茨城県自然博物館

茨城県自然博物館

1.初めに

茨城県岩井市にある茨城県自然博物館で企画展「生きものがはぐくんだ鉱物」
を開催中なので、初めて訪れた。
実は、私の妻が胆石を患って一昨年手術して胆嚢を切除し、出てきた胆石を
医師から頂き、コレクションにしてあるので、「生きものがはぐくんだ鉱物」
(Biominerals)には、興味があり、妻と一緒に訪れた次第です。
茨城県出身の私の目から見て、決して文化のレベルが高いとは言えない
茨城県にしては、立派な施設なのに驚かされた。
企画展のほかに、常設展示「茨城の地学」のコーナもあり、茨城県の地質や
岩石・鉱物もわかりやすく説明してある。
(平成13年1月訪問)

2.場所

常磐道谷和原ICでおり、谷和原村役場入口交差点を左折し、矢作交差点を
右折し、約1kmで右手に見えてくる。
茨城県自然博物館

3.「生きものがはぐくんだ鉱物」

鉱物といえば、変わらないものと思われていますが、さまざまな生物が
鉱物を作り出している現象「バイオミネラリゼーション」に注目が集まって
いる。平成13年1月3日付日本経済新聞には、静岡県の相良油田は新種の
微生物が作ったとの研究結果が掲載してあった。
私たちの体内でも、骨や歯など生命を維持するのに不可欠のものから、各種の
結石などあまり歓迎されない硬組織をバイオミネラルが作っている。
結晶の成長過程が縞模様になって鉱物の表面や内部に残っている鉱物がある。
ファントム水晶、松茸水晶や水(ガス)入り水晶なども成長の跡を残している
鉱物の例である。
水入り水晶【佐渡金山】のできかた
南部・小室コレクションには、「南部鉱物標本解説」の復刻版が添えられ、
現物標本と解説書が対比して見られるのは心憎いばかりである。

南部標本と解説のページ【手稲鉱山産自然テルル】

4.常設展示「茨城の地学」

常設展示では、茨城県の地質や代表的な岩石・鉱物を展示し、わかりやすく
説明してある。
鉱物では、栃原金山の肉眼でもはっきり分かる2mmはある自然金が手が触れられる
のも嬉しい。
日立鉱山産の「菫青石」は図鑑(絵)でしか見た事がなく、実物を見たのは、初めて
である。
日立鉱山産 菫青石
産地としてほとんど知らないが、山方町諸沢の紫水晶も立派な標本である。
山方町諸沢産 紫水晶

5.おわりに 

初めて訪問したが、鉱物の企画展があったら、目が離せません。
博物館のホームページがありますので、ウオッチしようと思っている。

http://www.nat.pref.ibaraki.jp/

なお、「南部鉱物標本解説」の復刻版は、市販していないとのことです。
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