平成17年鉱物同志会新年会

       平成17年鉱物同志会新年会

1.初めに

 私は、鉱物関係のいくつかの団体に所属していますが、その1つに東京に
本拠を置く、「鉱物同志会」があります。
 この会は、毎年1月に新年会の企画として、鉱物のバザーとオークションが
行われ、希産、絶産、遠方、外国産鉱物の1級品から駄物まで、幅広く出品
されるので、できるだけ出席しています。
 普段ご無沙汰している遠方の石友とお会いできる、祝詞交換会ともなって
いる。
 今年は、1月16日に開催され、中央線の沿線は雪景色の中、東京まで出かけた。

     
         甲府盆地    大月「甲州採石」【ガイロル石などの産地】
              中央線沿線雪景色

   新年会では、懐かしい顔ぶれと私のHPを見たメールでしかやりとりのなかった方々と
お会いできた。
千葉の石友・Mさんから山口県志津木鉱山の緑簾石と2004年の採集会で採集した
福島県雲水峰鉱山の「ユークセン石」をいただいた。
 また、無料標本配布やバザーがあり、私は、「恋路のあられ石」や「小川山の水晶」など
約20点余を提供し、「福島県発地岡鉱山の灰重石」「群馬県八幡鉱山の案四面銅鉱」など
20点余りを平均単価200円で購入したした。
 オークションでは、Sさんが出品した「秩父鉱山のクリントン石とスピネル」を落札でき、
昨年の新年会同様、 ”こいつあ、今年も春から縁起が良いわい”状態でした。
(2005年1月)

2.内容

2.1 会長挨拶
 「何でも鑑定団」でおなじみの、堀会長のあいさつで、会は始まった。

   会長挨拶

 @会誌「水晶」の編集状況
   現在、印刷にかかる段階にあるとのことで、以前のような遅れはなさそうである。
 A創立20周年に向けて準備を進める。

2.2 バザー
 その後、皆さんお待ちかねのバザーに移った。
 会員が持ち寄った標本に役員が値付けし、テーブルの上に並べておき、十分下見したあと
 受付順に20名くらいずつ1グループになり、”ジャンケン”で決めた順番に従って、1点
 選んで精算する。
  2順後は、点数制限なしとなった。

   下見風景

(1)提供品
   私が、今回提供したのは、下記の標本です。

@水晶   長野県川上村小川山
A微斜長石ほか  山梨県黒平
B紫水晶    石川県尾小屋鉱山
C霰石  石川県恋路海岸

   など、20点余り。

(2)購入品

@白鉛鉱亀山森鉱山100円
A白鉛鉱秩父鉱山      100円
B安四面銅鉱中丸鉱山(旧八幡鉱山)300円
C紅柱石三重県奥鹿野   200円
D希元素鉱物石川町和久鉱山   300円
E苦灰石(球状)岩手県岩沢鉱山   200円
F輝蒼鉛鉱高取鉱山       100円
G灰重石(頭付き)福島県発地岡    100円
H輝銀鉱院内鉱山      100円
I灰長石(3ケ)三宅島       100円
J月長石北海道泊村      200円
K翡翠輝石大佐山         100円
Lミアジル鉱豊城鉱山     100円
Mゼノタイム三重県美杉鉱山   300円
N菱沸石(1972年採集)山梨県都留市     300円
O石膏(ピンク色)福島朝日鉱山    200円
P石膏福島県只見町黒沢鉱山100円
Q濃紅銀鉱(3点群馬県根羽沢鉱山  500円
R寛永銭足尾、佐渡、常陸太田600円
S水晶福島県蛍鉱山   100円

   など
    

   @Aは、ネット・オークションで落札したものより安くて立派。
   Bは、2003年の「ミネラルマーケット」で3,000円前後で出ていたものと遜色なし。
   Cは、”サファイア”が付いているかと・・・・・
   Dは、「モナズ石」「ジルコン」「ゼノタイム」が付いているので
   Eは、「ペグマタイト」に紹介されたばかりだし、
   I、J、K、L、M、Pは「遠方の産地で行く時間(お金)もないし、行くより安いし
   行っても採れるかどうか分からないし」
   Nは、地元山梨県産だし、などと、勝手な理屈を並べて購入。

   この中で、Gの「灰重石」は、”掘り出し物”だと思っています。

     
         太陽光        ミネラライト【蛍光を示さない】
                 発地岡産灰重石

2.3 オークション
   会員が持ち寄った標本の中から、価値の高そうな標本(今回13点)を役員が選んで、
  入札して、2番目に高い値段を付けた人が落札する。
   私は、いくつかに入札し、「秩父鉱山・石灰沢ののクリントン石とスピネル」が同一母岩に
  きている標本を落札できた。
   (最高入札価格2,900円、私の入札価格2,800円、”シメシメ”)

     
       クリントン石           スピネル
          「秩父鉱山のクリントン石とスピネル」
 

3.おわりに 

(1)この会に出席すると、今どの産地がフィーバーしているのかよく分かります。
   産地が荒れないことを祈っています。

4.参考文献 

1)松原 聰:日本産鉱物種,鉱物情報,1992年
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