年に
われわれは、西澤金山、根羽沢鉱山を足繁く訪れ、腕を磨き(?)、”ルビー
シルバーなら採れる” 気になっていた。
しかし、現実は甘くなく、それが錯覚だと思い知らされた。『銀黒』(?)は
かなり出るのだが、「輝銀鉱」ましてや「ルビーシルバー」は全く姿を見せない。
やがて、Mさんが「輝銀鉱」の美晶を採集したが、私の”運試し”は”凶”では
ないが、”末吉”くらいで終わってしまった。
( 2007年1月採集 )
(2)紫水晶/石英【amethyst/QUARTZ:SiO2】
母岩に入っている石英脈は、時として紫色に色づいていることがある。
しかし、紫石英と呼ぶべきもので、柱面や水面が見える「紫水晶」は全く
見当たらない。
(3)方解石【CALCITE:CaCO3】
母岩の中には、方解石が脈状に入っている個所がある。それらの晶洞部
分には、犬牙状の方解石結晶が見られる場合もある。
このほか、「方鉛鉱」などの硫化鉱物が採集できるが、取り立てて、紹介
するほどのものはなかった。
そのくらい 「浄蓮鉱山のルビーシルバー」は難関なのである。
(2) この日は、静岡県の猟友会の人たちが鹿を駆除するため、大勢山に入り
込んでいた。私たちが「下」のズリで石をハンマで叩く音で鹿は近寄らな
いし、銃で撃たれると困るのでわれわれは「上」のズリに行きたくても行
けず、お互いに迷惑な存在だった。
そんな訳で、早々に引き揚げてしまった。
(3) ここは、伊豆での採集の休憩ポイントになっており、また機会を見て訪れ
捲土重来(リベンジ)を期している。