電信の研究 その5 電信切手と小型二重丸電信印の時代










                            電信の研究 その5

           電信切手と小型二重丸電信印の時代

      ( Study on Telegraph - Part 5 - Era of Telegraph Stamps & Double Circle Telegraph Marks )




1. はじめに

     某H製作所を退職後に始めた技術コンサルタント業を70歳近くになってやめ、単身赴任生活にピリオドを打った。
    第2の人生は、「鉱物の課外授業」で子どもからシニアまでを山に案内したり、パソコンを教えたりのボランティアを
    務めている。

     「老後は昔好きでやっていたことを再開するのが良い」、とある本にあったので、中学から高校時代に自己流で
    集めていた切手をもう一度集めてみよう思い、地元の郵趣会にも再び顔を出させていただいている。

     1871年(明治4)に、わが国の郵便制度がスタートして、再来年で150年になる。この間におびただしい数の
    切手が発行されている。
     発行された切手を全部集める”ジェネラル・コレクション”が切手収集の王道だ。私が中高生だったころ、記念
    特殊切手の発行数は年間20〜25件、20〜35種だったので、1枚10円としても、お小遣いで買える範囲だった。
    2018年は53件、621種発行され、1枚82円としても、5万円を超え、子どもが全部を買うことは難しいだろう。
    しかも、地域限定で発行される切手も多く、大人でも全部を漏れなく集めるのは困難だ。

     そんな訳で、「手彫(てぼり)切手」、「小判切手」・・・・・「現行切手」、など特定の時期に発行された切手を
    中心に収集する伝統収集家、花や昆虫など特定の図案を集めるトピカル、鉄道郵便車内で押した印や戦場
    にあった軍事郵便局で押した印などを収集するなど、収集が細分化される傾向にある。

     ”ジェネラル・コレクション”を端(はな)から諦めた私は、別な趣味の「鉱物採集」を自宅に居ながらにできる、
    「鉱物・鉱山」切手や「鉱山局」印を収集している。技術士の資格を持つ”根っからの技術屋”なので、科学
    技術全般に興味があり、最近は『電信の研究』シリーズに取り組んでいる。

     フィラテリスト(郵趣家)の端くれとして、伝統収集の真似事をしてみたいと思い、1985年(明治18)から88年
    (明治21)まで3年弱発行された電信切手そのものについて調べてみた。
    ( 2019年8月 作成 )

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   
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