2.1 梅保木坑
必ず、入口の建材店に断り、許可してもらえればれば、沢の直下まで車を乗り入れることが
できます。いくつもの倒木の間を乗り越え、潜ぐって、障害物競走(古い!!。若い人たちは
フィールド・アスレチックと呼んでいた)の難行苦行の末、ズリに到着。
倒木を乗り越えながらのアプローチは、結構大変です。
【梅保木坑】
試掘坑と思われる深さ3m位の坑道の前に約10畳敷のズリがある、狭い産地です。
ここでの採集方法は、@ズリを熊手で掘るA表面採集するB沢でフルイ掛けする のいずれか
ですが、今回(この時期?)、沢の水が伏流水となってしまい、全くない!!
仕方なく、表面採集する愛知勢、ズリを掘ったり、石を割ったりする関東勢。
明暗の分かれ目は、ここにあったようです。
【杢助坑】
試掘坑と思われる深さ3m位の坑道と西鉱体、東鉱体と呼ばれた深さ40mを越す
本格的な坑道があり、これらの坑道の中と外のズリが産地です。
東鉱体はほぼ直立していたようで、竪坑が上下にあり、落ちないように注意が必要です。
下向きの竪坑には水がたまり、坑道の中でフルイがけして、水が濁って来ると竪坑が
どこにあったのか分からなくなる。
透輝石はがさがさのスカルン塊の晶洞部分に結晶したもので、母岩付きと分離結晶が
採集できます。
ズリは完全にシャッフルされ、何処が良いのか運次第です。坑道の中は、透輝石の
出る場所と出ない場所があり、出る場所を初めに探るのがコツです。
まず坑内に入ると、水が殆どなく、竪坑部分に残っているだけ。2003年7月に良品が
採れた当たりを中心に、先ずは表面採集。千葉のK君は、私のHPのアドバイス通りに
ピンセットを使っての採集でした。
坑の外では、沢の水を貯め、その中で坑外の土砂をフルイで篩って、透輝石や
各種の鉱物を探す予定でしたが、沢の水は”チョロチョロ”しか流れておらず
表面採集が主流でした。
【杢助坑】
北海道のIさんのHPには、
『障害とは、英語で”OBSTACLE"といいます。「障害物競走」の「障害」です。
これは〔ある事を行うのに〕妨げとなるもの(事情)をいい。邪魔者という意味です。
私たちの子どもは、「障害者」、障害物ととてもよく似た「障害者」と呼ばれています。
私たちの子どもは、妨げになり、害になる、迷惑な特殊・特別な子どもですか。』
別なHPには
『一部の学校では、「障害物競争」消えているようだ。「山あり、谷あり競争」など
別の名前をつけているという。「障害者」に失礼だからという考え方らしいが、
ここまでくると行き過ぎのような気がする。
障害物=障害となる物なら、障害者=障害となる者?
障害者=(自己に)障害(をもつ、与えられている)者
つまり、「障害者」の「障害」とは、障害物と違い、受身である。
障害者自身が他人に障害を与えている意味では決してない。・・・・・・・』
私も、この意見に近く、従って、HPもこのままにさせていただきます。