ミネラル・ショーでは、次のような楽しみがあり、毎回訪れるようにしています。
(1)国内では、産出しない種類、大きさ、美しさの鉱物を見たり、購入できる。
(2)国産鉱物の原産地標本や里帰り品を見たり、購入できる。
(3)外国のディーラと片言の英語で情報交換ができる。
(4)講演会で新しい知識を仕入れることができる。
(5)石友と出会って情報や標本の交換ができる。
(6)文献・切手など鉱物関係資料が入手できる。
今回も、「あなたは、おもちですか?」の鉱物50種+番外を求めてリストを片手に会場内を
何回か巡回し、次の3点を購入した。
「尾平鉱山の硫砒鉄鉱(長柱状結晶)」
「長野県湯股産球状方解石」
「山口県六連島産金雲母」
残り、8点となり、気長に探していこうと考えています。
(2004年5月情報)
No | 産地 | 鉱物 | 11 | 大分県尾平鉱山産 | 硫砒鉄鉱(長柱状結晶) | 20 | 長野県湯股産 | 方解石(球状) | 47 | 山口県六連島産 | 金雲母 |
3.2 購入国産標本
最近、外国産の大きな美しい結晶に心を惑わされることは少なくなり、国産標本を重点的に
探している。今回購入したのは、次のような標本であった。
産地 | 鉱物 | 価格 | 京都・大谷鉱山産 | 頭付き錫石(10ケ) | 200円/ケ | 宮崎・土呂久鉱山産 | 鉄斧石付きダンブリ石 | 2000円 | 岡山・大佐山産 | ジルコン | 1000円 |
それぞれの標本を買った理由は、次の通りです。
(何だか、酒飲みが、あれこれと理屈を付けて、飲んでいる感じですが・・・・)
@大谷鉱山の錫石の頭付きは、いくつか自力採集しているが、数がまとまれば、展示しても
迫力が違うと思い。
Aダンブリ石は、透明・頭付き結晶を持っているが、鉄斧石との組み合わせは珍しいと思い。
B大佐山のジルコンは、いつか訪れるときの、道しるべに。
乙女鉱山の日本式双晶は、2003年に何個か自力採集したが、これだけの大きさのものは
なかなか採集できそうにありません。
栃原金山の自然金は、もう10年近く前、栃原金山が稼行中の正月休みに行ったところ
従業員の人から、同じようなものを1桁安く、譲っていただいたことを、懐かしく思っています。
(1)国民性で違う宝石の好み
欧州・・・・・スカッとして、煌びやかな石(エメラルド、ルビーなど)
アメリカ・・・スター(スター・サファイアなど)
日本・中国・・半透明(ひすい、オパールなど)
(2)着色の原因
@遷移金属成分(自色)
鉄礬ザクロ石のように、鉱物を構成している成分、この場合、鉄(Fe)による色が
でているので、鉱物(宝石)に色名はつけない。
A遷移金属不純物(他色)
エメラルドのように、不純物が色をつける。この場合、鉱物(宝石)に色名をつける。
例:ブルー・サファイア、黄水晶
但し、ルビーのように、歴史的に、色名をつけないで呼ばれているものを除く。
B着色中心(Colour Center)
着色成分として、陶器の釉薬やガラスの添加剤に使われる元素。
元素名 | 元素記号 | 色 | チタン | Ti | ブルー | ヴァナジウム | V | 淡いグリーン | クロム | Cr | 鮮やかな緑 | マンガン | Mn | ピンク・紫 | 鉄 | Fe | 濃い緑・赤 | コバルト | Co | ブルー・ピンク | ニッケル | Ni | 淡い緑色(アップルグリーン) | 銅 | Cu | 緑 |
A宮島 宏著:とっておきのヒスイの話 -増補改訂版- 、500円
新鉱物「新潟石」の発見まで、最新の情報を加えてあり、値段も手ごろなので
石友への贈呈用も含め、まとめ買い。