2001年秋の採集会-乙女鉱山の鉱物-

2001年秋の採集会-乙女鉱山の鉱物-

1.初めに

今回、2001年4月のゴールデンウイークに開催した採集会のメンバを中心に、
初日に梓(甲武信)鉱山を回り、2日目に乙女鉱山を訪れました。
秋雨前線の通過に伴う雨でしたが、ズリ(長野県のSさんが作った)や川岸の露頭で
乙女鉱山の代表的な鉱物を一通り採集できましたので報告します。
しかし、お目当ての日本式双晶は採集できず、石友の高橋さん曰く、
「乙女のガードは、固かった!!」
(2001年10月採集)

2.産地

今回、長野県側から大弛峠を越えるコースを何年ぶりかで通りました。以前に
比べて道路が整備され、山梨県側は、舗装されている部分も増えていますので、
乗用車でも十分通れます。
しかし、ここを通れるのは、土曜・日曜だけでしかも12月1日から翌年の5月31日まで、
閉鎖されてしまいますので、注意が必要です。

3.産状と採集方法

ここでの採集は、ズリを掘るか、川岸や昔の坑道の壁を崩して晶洞を探すかの
いずれかになります。
今回、荒川左岸の花崗閃緑岩の壁にある晶洞を重点に叩いて、「ガマ出し水晶」を
メインに採集しました。

4.産出鉱物

(1)水晶【Rock Crystal:SiO2】
ガマから透明感の強い群晶をハンマとタガネで取り出します。叩き易い場所はとり尽くされ、
のっぺり面に晶洞があるので、肝心な群晶にダメージを与えないよう、周りから攻めるため、
馬力と繊細さが求められます。
乙女鉱山産水晶の群晶
日本式双晶は採集できませんでしたが、”博士”こと、柳生君から、「ブラジル式双晶」が
採集品の中にあったとのメールをいただいた。
存在確率などを研究するようにアドバイスしました。
(2)輝水鉛鉱【Molybdenite:MoS2】
石英塊や花崗岩の上に、六角の花びら状の結晶をしたものや、分離結晶などが採集できます。
石英の上の輝水鉛鉱
(3)硫化鉱物
輝水鉛鉱以外にも、黄銅鉱や黄鉄鉱などの硫化鉱物とそれに伴う2次鉱物として斑銅鉱や
孔雀石などが採集できます。
斑銅鉱

5.おわりに

(1)乙女鉱山には、日本式双晶を求めて、大勢の採集者が入っています。この日も、
雨にもかかわらず、先客が5名いました
(2)3時間ほど採集し、身体も冷えたし、遠くまで帰る人も多いので、3時に切り上げ、
ほとんどのメンバが、牧丘にある美人の湯と称する「牧の湯」で入浴、食事をして帰途に
着きました。
(3)2日間の採集でしたが、全員怪我もなく、無事帰宅されたのが何よりでした。
また、来年採集会を開催したいと考えています。
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