2013年は、1月6日(日曜日)13:30から開催され、千葉県の単身赴任先から参加した。
午前中、有楽町で骨董品、その後新宿で切手店を訪れ、昼食を済ませて、会場に到着
すると、開会時間少し前の13時だった。
会長の挨拶、オークション入札そしてバザーと進み、珍しくオークション品を落札できた。
しかも300円という破格の安さで。まだまだ、”引きの強さ”は続いているようだ。
バザーでは、「山口県柳井市石井の珪線石」とラベルにあった標本を買った後によくよく
観察すると「燐灰ウラン石」だったり、とハプニングもあったが、「神奈川県谷峨の普通輝
石」などの古典的標本をいくつか購入した。
この日の開会時刻を確認するため、石友・Tさんに有楽町から電話したところ、この日、
開催されることを失念していたらしい。この日なら都合も良いことだし、これから駈けつける、
とのことだった。
会場で「MH!!」、と声を掛けられ振り向くと、石友・Tさんだった。5年ほど前、体調を崩
されていたが、22年、23年、24年、そして25年と続けて新年会に参加できるまでに回復し
た。差し上げた気(希)元素(きげんそ:元気の素)鉱物・「花園山の電気石」のお蔭だ、と
喜んでおられた。
今年もミネラル・ウオッチングで再会できるのを約束し、単身赴任先に戻った。
( 2013年1月参加 )
堀会長の挨拶は、会誌・「水晶」で秩父鉱山特集として発行するため、原稿執筆の
依頼に終始した。
いつものように、参加者の関心は隣の部屋のオークション品やバザー標本にあるの
か、上の空の会員が多いようだった。
2.2 新入会員紹介
新入会員の紹介があった。中学生が1名挨拶した。白髪、禿頭の参加者が目立ち
「ジャパン・シンドローム(日本症候群)」の縮図の感がある会としては、活性化を図る
良い傾向だ。
2.4 オークション
参加者が持ち寄った標本のうち、役員が価値が高いと判断した品をオークション品と
して選り分けてあった。
それに入札し、2番目に高値をつけた人が落札できる権利を得る、”逆ブービー方式”
だ。
ぜひとも欲しいという標本は無かったが、新春の運だめしを兼ねて「群馬県沼田市の
バナジン鉛鉱」や「福島県産ジオードのモルデン沸石+水晶」などに入札した。
落札できるとは誰も思わないような300円で入札したNo4の「福島県産のジオード」が
上位入札者が他の品を選択したため、4位の私が繰り上げ当選した。
昨年暮れからの”引きの強さ”は、継続しているようだ。
2.5 バザー
参加者が持ち寄った標本に提供者や役員が値付けし、テーブルの上に並べておき、
十分下見したあと、受付順に20名ずつグループになり、”ジャンケン”で決めた順番に
従って、ひとり1点選んで精算する。(最低値100円)
3巡目以降は、点数制限なしになった。
(1) 提供品
千葉県に単身赴任しており、仕事が忙しく、ミネラル・ウオッチングの回数も少なく、
お出しするほどの標本も無くパス。
(2) 購入品
バザーが始まる前の15分ほどの下見の時間で大雑把にバザー品を見て回ると
古典的な標本がいくつかあったので、マークしておいた。
私のグループは、”予想通り(?)”先頭グループになり、マークしておいた「山口
県柳井市石井の珪線石」をまず購入した。
自分の席に持ち帰ってルーペで見てみると、何やら黄色いガラス光沢の鉱物が
点々と観察できるではないか。これは、この産地を代表する『燐灰ウラン石』だ。
2巡目に狙ったのは、「福島県雲水峰鉱山のユークセン石」だ。目視でも、黒色、
”ギラギラ”したガラス光沢の破面が観察できる。
席に帰り、周りの人たちに紹介すると、『放射能がスゴそうですね』、などと希元素
鉱物特有の放射能の強さに関心が集まる。
中には、『MHの自宅はもっと放射能が強いのでしょう?』、と水を向けてくるので
「避難勧告地域並でしょう」、と答える。
「 子孫を残す仕事はとうに終えたし、あと10年で平均寿命がくるのだから多少の
放射能は気にしない 」、と付け加えた。
3巡目は、数量無制限になり、「神奈川県谷峨の普通輝石」などの古典的標本を
買い求めた。
4巡目からは『半額セール』になったが、欲しいものもなく、終了だ。
No | 鉱 物 名 | 産 地 | 価 格 (円) | 標 本 写 真 | 備 考 | @ | 珪線石 (燐灰ウラン石) | 山口県 柳井市 | 300円 |
白色光(太陽光)
|
ミネラライトを当てると 黄色に光る。 |
A | ユークセン石 | 福島県 雲水峰鉱山 | 300円 |
|
かなり強い放射能
自作のガイガーカウンタで
放射能は、隣接する「モナズ石」 |
B | 普通輝石 | 神奈川県 谷峨 | 100円 |
|
古典的標本
櫻井・加藤先生の
とうに”絶産”か |
社長とお姐さんが不在だったので、お歳暮を置いて帰途についた。ちょうど昼時だっ
たので、3男のお嫁さんのために洒落た場所でランチでも、と思いだした「八ヶ岳倶楽部」
を訪れた。ここは、俳優の柳生博さんが経営するレストランと土産物店があり、何度か
訪れている。
外は零下の寒さだったが、レストランでは薪ストーブが赤々と燃え、防寒着を脱ぐほど
の温かさだった。おすすめの、ロシア料理”ボルシチ”、”ピロシキ”そして自家製酵母と
”地粉”をつかった”白樺パン”にシロップとオリーブオイルを付けていただく。
若いころ愛読したロシア文学書にはこれらの料理が出てくるのだが、食べるのは初
めてだった。
ピロシキとボルシチ ”白樺パン”
この日は柳生さんがいらっしゃったので、「ミーハー丸出し」で記念写真に入っていた
だいた。
「八ヶ岳倶楽部」 柳生さんを囲んで
大晦日に長男一家も帰省し、孫娘2人が揃った。3歳±2ケ月の2人は、私の周りに
まとわりついて離れない。公平に接するのが難しい。
クリスマスに3男の娘に会ったとき、「雪だるまを作りたい」、と言ったのを思い出し、
28日の夜に降った雪を大汗をかいて集めておいた。これを使って、孫娘2人と一緒に
雪だるまを作って遊ぶ。
年が明け、ゴロゴロしているのにも退屈したころ、3男の嫁さんが「白鳥を見たい」、と
いう。インターネットで調べると私の自宅近くでは諏訪湖畔に餌付けした場所があると
いうのでドライブがてら出かけてみた。
湖畔には、老若男女50人ほどが集まり、白鳥、カモ、オシドリなどに餌を与えていた。
食パンを分けくれた人がいて、孫娘はそれをちぎって鳥たちに与えて大喜びだった。
雪だるま 諏訪湖畔の白鳥
こうして、絵本の中でしか知らない「雪だるま」や「白鳥」と直に触れ合う機会を作る
ため、”ジージ”は会社の仕事よりも疲れてしまった。
3日に孫娘たちが帰った後、タイトルのような心境だった。