2009年10月、長野県の石友・Mさんと苗木地方で希元素鉱物採集を楽しんだ翌日も
私たち夫婦は、孫娘(性別はすでに判っていた)の『誕生石・トパズ』を求めて、産地・Kで
パンニングを楽しみ、なんとかプレゼントにできそうなトパズを採集した。
昼で上がり、東山温泉に行くと、入口に小さな石碑があった。そこに、『長島乙吉』の
名を発見したので、ご紹介したい。
温泉に浸かり冷えた身体を温め、お昼ごはんを食べて、料金を支払うと抽選会があり
籤(くじ)運の弱い私にしては珍しく”1等”が当たり、”何か良いことあるごとし”だ。
賞品は、『入浴券+食事券』なのだが、有効期限(11月末)までには行けそうもないの
が何とも残念だ。
( 2009年10月訪問 )
『昭和26年当地東山地内に鉱泉を発見し
名古屋市下方鉱蔵先生、長島乙吉先生の
御来調泉を得て泉度の高きをみとめて昭和
40年1月開泉し東山温泉と称して以来今日迄
15年間の愛着の衆人の縁高し依って祖先の
御徳をたゝえる意を以って建碑を設立す
開発者 林時雨郎
昭和54年吉祥 』
下方先生は、名古屋大学で温泉学が専門のようだ。長島乙吉先生は、地元中津川出
身のアマチュア鉱物学者で、特に希元素鉱物に造詣が深く、「日本希元素鉱物」の著書
があるのは御承知であろう。
(2) 苗木地方を訪れるもう一つの楽しみは、和菓子舗「満天星(どうだん) 一休」に立ち
寄ることだ。
古民家風の店もさることながら、入り口脇に”デン”と据えられた花崗岩の晶洞をその
まま活かした泉水は苗木地方ならではだ。
この季節、「栗きんとん」、「栗ようかん」そして「栗むし羊羹」と、採れたての栗を使った
和菓子がお土産にピッタリだ。