2001年12月国際化石鉱物ショー

2001年12月国際化石鉱物ショー

1.初めに

東京では、年に2回、国際的なミネラルショーが開催されます。
ミネラルショーへ行くと次のような楽しみがあり、毎年訪れています。
(1)国内では、産出しない種類、大きさ、美しさの鉱物を見たり、購入できる。
(2)国産鉱物の里帰り品を見たり、購入できる。
(3)外国のディーラと片言の英語で情報交換ができる。
(4)講演会で新しい知識を仕入れることができる。
(5)石友と出会って情報や標本の交換ができる。
(6)文献・切手など鉱物関係資料が入手できる。
その1つである「第10回国際化石鉱物ショー」が今年も、12/14〜12/17にかけて、
池袋の「サンシャインシティ」で開催されたので訪れた。
(2001年12月情報)

第10回国際化石鉱物ショーの案内パンフレット

2.場所と規模

JR池袋駅からサンシャインビルを目指して進み、「東急ハンズ」の脇から
一旦地下に降り、「文化会館」を目指す。毎年この2Fで開催される。
案内パンフレットには、内外約140社が参加とあり、約1/3が外国のディーラです。
私が訪れたのが、日曜日だったせいか、それとも不景気のせいか、心なしかお客が
例年に比べ、少なかったように感じました。
それでも、コハク、オパールやジェムを求める女性、特に若い女性が多かった
ように感じた。
展示、即売しているものは、次のようなものがあります。「化石鉱物ショー」と
銘打っているように、「化石」がメインのお店も沢山あります。

(1)鉱物
(2)化石
(3)ジェム
(4)隕石
(5)文献・図書・切手

3.ミネラルショーの楽しみ

3.1 国際フェアならではの展示・即売品
(1)各種水晶
変わり種の水晶がいろいろあり、何種類か購入した。価格は、いずれも150円〜
と格安でした。
レモン水晶は、硫黄を含んでおり、2つ手にもって叩き合わせると硫黄の臭いがします。
中国産の水入り水晶は、タイムサービスで格安でしたので、石友に渡す分まで
纏めて買った。
ブラジル産の両水錐の水晶は、水晶の壁に囲まれて、中子の状態で面白い産状なので、
つい買ってしまった。

レモン水晶(ブラジル)   ヒマラヤ産こけ入り水晶(ネパール)

オレンジ水晶(ブラジル)   ストロベリー水晶(ブラジル)

    水入り水晶(中国)  砂(赤鉄鉱?)入り水晶(中国)   両錐水晶(ブラジル)
3.2 国産鉱物と里帰り品
(1)里帰り品
Ms.Hisami が持ってくる里帰り品には、良いものが沢山ある。以前、20cmを
超える市ノ川鉱山の輝安鉱や秩父鉱山の紐状自然金などを購入した。
今回は、神岡(足尾?)の方解石が残っていたが、パス。
(2)国産鉱物
産地が遠隔地であったり、絶産となってしまったなどで採集が難しい標本は仕方なく
購入するようにしている。今回、下記の標本を購入した。
1)球状花崗岩・・・・田上山産
2)電気石入り水晶・・田上山産
3)錫石・・・・・・・大谷鉱山繁恵坑産

球状花崗岩(田上山産)   電気石入り水晶(田上山産) 錫石(大谷鉱山産)
3.3 外国のディーラとの情報交換
珍しい色、形の外国産鉱物を見かけると、片言の英語で鉱物名、産地や産状を
聞いています。
最近は、インターネットが普及し、あとあとのコンタクトも取り易くなって
います。
3.4 講演会
著書でしか存じ上げない先生方の講演が行われることがあり、鉱物関係の場合、
受講するようにしている。カメラやビデオを持ち込んで許可を得て撮影させていただく
こともあります。
今回は、鉱物関係で、加藤 昭先生が2件の講演をされたので、両方とも受講した。
(1)だれにでもできる岩石鉱物の標本作り
(2)橄纜石(かんらんせき)族の鉱物
講演会風景
講演の合間に、久良沢鉱山で採集した2〜3mmの黒緑色不明鉱物を加藤先生に
鑑定していただいたところ、「満バン柘榴石」とのことで、”宝物”ができました。
3.5 石友と情報や標本交換
10月の採集会に参加していただいた千葉県のYさんとご子息の”博士”に会うことができた。
早速、福島県産をはじめ、最近採集した標本を渡し、また、ご一緒に採集に行くことにした。
”博士”の欲しい標本が”球状花崗岩”で、私と同じなので、ビックリ。
既に、私が購入していたので、そのお店に案内し、無事購入。
3.6 文献・切手など鉱物関係資料入手
地方にいるとなかなか入手できない、鉱物関係の資料を入手する機会でもある。
加藤 昭 著「変成鉱物読本」 2,800円 を購入。

5.おわりに 

(1)鉱物関係の展示会が年々賑やかになっていくのは嬉しい限りです。
(2)世の中はデフレなのですが、鉱物の値段はインフレの傾向があり、なかなか
思ったものを購入できません。
しかし、良く探すと面白い標本があり、外国での買い物では当たり前の「値切り」で
自分でリーゾナブルと思う価格で購入できます。
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