今回も、「あなたは、おもちですか?」の鉱物50種+番外を求めて
リストを片手に会場内を何回か巡回した。「手稲鉱山の自然テルル」、
「松代鉱山の霰石集合体」そして「乙女鉱山の日本式双晶」の現物はある
ものの、同行した妻に言わせると”ゼロが2つ多い”と言う事で、見送ら
ざるを得ず、購入できたのは予算と折合いのついた希元素鉱物「河辺石」
(京都白石産ではない)だけでした。
(2003年6月情報)
No | 産地 | 鉱物 | 2 | 北海道手稲産 | 自然テルル | 14 | 山梨県乙女産 | 水晶(日本式双晶) | 22 | 島根県松代産 | 霞石(結晶の集合体) | 【番外】 | 京都府白石産 | 河辺石 |
しかし、No2の自然テルルとNo14の乙女鉱山産の日本式双晶は、”ン十万”で
No22の霰石でも”ン万円”で、とてもおいそれと買える代物ではないので
お店の人に断って、写真だけとらせていただいた。
今回購入できたのは、原産地標本でない、河辺石1点だけであった。
(1)河辺石【Kobeite:Y(Zr,Nb)(Ti,Fe)2O7】
河辺石は、京都府河辺村(現在大宮町)白石山のペグマタイトで
1950年に発見されたイットリア、ジルコン、ニオブを含む希元素鉱物で
黄褐色長石やハロを受けた石英の中に、黒色針状の結晶が扇状に
広がって埋もれている。
今回購入できたのは、広島県畑賀産のものである。
今回購入した国産標本は、岐阜県蛭川村産の長石の上に結晶した錫石と
三ツ岩岳産の双晶であった。